モウセンゴケの育て方

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モウセンゴケ(毛氈苔・ドロセラ)

モウセンゴケ
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科名モウセンゴケ科
属名モウセンゴケ属
学名Drosera rotundifolia
別名毛氈苔・ドロセラ
みずやり水を好む
場所外の半日蔭
難易度上級者向け
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花
植え
肥料
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栽培の特徴

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育て方の概要
食虫植物多年草。葉っぱの粘液で虫をおびき寄せて、茎を丸めて虫を捕まえる。丸まる速度は遅いので、オジギソウハエトリソウのようは変化を求めちゃいけない。日当たりの良いところだと毛がより赤くなる。粘液からは甘い香りがする。モウセンゴケのモウセンとは「フェルト」のこと。モウセンゴケが群生している様子が赤いフェルトを敷き詰めているようだから。コケと名がついているがコケではなく「種子植物」。コケが育つような湿地で育つ。種子植物なので当然、花も咲く。
高山の湿地で育ち、日光を好むものの、暑さに弱く、乾燥に弱い。冬は地上部がなくなるが、春になると芽吹く多年草。成長は意外と早い。
大きさ・草丈・樹高
1cmから20cm…種類による
まとめ
●毛氈苔(モウセンゴケ)は多年草の食虫植物。
●腰水にして水切れしないようにする。
●日当たりを好む。
●基本的には強い植物。多少のダメージは回復する。
●冬は葉っぱがなくなる。
●花が咲くと株が弱り、場合によっては枯れる。早めに花茎を切ってしまう。
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水やりと肥料

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水やり
浅い器に水を張って、鉢を入れる。腰水といいます。水は切らさないようにします。夏は水切れに注意します。冬も同様に管理します。
●夏は高温による蒸発とともに「水が腐る」のも注意。
●腰水は水苔(用土)が湿るようにやること。腰水が浅すぎて乾燥するってことがある。
●水が少ないと粘液(葉っぱについている水玉)が少なくなる。アレがモウセンゴケの「魅力」なので、水不足はとにかく避ける。
●粘液は水滴ではない。
●ジョウロ・霧吹き・腰水と水やりの方法はあるが、腰水が普通。これが一番無難。

肥料
肥料はやりません。肥料をやると腐って枯れてしまいます。必要な栄養素は「虫」から得るのですが、虫はあくまで「補佐」程度の栄養で、虫をバクバク食べて成長しているわけじゃないです。虫は意図的に与えないで、放置でいいです。
●ハエトリソウは虫の食べ過ぎで株が枯れることがあるが、モウセンゴケは葉っぱが枯れても次の葉っぱが出てくる(環境が良ければね)。
●モウセンゴケは虫を捕らえると、その虫を捕らえた葉っぱは枯れる、らしい。ので虫は意図的にはやらないほうが株は元気。

植え付け・植えかえ・種蒔き

植え付け・植えかえ・種蒔き
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植え替え時期
生育する春の前…2月3月前後に植え替えをします。植え替えは1年か2年に一回。用土(というか水苔)が劣化して環境が悪化するため。植え替えの時に適当に株分けをします。
●2月3月に植え替えをするのは雑菌が増えにくい気温だから、とも。それさえクリアできるならば、別の時期に植え替えても問題ない!って人もいる。

用土
モウセンゴケは湿地帯で育つ植物で、しかも肥料が多いと枯れてしまいます。また酸性の土を好む。普通の培養土では絶対に植えてはいけません(中性で肥料が入っているため)。鉢底から4分の1ほどに日向土を入れ、その上に水苔を入れ、水苔で包んだモウセンゴケをそこに固定します。結構ギュウギュウに詰めることになります。深植えしないようにします。
●食虫植物は必要な栄養素を虫から得ます。なので肥料が多いと枯れてしまいます。虫は意図的にやる必要はありません。
●用土は赤玉土小粒1鹿沼土小粒1ピートモス(酸度未調整)1を混ぜたものを使ってもいいです。この場合は、普通に植え付けになります。
●水苔・ピートモスは劣化して毎年植え替えをしないといけない。人によっては鹿沼土単用で植える。用土の組み合わせで「鹿沼土小粒単用」という人もいますが、その場合は腰水をかなり深くすること。
ミズゴケは結構、ギュウギュウに固めて詰め込んでしまいます。その方が見た目もいいので。
●深く植えると新芽が出づらくなる。株元に日光が当たらないと新芽が出ないから?じゃないかと。

増やし方

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長期栽培は更新を
モウセンゴケは多年草ですが、ずーっと育てられるのではなくて、株に寿命があります。そのまま植えっぱなしだと、「よく分からないけど元気がなくなって枯れた」ってことがあります。なので、株分け・葉挿し・種子から株を新しくしていくようにします。
葉挿し
春(4月から6月)の成長期に葉っぱを湿った水苔に挿していると一ヶ月ほどで発根して株が増える。葉っぱは株の根元から外して挿す。発根まで時間がかかるので、春に株分けするほうが楽。
●葉挿しの時、苗床(水苔)を水浸しの状態で葉挿しすること。じゃないとなかなか発根しません。それで一ヶ月ね。

種子から
花が咲いて種子ができると、これを湿った水苔の上に撒いて管理していると発芽する。秋に撒いて、発芽するのは春。非常に時間がかかり、乾燥すると発芽しないので、かなりマニアックな人しかやらない(モウセンゴケとか食虫植物はマニアックなファンが多い)。
●花が咲いて種子を作ると、大きな株でも枯れることがあるので、採種・発芽は基本的には意図せず「(種子が)できちゃった」場合に限る。

葉伏せ
茎の節を土に接して置いていると発根して株が増える。モウセンゴケの場合、葉っぱが横に伸びて、勝手に葉ふせになっていることがあって、株元に勝手に子株が増えている。これを抜いて新しい株として育てる。
根伏せ
根を取り出して、植えるとそこから新しいモウセンゴケが生えてくる。

管理場所・日当たり

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北海道から九州で育つが、自生地はかなり少なくなっている(モウセンゴケが自生できる湿地が少ないため)。ただし、流通しているモウセンゴケは外国のものがほとんど。風通しの良いところで管理する。
春から秋は日当たりを好む…が…
日光を好み、日当たりが良いと、赤い「毛」が増えて、全体も赤くなる。それがとてもキレイ。独特な感じ。春と秋は戸外の日当たりで管理すると良い。でも、乾燥に弱く、また暑さにも弱いので、夏は半日陰・明るい日陰に移動させる。急に日光に当てないようにする。室内で育てていたものを急に直射日光に当てるのではなく、戸外の日陰・戸外の半日陰・戸外の日当たりと二週間ごとに移動させて徐々に慣らせば葉焼けはしない。
勘違いしがちだけど光合成で育つ
食虫植物ですが、成長のメインはあくまで「光合成」。日光に当てればよく育つし、株が赤くなる。ただし、日光にシッカリ当たると小さく育ちやすい。逆に日光が少ないと株全体が「徒長(=ひょろながくなること)」する。
日光は多少、赤くなる程度が一番粘液が出てモウセンゴケがキレイ。

夏の管理

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モウセンゴケは暑さに弱い。35度以上だとバテる。高温がつづくと休眠する。休眠した場合は秋になると芽を出す。多湿には問題ない。慣れれば直射日光には問題ない。戸外で管理する場合は、コンクリートの上に直に置かないこと。高温でバテる。
●熱帯性の場合は多少は暑さに強い。戸外に出していても大丈夫だが、乾燥に弱いので、水の管理が危険な場合は、やっぱり半日陰に移動させる。
●夏は暑さでバテるが、日陰で管理して夏を越せば秋には回復する。
●問題は腰水にしている水が、高温・直射日光で沸騰しかねないくらいの高温になっていること。水を循環させて高温にさせなければ夏に日当たりに置いていても問題はない(そんな環境がつくれるかどうかは別問題)。
●急に戸外に出すと葉焼けするかもしれない。

冬の管理

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冬の管理
霜に当たると地上部が枯れる(もしくは冬越用の芽をつくってそれで越す)。地上部が枯れても、春には芽吹く。モウセンゴケは寒帯性・温帯性・熱帯性のものがあって、流通しているのは「温帯性・熱帯性」が多いです。寒帯性・温帯性は寒さに強く、多少、土が凍ったくらいでは枯れないんですが、熱帯性は寒さに弱いので室内に取り込みます。よく分からないならば、室内に取り込んでしまいましょう。
●冬は地上部が枯れるのでびっくりするが「正常」です。
●軒下などで管理すれば、寒さに弱い品種(ドロセラハミルトニーとか)じゃなければ越冬する。寒さには基本的に強い方。ただし、東北北部より北は室内に取り込む。
●ハミルトニーも結構寒さに強いって話もある。

病害虫・剪定

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病害虫
アブラムシハダニなど虫が発生する。食虫植物が害虫にやられるというのは納得行かないが、発生するものは発生する。風通しが悪いとアブラムシ。乾燥しているとハダニが発生するので、発生したら薬剤を散布して、環境・管理場所を見直しましょう。
●アブラムシはオルトランがいい。
●ハダニは水が十分にあって、粘液が出ていれば、逆にモウセンゴケの餌になる。

剪定
花が咲き終わると種子ができます。花を咲かせると株が弱るので、早めに摘み取った方がいいです。種子を取らないならば、早めに切ってしまったほうがいい。花を咲かせると、葉っぱの生育が悪くなり、茶色くなって枯れやすい。

特徴・由来・伝承

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モウセンとはフェルトのこと。絶滅危惧種で自生している場所は減っている。湿地帯で育ち、そういう湿地帯が開発によって失われたため。
種類にアフリカナガバノモウセンゴケ(ドロセラカペンシス)・ドロセラアングリカ・ドロセラアデラエ・ドロセラビナタ(ヨツマタモウセンゴケ・サスマタモウセンゴケ・ヤツマタモウセンゴケ)・ドロセラハミルトニーなどがある。
●カペンシスにはナローリーフ、ブロードリーフ、オールレッド、アルバなどの系統がある。原産地は南アフリカ。南アフリカは日本より涼しいため、暑さに弱い。
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