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ベラドンナリリーの育て方…こちらが本来のアマリリス

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ベラドンナリリー
目次
ベラドンナリリーとは?
品種
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
分球
管理場所・日当たり
花後の処理
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学名などの基礎データ
ベラドンナリリーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ベラドンナリリー
科名
ヒガンバナ科
属名
ホンアマリリス属
学名
Amaryllis belladonna
耐寒
0度〜5度
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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ベラドンナリリーとは?

ベラドンナリリーはヒガンバナ科球根植物。耐寒温度は0度で暖地中間地であれば地植えで越冬し、植えっぱなしもできる。

見た目も良く似ててヒガンバナ科のアマリリスが春に開花するのに対してベラドンナリリーは8月下旬から9月に開花する(8月上旬までは休眠している)。開花後から秋・冬・春と葉っぱを伸ばして生育して、初夏から夏は休眠する。これは南アフリカの雨季と乾季のある気候に対応していて、乾季に休眠するってこと。

秋にまず花だけが開花して、そのあとに葉っぱが出てくる。

ベラドンナリリーとクリナムの属間雑種のアマクリナムがある。
大きさ・草丈50cmから90cm
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ベランドンナリリーが本当のアマリリス

一般的な「アマリリス」の学名は「Hippeastrum(ヒッペアストラム)」ですが、このベランドンナリリーの学名は「Amaryllis」で、こちらが本物のアマリリス。なので別名が「ホンアマリリス」。

最初に簡単なまとめ

●ベラドンナリリーはヒガンバナ科の球根植物。夏に休眠し、秋に開花。冬から初夏まで生育する。
水はけの良い土に植える。水はけが悪いと球根が腐る。
水やりの頻度は控えめ、乾燥気味に。
●夏は休眠し、葉っぱがなくなるが、根は生きているので水やりは継続する。
●寒さには強い方ではない。霜に当たると枯れる。
●植え付けは休眠時に。球根は浅く植えると分球しやすいが、葉や茎が倒れやすい。深く植えると分子づらいが葉茎がしっかりと育つ。
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品種

ピンクシェード

淡いピンクの花が咲く、代表的な品種。というかベラドンナリリーって白とピンクくらいしかなく、名前が知られている品種って多分、このくらいじゃないかと思う。開花すると、迫力があります。
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水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。土が乾燥して白くなってからやるくらいに乾燥気味に。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。乾燥に強く、過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。

気温が25度を超えると葉っぱが黄色くなって枯れ始めるので、徐々に水やりを減らしていきます。頻度はこれまでの半分以下。ただし、水をやるときは鉢底から水が滲み出るくらいにやるのはこれまでと同じ。
●開花途中・開花後は水を欲しがるので水切れしないようにします。

夏の水やり

初夏になると葉っぱが枯れて休眠する。休眠しているときは水やりは控えるが、根は活動しているので、完全には水を断たない方がいい。

庭植えの場合は夏は水をやらないでいいです。

鉢植えの場合は、完全には乾燥しきらない程度には水をやるようにします。

冬の水やり

冬も活動しているので水を欲しがります。土が乾いていたら水をやります。

水やりが少ないと球根がしぼむ。もちろん水をやりすぎると球根が腐る。ややこしいけど、ちょうどいい水やりの間隔を自分なりに探っていくしかないです。土壌水分計で計測して判断すると失敗が減ります。
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肥料

7月8月の植え付けの時に緩効性化成肥料をやります(培養土の場合は最初から入っているので不要)。開花後に化成肥料をやります。これは開花で消耗した株に栄養補給をするためです。
●緩効性化成肥料をやるのは根が肥料焼けしないようにするため。
●窒素が多い肥料をやると(というかリンが少ない肥料をやると)…葉っぱばかりが茂って開花しづらくなるので、リンの多い肥料をやります。化成肥料ならリンが入っているので問題ない。

植え付け・植えかえ

植え替え時期

休眠時期に植え付けをする。休眠は初夏から夏の間。葉っぱがない球根だけの状態です。鉢植えの植え替えは3年か4年に一回。庭植えの植え替えは密生して窮屈そうなら植え替える。目安は4年から5年に一回。
●休眠期でも根は活動していて生きているので、根が切れないようにする。植え付けの時に根の間にも土が行き渡るように丁寧に植える。
●植え替えに弱い。植え替えをすると生育不良気味になり、植え替えた年・植え付けた年には開花しづらい。
●密生したり、根詰まりすると開花しづらくなる。庭植えでも鉢植えでも一定の頻度で植え替えは必要。

用土

赤玉土小粒4・鹿沼土4・腐葉土2を混ぜたものか、一般的な培養土に鹿沼土を3割か4割混ぜてから使う。とにかく水はけの良い土を使わないと球根が腐る。

鉢の植え付け

鉢植えの場合は、球根一個につき6号鉢(直径18cm)から8号鉢(24cm)を用意します。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、球根を入れます。球根は芽が出る上部が土から3cmほど埋まるように植えてください。隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え付けて一週間は日陰で管理すると根が土に馴染みやすいです。
●大きめの鉢にした方が球根が大きくなりやすい。
●植え付けた年は開花しづらい。
●浅植えすると分球しやすい。深く植えると分球しづらい。分球すると密生しやすくなり、植え替え間隔が短くなる。
●浅植えする場合は球根の芽が出る部分に土がかからないように植える。

庭への植え付け

庭植えの場合は、植え付ける二週間前に苦土石灰をまいて中和させておく。深さ30cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割ほど入れ、化成肥料を説明書きの容量だけ入れて、よく混ぜて用土とします。水はけが悪いならここに鹿沼土や軽石を足して水はけをよくします。

穴に半分ほど土を戻して、球根を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。球根は芽が出る上部が土から3cmほど埋まるように植えてください。

株同士は20cmから30cm離すようにします。
●植え付けた年は開花しづらい。
●浅植えすると分球しやすい。深く植えると分球しづらい。分球すると密生しやすくなり、植え替え間隔が短くなる。また、深植えすることで、その株の葉や花がしっかりと立つようになる。
●浅植えする場合は球根の芽が出る部分に土がかからないように植える。

分球

ベラドンナリリーは分球して株を増やします。球根が順調に生育すると、球根の横に小さな球根が出てきます。自然とはがれるまで待ってもいいですが、適当なところで割ってもいいです。芽を出させて、普通に管理して球根が太るまで育てます。
球根の直径6cm、高さ8cmになると開花できるようになります。

管理場所・日当たり

秋・冬・春は日当たりで

ベラドンナリリーは秋・冬・春に生育して、花芽をつけるのでこの時期にしっかりと日光に当てること。

気温が25度を超えると葉っぱが枯れ始め、初夏には地上部が消える。葉っぱが黄色くなってきたら休眠に入ろうとしているので、水やりの頻度を減らす。それまでの半分以下に。

夏の管理場所

夏は休眠しているので、日当たりじゃなくてもいい。鉢植えなら風通しの良い半日陰か日陰で管理し、球根が乾燥し切らないように水をやっておきましょう。庭植えの場合はそのまま放置です。

冬の管理場所

5度以下になると枯れる(枯れないでも弱る)。霜に当たれば枯れる。関東より西の地域であれば、軒下で管理していれば戸外でも越冬する…とされるが、地域とその年の寒波の強さにもよるので、鉢植えにして冬は室内に取り込む方が無難。その場合は室内の日当たりで管理する。
庭植えにした場合は霜よけをし、できればビニールなどで防寒します。
●原産地の南アフリカのケープは冬の最低気温が5度以下になることはほぼない。
●冬も日光があれば生育し、球根が太っている。日当たりで管理しましょう。

花後の処理

秋に花が咲き終わったら、花首を切り落とします(花茎の根元じゃなくて)。
また、気温が25度以上になり徐々に葉っぱが黄色くなって枯れていき、休眠します。休眠したら枯れた部分を切って取り除いてやります。
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