ネズミサシの育て方

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ネズミサシの基礎データ

ネズミサシ
科名
ヒノキ科
属名
ビャクシン属
学名
Juniperus rigida
別名
杜松・モロノキ・モロギ
耐寒
マイナス10度
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
チャレンジャー
ネズミサシの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ネズミサシの特徴は?

ネズミサシ:ネズミサシの特徴は?
↑葉っぱはトゲトゲ。ネズミサシの品種は葉っぱがミッチリと生えるものもたくさんあるが、ネズミサシは全体的に葉っぱがスカスカになりやすい。

↓樹皮はこんな感じ
ネズミサシ:補足情報
ネズミサシは岩手県以南の本州・四国・九州に自生するヒノキ科ビャクシン属の常緑高木・針葉樹コニファー)。針のような硬くて痛い葉っぱが生え、この葉っぱをネズミの通り道に置いてネズミの侵入を防いだことが「鼠刺(ネズミサシ)」の由来。

雌雄異株で雄花と雌花が別株に4月〜5月に咲く。生育が非常に遅くて、細い幹のものが多い。木の密度が高く、木材としては腐りにくく良材で、農機具などの材料によく利用されてきました。

日本に自生していて、公園などに植えられているが、日光不足や強すぎる剪定などで樹形が乱れやすく、一般家庭の庭植えには適さない。
樹高5mから15m…大抵5mとか6mくらい。
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ヨーロッパに自生するヨーロッパネズの果実はジンの香り付に使われます。ネズミサシで匍匐するものがハイネズで、このハイネズは「ネズミサシ」のこと。這って広がるので造園などによく利用される。

水やり

ネズミサシは乾燥した痩せ地を好む。庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。

肥料

ネズミサシはやせ地に育つものなので、基本的には肥料は不要。二月に寒肥として緩効性化成肥料か油粕をやる。株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って埋めましょう。
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植え付け

時期

春(3月〜4月)の株が活動を開始する直前くらいの時期に植え付けを行う。

用土

鉢植えにする場合は、一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。庭土に2割ほど腐葉土か堆肥を追加して混ぜて用土として使う。

庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割ほど混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、水やりをしつつ隙間に土を入れます。

余った土で、株の周囲に土手をつくり、そこに水をたっぷりとためます。水が吸収されて引くまで待ち、引いたら土手を崩してならし、完成です。
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栽培可能地域

九州南部・九州北部・中国・四国・関西・中部・関東南部

海岸や岩の多い斜面のやせ地に育つ。生育場所としては岩手県が北限なので東北でも生育するが、一応関東南部以西としておきます。

管理場所・日当たり

非常に日当たりを好み、日光不足になると徒長(=ひょろ長くなること)する。

剪定

春(3月)に剪定をしますが、生育が遅いので毎年する必要はないです。枯れた枝・変な方向にのびた枝・徒長枝・密生した枝を落として、風通しをよくしておきます。あとは樹形を軽く整えるように切り戻します。枝を落とすときは、根本からバッサリと切るか、新枝を伸ばすつもりならば、枝に葉っぱが残るように切ってください。

大きさを抑える剪定

そもそも高木なので、芯止めをして切り詰めて小さくまとめる。芯止めとは一番高い芯を切って、下の側枝を次の芯にすることで、定期的に繰り返して高さを抑えるテクニックです。詳細は
を参考にしてください。

大きく育つと、下葉・下枝がなくなってくるので、高さを抑える剪定は定期的にした方がいいが、どうしても乱れてしまい、生育が遅いのもあって、戻りにくい。広い土地がないなら、ネズミサシは植えない方がいいでしょう。

剪定がよくわからない場合は、造園業者に依頼するといいです。

病気・害虫

赤星病の中間宿主になり、ナシなどの果実の被害を引き起こすため、地域によっては栽培を禁止されています。地元自治体のHPをチェックしておきましょう。
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ネズミサシのカテゴリ・タグ

庭植えコニファー常緑高木

ヒノキ科

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