ハイネズの育て方

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ハイネズの基礎データ

ハイネズ
科名
ヒノキ科
属名
ビャクシン属
学名
Juniperus conferta
別名
這杜松
耐寒
マイナス15度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ハイネズの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ハイネズの特徴は?

ハイネズ:ハイネズの特徴は?
ハイネズはヒノキ科ビャクシン属の常緑低木針葉樹コニファー)。「ネズ」はネズミサシという高木の名前で、這性のネズミサシという意味でハイネズです。日本のほぼ全域の海岸に自生して、地を這うように伸びる。

4月〜5月に目立たない花が開花し、翌年の9月〜10月に結実します。潮風・乾燥に強く、管理がしやすい。根が少なく、生育が遅いため、一般家庭にはあまり向かない。

庭園のグランドカバーに使われるが、生育が遅くて雑草に負けるため、雑草よけにはならないし、踏みつけはできない。ハイネズにはいくつか園芸品種があり、なかでも生育が早めのブルーパシフィックが有名。庭植えが一般的だが鉢植えにすることもある。冬には葉っぱが茶色になる。

赤星病の中間宿主で、近くにナシなどの果実があると被害があるため、自治体によっては栽培を禁止している。必ず、自治体のHPをチェックしてください。
樹高10cm
2m〜3m
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品種

ブルーパシフィック

ハイネズの中でも代表的な品種。ハイネズではかなり生育が早い品種。育てやすく、暑さ・寒さにも強い。冬に少し色合いが悪くなるが春になると回復します。

サンスプラッシュ

ハイネズの斑入り品種で、黄色い葉っぱが鮮やかです。ただし、斑入り部分が葉焼けしやすく、ブルーパシフィックに比べると生育が遅い。とはいえ、栽培自体は容易です。

シルバーミスト

シルバーミスト、もしくはシルバーライニングと呼ばれる淡い色合いの葉っぱのハイネズ品種です。

ハイネズ・オーレア

ハイネズの黄金葉品種で、新芽は黄色く、徐々に黄緑に変わっていきます。

水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。根が荒く、根が広がるまで一年か二年ほどかかる。広がるまでは庭植えであっても水切れを起こしてしまうので、様子を見て水をやる。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いていたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりと水をやる。乾き気味に管理する。受け皿に水がたまっていたら水を捨ててください。

冬は寒さで生育が止まっていますし、寒さで蒸発が鈍くなっているので、水やりは控え、土が乾いてから数日たってからやるようにします。

肥料

ハイネズはやせ地に育つものなので、あんまり必要としていない。生育があんまりに悪いようなら、2月と秋に緩効性化成肥料油粕を、株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って埋める。

ハイネズは肥料がなくても育つので、様子を見て不要と思ったら肥料を控える。
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植え付け・植えかえ

時期

春か秋に植え付けをする。一旦植え付けると移植はほぼ無理。鉢植えは2年か3年に一回植え替えをします。

用土

乾燥した(=水はけの良い)痩せた土を好む。鉢植えであれば、一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。庭土ならば、3割ほど腐葉土か堆肥を追加して混ぜて用土として使う。庭土の水はけが悪いならば軽石や川砂を足して水はけを良くする。

鉢植え

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えをするときは、現在の鉢より一回り大きな鉢を用意します。ひと回りとは現在の鉢より1号か2号大きな鉢のことです。古い鉢から抜き、土を落とさず、根をいじらないで植え替えてください。根をいじると生育不良を起こします。

庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、水やりをしつつ、隙間に土を入れます。

余った土で、株の周囲に土手をつくり、そこに水をたっぷりとためます。水が吸収されて引くまで待ち、引いたら土手を崩してならし、完成です。

栽培可能地域

栽培可能地域九州・中国・四国・関西・中部・関東・関東北部・東北・北海道

管理場所・日当たり

日当たりを好むので日当たりで管理する。

越冬

耐寒温度はマイナス15度。寒さには強い。寒冷地向きの植物。雪が積もっても枯れませんので、防寒は不要です。

病害虫

赤星病・ハダニアブラムシカイガラムシスギドクガなど。

赤星病はナシなどの果実の被害をもたらすので、自治体によっては栽培を禁止している。自治体のHPなどで調べてください。

剪定・切り戻し

剪定は冬(3月までに)に行う。枯れた枝・邪魔な枝を落とす。上には伸びないし、樹形も関係ないので、剪定しないでも問題ない。剪定するときは、枝に葉っぱが残るように剪定してください。

土が葉っぱにかぶさっていると、徐々に葉っぱが出なくなるので土は取り除きましょう。
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