コニファー・スカイロケットの育て方…剪定の注意点は?鉢植えにはできる?
目次
スカイロケットの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり剪定病害虫横風に注意関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- コロラドビャクシン・スカイロケット
- 科名
- ヒノキ科
- 属名
- ビャクシン属
- 学名
- Juniperus scopulorum'Skyrocket'
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
スポンサーリンク
スカイロケットの特徴は?
スカイロケットは
ヒノキ科の
コロラドビャクシンの
園芸品種。常緑高木の
針葉樹(
コニファー)。樹高5mにまで生育します。スカイロケットの特徴は、側枝もほぼ直立し、横にはほとんど広がらない所。年間で20cmか30cmほど生育します。樹形が乱れることがありますが、
剪定が追いつかないことはなく、管理は楽。暑さに若干弱いとされますが、過湿・蒸れなければ九州などの
暖地でも育てることは可能。北海道東北では逆に寒さで葉先が枯れこむことがあります。
支柱を必ずしましょう。横風で倒れます。
シンボルツリーとしても、ベランダでも育てられます。一番はその樹形を生かして狭い場所で育てられること。また垣根にして目隠しに利用されます。
ビャクシン属は
赤星病の中間寄生主で、ナシに被害があります。スカイロケット(ビャクシン属)栽培を禁止している場合があるので、地域のHPなどで調べてください。
樹高5m
横幅1m
流通量が少ない
スカイロケット!とはよく名づけたものです。観賞価値が非常に高く、育てるのは難しくはありません。コロラドビャクシンの栽培品種で人気者。
ホームセンターや花屋さんでも扱っていますが、流通量が多くない――欲しいときにあるとは限らないので、ネットショップで求めたほうが結局は早くて安いかもしれません。
縦長に伸びる似た性質の「
スカイペンシル」があります。スカイペンシルは
ツゲの仲間で生育が遅いので、スカイロケットの方が人気がありますが生育が遅いということは手間がかからないというメリットもあります。
スポンサーリンク
水やり
庭植えの水やり
庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度。ただし植え付けて2年は根が広がっていないため水切れが起きやすいので、様子をみて水をやるをしてください。特に一年目の夏は危険です。水切れすると、葉っぱの先から萎れたり、枯れ込むのでできれば、その前に
水やりをしましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやる。
スカイロケットは夏場の蒸れ、過湿に弱く、水をやりすぎると枯れ込んできます。かといって水切れもしやすく、水切れすると葉っぱの色が鈍くなり、樹形も乱れてしまいます。葉っぱの様子を見つつ、水の頻度を調整してください。
肥料
年に2回か3回ほど
肥料をやります。2月に緩効性肥料を株元にまくか、根に当たらないように深さ20cmの穴を掘って有機肥料(
油粕・
堆肥)を埋めます。これは3月以降の生育のためです。寒冷地は6月にも追加すると元気になります。夏を越してもう1回肥料をやります。これが暖地なら11月で、寒冷地ならば9月か10月になります。
追加する肥料は少量から試していきましょう。肥料が少ないと葉っぱの色合いが悪くなりますので、様子を見て追加したり増やしてください。
植え付け・植えかえ
鉢植えでも、庭植えでもOKですが、スカイロケットの存在価値は2m以上育ってからですから、鉢植えにするならば出来るだけ大きな鉢に植えなくてはスカイロケットを植えるメリットは薄いです。基本的に庭植えにするもの。
植え付けは寒さで活動が止まっている10月〜3月に行います。
用土
土は
水はけがよければ、特に選びません。鉢植えならば市販の
培養土。庭植えする場合、土が粘土質ならば川砂や
腐葉土を混ぜて水はけをよくして、そこに堆肥か腐葉土を混ぜ込んでから植えます。
庭植え
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土を3割か4割入れて、化成肥料を入れて混ぜて
用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
根付くまでは横風でグラグラするので支柱を立ててくくりつける。
植え替え・移植は厳しい。不可能ではないですが、根が傷つくと生育が鈍くなり、回復しづらいです。
鉢植え
鉢植えの場合は、直径30cmの鉢を用意します。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。
植え替えの時は土は落とさず、根をいじらないようにする。根をいじると生育不良を起こす。同じ大きさの鉢に植え替えるときは土を落とさざるをえないが、そのときは回復まで時間がかかる(最悪の場合は枯れる)。なので庭植え推奨。
管理場所・日当たり
日当たりを好みます。程度にもよりますが――
半日陰でもOK。スカイロケットは日が当たっていないところでも挿し当たってはさほど変化がないのですが、日光が少ないと徐々に弱ってきます。日当たりで管理してください。
あまりに日当たりが悪いと、葉っぱがなくなってきます。例えば、日当たりに植えていても、スカイロケットの日が当たっていない側が、徐々に枯れ込んでしまいます(葉が枯れるだけで株が枯れるわけじゃない)。ですが、これはある程度は仕方がないと考えてください。
冬の雪対策
耐寒温度はマイナス15度。全国で栽培可能。
積雪の多い地域では、雪の重みで枝が折れてしまうことがあります。雪が降る前に、枝を紐で縛って枝折れを防ぎます。
雪囲いの詳細は
庭木の雪囲いのページを参考にしてください。
剪定
細長く伸びるだけで、さほど乱れないので剪定することはあまりありませんが、乱れたり大きくなりすぎるなら剪定します。剪定する時期は3月〜4月か6月か9月です。枯れた枝を落とし、乱れた枝を落とします。
また、大きくなりすぎた場合は
芯止めをします。主幹を切って、側枝を新たな主幹にしていきます。
芯止めは必要ならしますが、不要ならそのままでいいです。ただ、大きくなったものを小さくまとめるのは大変なので、小さなうちから大きさを決めて、それ以上大きくならないように剪定をしていきましょう。
剪定の注意点
剪定するときは各枝に葉っぱを残すようにします。葉っぱが一枚もないように枝を切り戻すと、新しく枝葉が生えてきません。新しく生えてこなくていいなら、枝分かれしているところまで戻って切ります。
病害虫
赤星病・
ハダニ・
アブラムシ・
カイガラムシ・
スギドクガなど。
横風に注意
スカイロケットは根が浅くて横風に弱いです。そこで支柱をして、倒れないようにします。特に根を張り切っていない植え付け後2年は横風に弱いので、支柱をしましょう。
スポンサーリンク
関連記事