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コロラドビャクシン・ブルーヘブンの育て方

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コロラドビャクシン・ブルーヘブン
目次
ブルーヘブンの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
栽培可能地域
管理場所・日当たり
病害虫
剪定
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
コロラドビャクシン・ブルーヘブンの植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
コロラドビャクシン・ブルーヘブン
科名
ヒノキ科
属名
ビャクシン属
学名
juniperus scopulorum 'Blue Heaven'
耐寒
マイナス15度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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ブルーヘブンの特徴は?

ブルーヘブンはヒノキ科ビャクシン属のコロラドビャクシン園芸品種シンボルツリーとして人気。ゴールドクレストより育てやすいとされる(ゴールドクレストが育てにくいだけなんですけどね)。新芽にはワックスがかかり、葉色は白みがかった青錆色で非常に美しい。樹高は5m-6mにまで育ちますが、芯を切ることで高さは適度に抑えられます。苗の時は細くて縦長で心もとないですが、樹高1.5m以上になると横にもボリュームが出てきます。ブルーエンジェルより太くて青色が濃いが、枝が荒い。

ビャクシン属は赤星病の中間寄生主です。赤星病はナシやボケ病気でこれを栽培している地域の近くではビャクシン属の栽培を禁止していることがあります。地域のホームページでチェックしましょう。
樹高5mから6m横幅1.5m
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水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は、軒下といった雨が当たらない場所でない限りは、水をやらなくても自然雨だけで十分ですが、乾燥する時期は、土の状態を見て水をやるようにしてください。植え付けして一年か二年は根が広がっておらず、水切れが起きやすいので庭植えであっても二年以内は注意して水をやってください。特に植え付けして一年目の夏は危険。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやりすぎると根が腐るなどして枯れてしまいます。過湿に弱く、蒸れると内部から枯れ込んできます。しかし水切れにも弱いので注意してください。

肥料

新芽が出る頃(2月3月)に緩効性化成肥料を株元にまくか、根に当たらないように周囲に深さ20cmの穴を掘って油粕鶏糞堆肥を埋めます。

ブルーヘブンは多肥を嫌います。肥料が多いと傷んでしまうこともあります。控えめにしましょう。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え付け・植え替えは寒さで活動が鈍くなる10月〜3月に行います。寒冷地では、植物というよりは人間が寒さで作業が辛いので3月に行います。あまり鉢植えにすることはないですが、鉢植えの場合は2年か3年に一回植え替えをします。

用土

水はけのよい一般的な土に育ちます。肥沃な土を好むので植え付けの前に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきます。

庭植え

直径40cm深さ40cmの穴を堀り、掘り出した庭土に腐葉土か堆肥を3割ほど追加してよく混ぜて用土とします。穴に用土を半分戻して、株を入れます。株の土を落とさず、根をいじらないで植えてください。隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。

生垣にするのであれば株間は80cmほど空ける。一本立ちにするのであれば1m以上空ける。

根が荒く横風に弱いため、植え付けて2年は支柱をしてやるといい。
●庭植えにするときでも、大きくしたくないときは、鉢植えのままで、土に植えてしまうという技も。
●移植は難しいです。移植する場合は専門家に。鉢植えの植え替えをするときは土を落とさないで植え替えをします。

鉢植え

最初はポットより1号か2号大きなものに植え替えます。植え替えの場合は土を落とさないで現在の鉢より1号か2号大きなものに植え替えます。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

栽培可能地域

九州南部・九州北部・中国・四国・関西・中部・関東南部・関東北部・東北南部・北海道

管理場所・日当たり

日向か半日蔭を好みます。半日蔭の場所でも十分生育します。日当たりがいいと葉っぱがシルバーになり、日当たりが悪いと葉っぱが濃くなります。さらに日当たりが悪い部分は茶色く変色して落葉します。これは植物の光合成を効率よくするためにしていることで健康な生理現象ですが、格好が悪いので、日当たりがいいところで栽培するようにしましょう。

夏は蒸れに注意します。出来るだけ風通しがよいのが好ましいです。蒸れると内部の葉っぱが落ちます。ある程度は多めに見ますが、夏にあまりに蒸れるようなら剪定して、枝を間引いて、風を通しましょう。

越冬

耐寒温度はマイナス15度。東北南部まで戸外で越冬可能。降雪地帯では雪囲いをしないと雪の重さで枝が折れる。庭木の雪囲いを参考にしてください。

また、根が凍結して枯れるわけではないんですが、ダメージがあるので、根の凍結は避けた方がいいです。できれば株元に腐葉土やワラでマルチングをする。
うちのサイトでも「ブルーヘブンは寒さに弱い」と記述していたんですが、北海道(道央)でも越冬するよう。

病害虫

赤星病・ハダニアブラムシカイガラムシスギドクガなど。

剪定

ブルーヘブンは樹高1.5mあたりまでは細いですが、徐々に幅が出てきます。幅が出てきたら剪定をし始めましょう。剪定時期は3月~4月と6月と9月です。小さくまとめるためには年に3回剪定をします。

剪定は邪魔な枝を落とし、樹形を整えます。また新芽が暴れるのを防ぎます。

芯止めで高さを抑える

ブルーヘブンは一本立ちになってほしいのですが、放置していると複数の芯が立ってしまいます。不要な芯を切って細い円錐形を維持します。

また高さ3mを超えたあたりから剪定作業が困難になってきますので、2.5m前後になったら、芯止めをします。芯止めとは芯のてっぺんを切ることで高さを抑える剪定のことです。

高すぎるほどにのびた現在の「芯」を枝別れしているところまで、切り戻し、側枝を新しい芯にします。側枝は斜めに出て、その後、上へと伸びます。いずれはこの側枝が伸びて円錐形に戻ります(しばらくは不恰好ですが)。これを繰り返してそこそこの高さを維持し、管理できる大きさに抑えましょう。大きくなってから剪定するのではなく、小さいときから、コマメに剪定して小さく保つように心がけます。
●ブルーヘブンは樹高5mまで伸びます。5mでも問題ないなら、芯止めしなくてもいいです。ただ、横風に弱いので、広い敷地でないなら高さを抑えましょう。
●一度大きくなったコニファーを小さく仕立てるのは無理。まぁ、小さくするだけで見た目を問題にしないのであれば、バッサリいくだけでいいのですが。

剪定での注意点

剪定するときは各枝に葉っぱを残すようにします。新しく生えてこなくていいなら、枝分かれしているところまで戻って切ります。葉っぱの生えていない枝から新しい枝は出ない。

剪定した枝にその後、葉が生えていないなら、そこから枝・葉が出ることは無い。よって内部がスカスカになってからバッサリいくと見た目が不恰好になります。でも、残しても新枝は出てこないし、その枝は枯れることが多いので、健康のために切った方がいいです。
枝をさばいて幹まで日光が入るようにすると新しい枝・葉が出やすいです。

特徴・由来・伝承

常緑の高木。緑というよりは青、もしくは青緑といった方がよい葉色で、スカイロケットばりの縦長のコニファーですが、葉っぱの密度が荒い。

ヨーロッパでは大きく生育し切ったら切り倒して新しいコニファーを植える。それが面倒なので、異常に生育が遅いコニファーが珍重される。ただし、それはヨーロッパの歴史ある大邸宅の広大な貴族の庭の話。
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