コロラドビャクシン・ブルーアローの育て方

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コロラドビャクシン・ブルーアローの基礎データ

コロラドビャクシン・ブルーアロー
科名
ヒノキ科
属名
ビャクシン属
学名
Juniperus scopulorum 'Blue Arrow'
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
コロラドビャクシン・ブルーアローの植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ブルーアローの特徴は?

ブルーアローはヒノキ科ビャクシン属の針葉樹・常緑高木のコロラドビャクシン園芸品種です。青みがかった緑の葉で、スカイロケットよりも細くて、縦長ではあるんですが、4年以上成長するとそこそこ太くなり、そうなると目隠し・シンボルツリーにもなります。

寒さに強く、暑さや多湿に若干弱い。とはいっても蒸れないようにすれば暖地でも栽培は可能。年間で20cmか30cmほど成長する。北海道・東北では寒さで葉っぱの先が枯れこむことがあるが、それで枯れるわけではない。

最大で30mになるらしい。ビャクシン属は赤星病の中間寄生主で、ナシに被害があります。ビャクシン属の栽培を禁止している場合があるので、地域のHPなどで調べてください。
樹高5m60cm
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水やり

庭植えの水やり

庭植え(地植え)の場合は、雨だけでほぼ十分です。とはいえ、夏や乾燥する時期や日照りになったら、様子を見て水やりをしましょう。

植え付けて2年以内は庭植えにしていても、根が張り切っていないので、水切れしやすいです。様子を見て水やりをしてください。特に最初の年の夏は水やりしてください。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。

夏の水やり
夏場の蒸れ、過湿に弱く、水をやりすぎると蒸れて枯れこんできます。かといって夏は水切れもしやすく、水切れすると葉っぱの色が鈍くなり、樹形も乱れてしまいます。葉っぱの様子を見つつ、水の頻度を調整してください。水切れすると葉先から枯れこみます。

冬の水やり
冬は水やりを控えめに。土が乾いて数日経って水をやるようにする。

肥料

年に二回か三回ほど肥料をやります。2月に緩効性肥料(油粕鶏糞)を。これは3月以降の生育のためです。寒冷地は6月にも追加すると元気になります。夏を越してもう一回肥料をやります。これが暖地なら11月で、寒冷地ならば9月か10月になります。

肥料が多いと根がいたんでしまうのであくまで控えめですが、意外と肥料を欲しがります。肥料が少ないと葉っぱの色合いが悪くなりますので、毎年追加してください。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

春(4月)か秋(9月10月)。植え付けも植え替えもこの時期。鉢植えは2年か3年に一回植え替えをしましょう。

用土

土は水はけがよければ、特に選びません。鉢植えならば市販の培養土で植え付けます。庭植えの場合は庭土に腐葉土堆肥を追加して、用土とします。

鉢植え

鉢植えの場合は、直径30cmの鉢を用意します。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

植え替えの時は土は落とさず、根をいじらないようにして、ひと回り大きな鉢に植え替えます。根をいじると生育不良を起こす。同じ大きさの鉢に植え替えるときは土を落とさざるをえないが、そのときは回復まで時間がかかる(最悪の場合は枯れる)。

庭植え

根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量を入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

ブルーアローは根が浅く、根が張り低いので、根づくまではグラグラしやすい。庭植えの場合は支柱を立てて動かないようにしましょう。

複数植える場合は株間60cm〜70cm間隔で植えます。蒸れて枯れ込むので、できれば生垣にするんじゃなくて一本立ちで植える方がいいです。

管理場所・日当たり

暑さ・寒さに若干の注意が必要ですが、日本全国で育てることは可能です。

耐陰性があって、少々の日陰では枯れない。適地は日当たりか半日陰。半日陰でも十分です。 あまりに日当たりが悪いと枯れてしまいます。株の日が当たっていない側や幹の近くが、徐々に枯れこんでしまいます。ですが、これはある程度は仕方がないと考えてください。

越冬・雪対策

耐寒温度マイナス15度と寒さに強く、東北・北海道でも育ちますが、寒さで葉先が枯れ込むことはあります。それで枯れることはないんですが、雪が積もって雪の重みで枝が折れることがあるので、冬の前に枝を縛っておくと良い。詳細は以下のページを参考にしてください。

病害虫

赤星病・ハダニアブラムシカイガラムシスギドクガなど。

剪定

一年で30センチくらい成長するので5年か6年で見上げるような大きさになります。5mになると剪定するだけでも重労働なので2m〜3m前後で収まるよう剪定します。剪定時期は3月~4月と6月と9月。イラストのようにテッペンの枝を落として、側枝を次の芯にするようにし、小さくまとめるように剪定します(芯止)。芯止めをすることで、しばらくは大きさを抑えられますが、いずれはまた高くなりますので、またその芯を切って小さくまとめていきます。

一度大きくなったコニファーを小さく仕立てるのは難しいので、大きくなってから小さく剪定するのではなく、小さいときからコマメに剪定して小さく保つように心がけます。

あとは邪魔な枝を落としたり、枯れ枝を落としたり、全体を好きな形に刈り込んだりします。密生すると蒸れて葉が落ちて、内部がスカスカになってきますので、できれば枝を間引いて、風を通しておくといいです。枝をさばいて幹まで日光が入るようにすると新しい枝が出やすい。
生育して幹の部分に葉が生えていないなら、そこから枝が出ることは無い。よって内部がスカスカになってからバッサリいくと不恰好になります。

注意事項

剪定するときは各枝に葉っぱを残すように。葉っぱの生えていないところから新しい枝は出ない。 なので、剪定するときは必ず、枝に葉を残すようにするか、不要であれば分かれ目まで戻ってバッサリと剪定するようにする。

4年経ったら…

4年くらい栽培していると、太くなってきて蒸れやすくんあります。こうなると暑さで枯れ込むことがあるので、枝を間引いて風を通してください。
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