ツゲ(柘植)の育て方
目次
ツゲの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き栽培可能地域管理場所・日当たり病害虫剪定イヌツゲとツゲの違い関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ツゲ
- 科名
- ツゲ科
- 属名
- ツゲ属
- 学名
- Buxus microphylla
- 別名
- 黄楊・柘植
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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ツゲの特徴は?
ツゲ(黄楊・柘植)は日本の山形県以西の本州・四国・九州に自生する
ツゲ科の常緑
低木。庭木としては現在はあまり利用されないが、材木としては貴重で重宝され、将棋の駒などに利用されます。庭木に植えられているのは一般的には「
イヌツゲ」や「
ボックスウッド」や、
グランドカバーによく使われる
クサツゲ(
ヒメツゲ)の方。
雌雄同株で3月4月に開花し、9月10月ごろに結実する。寒冷地では生育が難しく、関東以西の戸外が適地。直根性で移植はほぼ不可。
樹高1mから3m
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水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。根付くまでは水切れするので、一年くらいは様子を見て水をやってください。
肥料
2月に寒肥として株のそばに穴を20cmほど掘って、
油粕か緩効性固形
肥料をやるか、近辺の土に
腐葉土か
堆肥を混ぜ込んでやります。穴を掘るときに根に当たらないようにします。根を傷つけると生育不良を起こします。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
植え付けは春か秋。
用土
一般的な花と野菜の
培養土で植えるか自作する場合は
赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。本来はアルカリ性の土を好むが、中性なら問題ない。
弱酸性に傾いたら
石灰を株元に撒いて中和した方がいい(弱酸性くらいなら枯れない)。
ただ、ツゲはアルカリ性の土壌の方が葉っぱが綺麗なので、1年か2年の一回、
苦土石灰をまくといいです。
庭植え(地植え)
庭植えの場合、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株同士は40cmから50cmほど空けます。
栽培可能地域
北海道南部以南で育つ。
管理場所・日当たり
日当たりが良いところに植えます。日当たりが悪いと葉色が悪くなります。
寒さには非常に強いので、防寒(霜・凍結・雪対策)は不要です。
病害虫
ツゲノメイガ
ツゲノメイガが発生する。葉っぱを食べるのは幼虫。ツゲを植えればほぼ発生する。非常に美観を損ねる。対処しなければ何年もひどい被害は続き、枯れることもある。見つけ次第幼虫を取り除く(
テデトール)。トレボン乳剤が効くらしい。
ハマキムシ
ハマキムシは葉っぱを巻き込む虫。一目でわかるので、発見次第、葉っぱをむしって踏み潰す。数が多い場合はアスミチオン乳剤・ディプテレックス乳剤などを散布して駆除します。
ハダニ
ハダニは乾燥して風通しが悪いと発生する。
剪定して風通しをよくすると予防できる。
剪定
成長は遅いが、萌芽はよくする。一回刈り込むと回復までには時間がかかるが、回復はする。多少刈り込んでも「剪定しすぎて枯れる」ってことはない。剪定に適した時期は3月から10月の生育時期ならいつでもいい。不要な枝を根元から落とし、
害虫対策として密生している枝も落として風通しを良くします。あとは好きな樹形に刈り込んでください。
刈り込みに一番適した時期は新芽が落ちつてくる6月と、6月以降に伸びた枝が落ち着き、成長が止まる冬前の10月。普通は、毎年二回する必要はないが細かい人(=綺麗にまとめたい人)は二回する。
ハダニは乾燥していて、風通しが悪いと発生するので、発生するようなら枝を間引いて風を通しましょう。
イヌツゲとツゲの違い
イヌツゲは
モチノキ科で、ツゲはツゲ科で見た目が似ているだけで、種類は全く違います。しかし、イヌツゲは地域や場合によっては「ツゲ」と呼ばれるので、混同されがちです。
ツゲは葉っぱが対生で、向き合うように葉っぱが出ます。
イヌツゲは葉っぱが交互に出る互生で、パッと見れば違いは分かります。
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