スイカの病害虫・トラブルのまとめ
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スイカの病害虫・トラブルのまとめ
まとめ
●葉っぱが黄色くなるのはマグネシウム不足を疑う。
苦土石灰を。
●
スイカの病
害虫・トラブルとしてはツル割れ病・ウリハムシ・
炭そ病・ツル枯れ病・
アブラムシ・
ハダニなどが発生する。
●ツル割れ病・ツル枯れ病は
カボチャ台木にすれば予防できる。
●ウリハムシは行灯やホットキャップで予防。
●炭そ病は葉を捌いて風通しを良くすると予防できる。
●アブラムシ・ハダニは薬剤で駆除。
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ツル割れ病
ツル割れ病
最初は葉っぱが昼間に萎れるのに夕方に回復する症状が出て、徐々に葉っぱがカラカラに枯れ、ツルが割れる。ツルからヤニが出て、白か淡紅のカビが生える。
連作障害で発生しやすい。果実が大きくなる過程で急に萎れて枯れてしまう。治療は不可能なのですぐに取り除き、今後4年か5年はスイカ栽培をやめる。
原因はフザリウムというカビ。フダリウムはスイカ・
メロン・トウガンに感染しやすく、
ユウガオも感染するが、特にカボチャには感染しにくいので台木にカボチャを使うとかなり予防できる。
ウリハムシ
ウリハムシ(ウリバエ)
オレンジ色のカブトムシの仲間で成虫が葉・果実を食べ、幼虫が根を食べる。葉っぱを1cmから2cmの円を描いて食べるので特徴的。苗のときに食べにくると葉と根がやられて枯れる。
ホットキャップをかぶせておくと守れる。ある程度育てば、食害より成長が勝つ。
ウリハムシは横にしか飛べないので、苗の周囲に4本支柱を立てて、底を抜いた肥料袋を被せて「行灯(あんどん)」にすると食害はほぼなくなる。
対応する薬剤は、ダントツ水溶剤、モスピラン顆粒水溶剤など。薬剤が嫌ならとうがらしスプレーを。
マグネシウム不足
マグネシウム不足
葉脈だけ緑で他が黄色くなってきたらマグネシウム不足。マグネシウムは葉緑素の材料なので欠乏すると葉が黄色くなる。植え付け時に苦度
石灰を入れておくか、新たに苦土石灰を追加するか、マグネシウム入りの肥料を追加する。
●苦土はマグネシウムのこと。
炭そ病
炭そ病
葉・茎・果実に褐色の斑が入って、その班の中に黒い点が出る。原因はカビ(コレトトリカム・オービクラレ)。密生して風通しが悪いと発生しやすい。株間を取って、孫ツルを間引いて過湿にしないようにする。
対応する薬剤は、マネージM水和剤、ベルクート水和剤、アミスターフロアブル、ダコニール、ストロビー、ジマンダイセン、オーソサイド水和剤など。
ツル枯れ病
ツル枯れ病
葉に褐色の班が出て、ツルに水っぽい班が出、全体が枯れていく。黒い小さな点が見られる。原因はカビ(ディディメラ・ブリオニエ)。梅雨など雨が続くと発生しやすい。株元が長期間濡れていると発症しやすい。離れたスイカにも感染する。
連作すると発生しやすい。カボチャ台木だと発生しにくい。
対応する薬剤はマンダイセン水和剤、ファンベル顆粒水和剤、シグナムWDG、スミレックス水和剤、スコア顆粒水和剤、ベルクート水和剤、アミスター20フロアブル、パレード20フロアブル、ベジセイバーなど。
アブラムシ
アブラムシ
いろんな色のアブラムシが発生する。汁を吸い、株が弱る。特に新芽を狙い、新芽が縮む。排泄物に
スス病というカビも発生させる。キラキラしているものを嫌うため、マルチにシルバーを使うと予防できる。
対応する薬剤はベストガード粒剤、モスピラン水溶剤、コルト顆粒水和剤、チェス顆粒水和剤、ウララDF、スタークル顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤。
ハダニ
ハダニ
ダニの一種で葉っぱの裏で汁を吸い、色が抜ける。乾燥を好む。スイカは乾燥を好むため、発生しやすい。近くに
雑草が生えているとそこからやってきやすい。
対応する薬剤は、カネマイトフロアブル、コロマイト乳剤、マイトコーネフロアブル、モベントフロアブルなど。
ミマミキイロアザミウマ
ミマミキイロアザミウマ
体長1mmの小さな虫でオレンジ色。葉脈沿いに汁を水、白く抜けてテカテカする。黒い糞が見られる。ハダニと症状が似ているが、ハダニは葉裏に潜み、ミマミキイロアザミウマは表にいるし、小さいがミマミキイロアザミウマは目視できるので区別は可能。
対応薬剤はアファーム乳剤、グレーシア乳剤、プレオフロアブル、モベントフロアブル、べリマークSCなど。
●ミナミキイロアザミウマが黄化えそ病(
ウィルス病)を媒介する。
ウドンコ病
ウドンコ病
白い粉をふく。原因はカビでそこいらへんにいるので完全に防除はできない。スイカはそこまでウドンコ病が発生しづらく、ウドンコ病が発生するのは株が不健康なため。日光・水・肥料…あとは連作障害など。
カラス
カラス
収穫頃になると、果実をつつきに来る。カラス対策には四方に支柱を立てて、株の上に糸(テグス )を張る。するとカラスは近づけない。
害獣
害獣
地域環境によってはタヌキ、アナグマ、ハクビシン、カラス、アライグマ、ハクビシンなどがやって来て果実を食べる。足跡があったら、様子を見にきている。柵を作って防護する。柵は1mでは低い。個体によっては飛び越える。1.5mから2m欲しい。
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