タイムの種類品種と性質の一覧まとめ

タイムの種・品種のまとめ

タイムには立性と這性があります。立性は上へと伸びるのですが、ある程度の高さに達すると倒れて、土について、そこで発根して横へと広がっていきます。這性は最初から横へと広がっていきます。立性の方が食用ハーブ向きで、這性はグランドカバー向きです。

タイム以外のハーブについては以下のページを参考にしてください。

コモンタイム（立性）

コモンタイム（Thymus vulgaris）は立性。香りがまぁまぁする。コモンというのは「普通の」という意味で一般的なタイムはこれです。庭にある時の匂いは昔の消しゴムのような匂いですが、調理するとちょっと違う印象になる。肉料理に入れて臭みを消し、香りをつけるためによく使われます。ハーブティにもどうぞ。

フレンチタイム（立性）

フレンチタイム（Thymus vulgaris cv）はコモンタイムの選抜種。なんで育て方はタイムと同じです。コモンタイムより香りが上品で調理に使いやすい。コモンタイムが苦手な人でもフレンチタイムはいける！って人もいます。

クリーピングタイム（這性）

クリーピングタイム（Thymus serpyllum）は這性で横へと広がり、グランドカバーに利用されることが多いタイムの種。クリーピングという言葉自体が「這う」という意味なので、這性の他のタイムも「クリーピングタイム」と言う名前で括られることがあります。白い花が咲きますが、赤い花が咲くものもあります。夏に蒸れて枯れ込みやすいですが、梅雨前に刈り込むことで夏越しは可能です。基本的に這うタイプは食用には向いていない。

レモンタイム（立性）

レモンタイム（Thymus citriodorus・別名シトラスタイム）は。レモンの香りがして素敵。立性ですが、あまり徒長しません。葉っぱが厚いため夏の暑さに弱い。ハーブティにもよく使われます。以下の斑入り品種がよく流通しています。

ロンギカウリスタイム（這性）

ロンギカウリスタイム（Thymus longicaulis）は踏み付けに比較的強くグランドカバーに非常に適している。ピンクの花が咲き乱れる。匍匐性。這うタイプではあるが食用にも使えるし、開花が多いので人気です。

レイタータイム（這性）

レイタータイム（Thymus 'Reiter's'）はグランドカバー用に改良されたタイムで草丈が低く、葉っぱは小さく、香りは柔らかく、地面にペタっとくっついて広がります。薄いピンクの花を咲かせます。高温多湿に若干弱い。

フォックスリータイム

フォックスリータイム（Thymus pulegioides 'Foxley'）はブロードリーフタイムの斑入り品種。葉っぱが白とピンクの斑入りでカラーリーフとしても優秀。花も咲くが咲きにくい。這性で徒長しにくく、香りが強い。草丈が低く、グランドカバーとして利用されます。

ドーンバレータイム（這性）

ドーンバレータイム（Thymus 'Doone Valley'）は冬も緑。斑入りで黄斑レモンタイムとも呼ばれる。踏み付けに強い方。刈り込めば新芽が出る。グランドカバーに良い。匍匐性。レモンの香りがする。

イブキジャコウソウ（這性）

イブキジャコウソウ（Thymus quinquecostatus）は日本に自生するタイムの仲間。食用には適さない。グランドカバーに良い。匍匐性。

オレンジバルサムタイム（立性）

オレンジバルサムタイム（Thymus fragrantissimus）は立性で30ｃｍ〜40ｃｍになります。レモンタイムより甘い香りの中にタイムらしい爽やかな香りを感じられます。ハーブティにも向いています。

オレンジタイムというのが流通していることがあるんですが、オレンジバルサムタイムと同種の可能性があります。

その他の品種

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