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イベリスの育て方

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イベリス
目次
イベリスとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
花ガラ摘み
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
イベリスの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
イベリス
科名
アブラナ科
属名
イベリス属
学名
Iberis
別名
イビリス・トキワナズナ
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
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イベリスとは?

イベリスはアブラナ科マガリバナ属(イベリス属)の一年草もしくは多年草。一年草は開花後に、多年草は夏に枯れるため、実質的には一年草扱い。加湿に弱いですが、その他の点については丈夫な植物です。

一年草のイベリス(イベリス・アマラやイベリス・オドラータやイベリス・ウンベラータ)もありますが、現在は宿根多年草のイベリス・センペルビレンスなどが人気があります。宿根多年草の方が若干高い(300円くらい)ですが、宿根であることを思うと、妥当か、むしろ安いかもしれません。
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水やり

鉢植えの場合、土が乾いていたら水をしっかりとやります。イベリスは過湿に弱いので、土が乾いているのを指で確認してから水をやってください。特に梅雨と秋の長雨の時期は水やりを控えて対応します。また、できれば花や葉っぱに水をかけないようにすると灰色カビ病を予防できます。

庭植えの場合、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。様子を見て水切れしているようなら、水やりをする程度にしてください。

肥料

春の開花時期(3月〜5月)に薄い液肥を週に一回あげるか、固形肥料(化成肥料)を4月ごろに一回、根本に置きます。沢山の肥料をあげると茎が伸びるばかりで徒長して花が咲かなくなりますので、基本的に控えめにし、徒長するようならやらないでいいです。

6月以降は日本の高温多湿気候がイベリスには向いておらず、肥料成分が残っていると根を痛めるので、6月以降に肥料が残らないように固形肥料は5月初旬以降は施肥せず、液体肥料も5月でストップします。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

一般的には一年草・多年草ともに2月〜4月に苗が流通するのでこれを植えます。もしくは秋(10月前後)に種まきして育苗して植えます。

イベリスは移植を嫌います。宿根イベリスを買った場合は植える場所を考えてください。また、苗は購入後は根がポット内に回り切る前に、早めに植えましょう。

用土

酸性土壌を嫌うので庭植えする場合は、苦土石灰を混ぜて中和させてから植えてください。

水はけが良い土に植えることがイベリスを育てる上で大事です。鉢植えする場合は市販の花と野菜の培養土か、赤玉土6に腐葉土4かそれに近い割合の土で植え付けをします。

多年草タイプで夏越しを狙うならば、山野草の土を使うか、培養土にパーライトを2割混ぜて水捌けをよくしたものを使いましょう。夏越しを期待しないなら、通常の培養土で十分です。

鉢植え

鉢の底の穴に鉢底ネット(鉢底網)を敷いてその上に鉢底石(軽石)を敷いて、その上に用土を入れ、土を崩さずに苗を入れて、隙間に土を入れていきます。鉢を揺らすとまた隙間ができますので、用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。

多年草タイプを植え替える場合は、土を落とさず、ひと回り大きな鉢…現在より1号か2号大きな鉢に植え替えてください。

庭植え

庭植えの場合は、庭土30cmを掘り返し、苦土石灰(1平方mあたり150g)を散布し中和させます。中和には1週間かかるので、1週間〜10日後に堆肥か腐葉土を入れ、化成肥料を少量入れて混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて土を馴染ませてから、穴に半分の土を戻して、苗を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
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苗の土は崩さず、植え付けてください。いじると生育不良を起こします。
絶対とは言いませんが、関東でも地植えで夏越し出来ます。夏越しさせる場合は、土に軽石・川砂・パーライトなどを混ぜて水はけをよくしておくといいです。

種まき

9月〜11月の気温が20度ごろに種まきをします。ビニールポットに用土を入れ、種をまきます。タネの上にうっすら土をかぶせて、乾燥しないように水をやって、明るい日陰で管理していると、1週間で発芽します。発芽したら間引いて一本にし、本葉が4枚になったら、鉢や庭植えにします。直根性なので、ポットに根が回る前に早めに植えましょう。

植えたら、気温が10度以下になるまで、薄い液体肥料を週に一回やり、株を育てます。株をしっかりと育てることで、寒さに強くなります。

結実して採種したものを種まきすることもできますが、親の花いろを受け継がないことが多いので、あらたに購入して種まき育苗した方がいいでしょう。
庭やプランターに直播でもいいです。

挿し芽

宿根イベリス(センペルヴィレンス)ならば、挿し芽で株を増やせます。一年草タイプのイベリスでは出来ません。挿し芽の時期は花が終わった後です。

管理場所・日当たり

日当たりのいい場所で育ててください、日陰だと茎がヒョロヒョロに伸びて弱い株になります。

多年草タイプのセンペルビレンスは寒さに強く、霜に当たり地上部が枯れても、土が凍結しない限りは春になると新芽が出て来ます。

一年草タイプは寒さに弱いので、霜除けが必要になります。
春先に店に出ているイベリスは開花させるために温室で育てて、寒さに耐性がないので、できれば霜が当たらない軒下で管理してください。

花ガラ摘み

花が茶色くなってきたら、花のすぐ下のところで切ってしまいます。花ガラを摘むことで次の花が咲きやすくなり、摘芯にもなって脇芽が出やすくなります。

また、多年草タイプは種を作ると株が弱って、夏越ししにくくなるので、夏越しを狙うならば、種ができる前に花ガラを摘みましょう。

病気・害虫

灰色かび病
梅雨時期の低温かつ多湿の時期に灰色カビ病が発生します。風通しをよくすることで予防できるので、前もって剪定し、枝をさばいておくといいです。

その他、アブラムシやアオムシや毛虫が発生します。それぞれ対応の薬剤を散布して駆除します。

特徴・由来・伝承

一つの花は小さいのですが、花が集まって多数咲きますので存在感のある株になります。花が真っ白でとてもきれいです。初心者にも向いている頑健な植物です。
明治時代に日本にやってきました。名前はスペインの「イベリア半島から」。イベリアによく自生していたからとされます。
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