ブライダルブーケ(センペルヴィレンス)の育て方…地植えで楽しめます
目次
ブライダルブーケとは?植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり水やり肥料剪定・切り戻し病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ブライダルブーケ
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- イベリス属
- 学名
- Iberis sempervirens
- 別名
- 宿根イベリス・キャンディタフト
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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ブライダルブーケとは?
ブライダルブーケ(トキワナガリバナ、
イベリスセンパビレンス)はヨーロッパ・北アメリカに自生する
アブラナ科イベリス属の常緑の
宿根草(
多年草)で、
学名ではイベリス・センペルヴィレンス。鮮やかな真っ白な花が集まって半球になって開花します。
花嫁が持つブーケのように真っ白でこぼれるように花が咲きます。草丈が20cm前後と低く、寒さに強いので、地植えも鉢植えも可能で、冬のガーデニングの
グランドカバーや、
寄せ植えの前景によく使われます。
耐寒温度マイナス15度と、かなり寒さに強く、秋か冬に苗を植えて、それが春から初夏まで咲きます。夏の高温多湿で枯れることもありますが、
夏越しも十分可能です。宿根なので、夏を越せばまた翌年の春に花を咲かせます。本来は亜
低木です。
花がしぼんだら、こまめに摘んでやるのが、長く綺麗に花を楽しむコツです。
草丈20cm
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植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・頻度
秋(9月)〜冬(2月)に苗を植え付けます。鉢植えで夏越しした場合は、同様に9月〜2月に植え替えをするといいです。
宿根イベリスのブライダルブーケに限らず、イベリスは移植を嫌います。一旦植えたら、別の場所に移動は出来ないと考えて、どこに植えるか決めましょう
用土
水はけのよい土を好みます。
鉢植えにする場合は、市販されている花と野菜の土で植え付けをします。もしくは市販の土に川砂か
パーライトを混ぜてから植えます。市販の土はすでに中和してありますので、
苦土石灰を混ぜる必要はありません。
庭植えの場合は、庭の土に苦土石灰を混ぜて中和させてから、
腐葉土か
堆肥を入れて
用土とします。水はけのよい土を好みますので、庭の土が粘土質な場合は、土に川砂かパーライトを混ぜて、水はけを良くしてください。
鉢植えの手順は?
6号〜
8号鉢に1苗を植えるといいです。
プランターなら3苗です。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替える場合は、土を落とさないでひと回り大きな鉢に、新しい土を足して植え替えます。
地植え(庭植え)の手順は?
庭土を深さ20cmほど掘り返し、苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割ほど追加して、化成
肥料を説明書きの規定量の半分ほど入れて、よく混ぜて用土とします。
庭土が粘土質で水はけが悪いのであれば川砂・軽石・パーライトなどを混ぜて水はけをよくしておきます。
穴に半分用土を戻して、苗を株間20cm〜25cmほど空けて配置し、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。 これで完成です。
挿木で増やすこともできます
開花が終わって、株全体を刈り込んだ時に出た茎を、7cm〜10cmほど取って、
水揚げをします。水揚げはコップなどに水を入れて、切り口を30分〜1時間ほど水につけて葉っぱの先まで水を行き渡らせる作業です。
あとは
赤玉土小粒を入れた挿し床を用意して、ここに
挿木を刺して、乾燥しないように
水やりをして、明るい日陰で管理していると発根します。発根して、新葉が見られるようになったら、鉢や庭に植え付けます。
管理場所・日当たり
日光にしっかりと当ててください。日光が少ないとうまく育たず、花つきが悪くなり、茎がひょろ長く伸びて株が弱くなってしまいます。
夏越しのコツは?
夏の多湿に弱く、風通しが悪いと蒸れて枯れてしまいます。そこで花が一休みする6月に刈り込んでしまいましょう。刈り込むことで、次の花も咲きやすくなります。
地域や環境によって涼しくなってから…9月以降にまた咲くことがあります。
越冬・冬の管理は?
冬の寒さには強く、マイナス15度まで耐えます。防寒は不要です。
水やり
土が乾いたら、水をやります。宿根イベリス・ブライダルブーケは過湿に弱く、水をやり過ぎると蒸れて、根が腐ってしまいます。夏は特に蒸れやすいです。冬でも水をやり過ぎると、株が弱り、生育不良を起こしたり、根が腐ってしまいます。
水やりの基本は「土が乾いていたら、たっぷりやる」です。水をやるときは、鉢底から染み出すくらいにしっかりとやりますが、土に触ってみて、濡れているようであれば、水はやらないでください。
肥料
春の開花時期に一週間に一回程度、秋は月に一回か二回程度、液肥をあげます。肥料はさほど必要としておらず、肥料が多いと徒長(ひょろ長くなること)して間延びします。様子を見て、生育が悪い・花が少ないと思ったら、追肥する程度でいいです。
剪定・切り戻し
開花が一段落したら、株全体を半分〜3分の2の高さに刈り込んでやると脇芽が出て大きくなって、もう一回開花することもあります。それに、蒸れに弱いので刈り込んで風通しをよくした方がいいです。蒸れると枯れ込んできます。
蒸れ対策としては5月〜7月に刈り込んでおくといいです。その際に傷んだ葉っぱをむしって清潔にしておきましょう。
病気・害虫
アブラムシ、
ヨトウムシスポンサーリンク
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