アスチルベの育て方

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アスチルベの基礎データ

アスチルベ
科名
ユキノシタ科
属名
チダケサシ属
学名
Astilbe × arendsii
別名
ショウマ・升麻・アワモリソウ・泡盛草・アケボノショウマ・曙升麻
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
アスチルベの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

アスチルベとは?

アスチルベはユキノシタ科アスチルベ属の多年草宿根草)のこと。現在流通している「アスチルベ」は元々は日本と中国で自生するアスチルベを掛け合わせて1908年ドイツのゲオルク・アレンズが発表したもの。本来の自生地は東アジア・北アメリカ。切花としてもよく流通します。

日本で自生していたものから派生した園芸種で、耐寒温度はマイナス10度と寒さに強く、冬越しも出来ます。宿根で割りと頑健ですが、乾燥に弱いです。また枯れなくとも、暖地では夏の暑さで花色が鈍くなったり、冬の寒さにあたることで花芽を付ける性質から暖地では花付が悪いです。冬に5度以下になり、夏に涼しいことがアスチルベを楽しむ条件です。

由来・伝承

アスチルベとはギリシャ語で「輝いていない・艶がない」という意味ですが、実際にはかなり目立ちます。ターシャチューダーの写真にも載っているのもあって、人気の植物です。

遠くから見ると大きく見えますが、小さな花の集合体です。名前の響きで言うとアワモリソウがピッタリな気もします。

水やり

庭植えの場合でもアスチルベは乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやってください。鉢植えの場合は土が乾いたら鉢底から水が出るくらいにしっかりとやってください。これは冬でも夏でも一緒です。水の量は同じで、水やりの頻度(回数)を変えてください。乾燥すると株が弱り、生育不良を起こします。水切れを起こさないように気をつけてください。

花に水が掛からないようにします。花に水が掛かると花が萎みやすくなり、鑑賞期間が短くなります。

湿潤な土壌を好みますが、ずっと土が濡れていると根腐れを起こします。夏は乾燥に水やりが追いつかないですが、春や秋に同じ感覚で水やりをしていると、根腐れを起こすことがあります。

冬の水やり

冬でも完全に乾くと傷んでしまいますので、冬も水やりをしてください。鉢植えの場合は特に地上部が枯れてなくなっているので水やりを忘れやすいです。庭植えの場合は、雨が当たる場所であれば冬の水やりは不要です。

肥料

生育期(3月〜5月、9月〜10月)に液体肥料を月に1回与えてください。アスチルベは肥料をあまり必要としませんが、芽が出る春と、開花前の時期、花が終わって休眠直前は肥料をやると良いです。

植え替え

時期・頻度

植え付け・植え替えともに3月か10月に行います。一番良いのは新芽が動き出す直前の3月。10月の植え替えは3月にできず、根が広がって根詰まりしているなら行うようにします。

鉢植えの場合は二年に一回か、できれば毎年、一回り大きな鉢に植え替えをするか、株分けをして小さくしてから同じ大きさの鉢に植えます。老化を避けるために、とにかく密生を避けます。

庭植えにしていても、数年に一回は株分けをします。密生させると株が老化するためです。

用土

湿潤な土を好み、乾燥が苦手です。ある程度の水持ちと水はけが必要です。つまり用土は普通です。赤玉土腐葉土4を混ぜた土か、花と野菜の培養土を利用します。

有機質の多い肥沃な土を好みます。庭植えするときは堆肥や腐葉土を2割ほどしっかりと混ぜ込んでおきます。植え替えは新しい土でやり、使い回しはやめておきましょう。古い土には雑菌や虫が住んでいます。

鉢の植え替え

植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出し、根鉢の土を3分の1ほど落として根をほぐしておきます。植え付ける場合は、土を軽くほぐすだけにします。鉢は現在の鉢より1号か2号大きいものを用意します。もう大きくできない場合は、同じ大きさの鉢に植え付けます。

用意した植え付ける鉢の鉢底の水が出る穴を鉢底網で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を入れて、鉢底石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

植え替えの基本的な手順は以下のページを参考にしてください。

庭植えの手順

庭植えの場合は、庭土を15cm〜20cmほど掘り返して、腐葉土を2割か3割混ぜて化成肥料を規定量入れて、できるなら1週間寝かせて土を馴染ませてください。その方が根が広がりやすいです。用土を半分戻して、根をほぐした株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株同士は30cmかそれ以上離してください。

管理場所

日光を浴びたほうが鮮やかに花が咲くのですが、乾燥に弱く、湿った土壌を好むために、半日陰の方が適しています。

西日は特に注意。西日は乾燥するのでアスチルベは避けます。

冬に寒さに当てないと花芽が少ない

冬に寒さ…0度前後…にあてないと花芽がつきづらい性質があります(咲かないのではなく咲きづらい…花が少なくなります)。なので暖地では花が少なくなります。また、夏の暑さで花の色が褪せるので、アスチルベは暖地には向いてません。

寒冷地で土が完全に凍らないならば、冬の間も戸外に出して起きます。土が凍結するような地域では寒さにしっかりと当ててから室内に取り込みます。

土が凍結すると根が傷んで枯れます。土が凍結するような地域の場合は根元に腐葉土やワラを敷いて凍結を防ぎます。

萎んだ花は摘む!

色が鈍くなってきたら、摘んでください。しぼんだ花には種子をつくろうとエネルギーが注がれて株が弱り、次の花が咲きづらくなります。早めに切ってしまいましょう。また雨に当たって、花が腐って病気になることも。

最後に…

アスチルベは寒さに強く、半日陰が適しているので、寒冷地・中間地の少し日当たりの悪いところが適しています。よかったら植えてみてください。
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同じように半日陰が適した植物をまとめてみましたのでよかったら参考にしてください。
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