基礎的な植え替え…用意するものと手順
スポンサーリンク
植え替えとは?
鉢植えは毎年か、2年か3年に一回は植え替えが必要になります。このページでは植え替えの一般的な手順についてまとめています。
植え替えが必要となる理由は以下のページにまとめています。
スポンサーリンク
用意するもの
新しい鉢
現在の鉢よりひとまわり大きな鉢か、同じ大きさの鉢
土を落として植え替えができる場合は、同じ大きさの鉢に植え替えることができます。土が落とせない…根をいじれないタイプは一回り大きな鉢に植え替えます。一回りというのは大体、1号か2号の大きさアップのことです。急激に大きなものに植え替えると、土に水が残って、
根腐れを起こしやすいので注意します。
プランターでも人によってはかなり重い。
観葉植物なんかは陶器に植えなくても結構な重さがあります。コレを格好がいいからと陶器の重いのに植え替えると大変です。樹脂(高いけどデザインがいいのもあります)やプラスチック(安い!)の軽いものにして、見た目が悪いならば鉢カバーにしましょう。
用土
植え替えの使う
用土。一般的な
培養土で大体は大丈夫です。一般的な培養土は中性になっていて、殺菌され、
害虫はおらず、
肥料も含まれているので、そのまま使えます。ただし、培養土では育てられない場合もありますので、詳細は各植物の栽培解説ページを参考にしてください。
その他の用土については
を参考に。
鉢底網
鉢の底の穴を防ぐための「網」です。サッシの網を切って使っていたことがありますが、現在は
ホームセンターで小切りにして使うシートが売られているので、これをその都度切って使います。
鉢底石
鉢の底に入れて、
水やりで用土が流れ出ないようにし、
水はけをよくするために入れる石のこと。普通は
軽石を使う。次に植え替えるときに処理が面倒なので、ネットに入れておくと、次の植え替えのときに処理がしやすいです。
その他の用具
スコップ
土を入れるためのスコップ。百均でも売ってます。
ジョウロ
ジョウロの口は蓮の実みたいに穴がたくさんあるやつじゃなくて、口が長くて一つのやつが使い勝手がいいです。
植え替えの手順
古い鉢から株を抜く
まず、
古い鉢から株を引っこ抜きます。
根が詰まっていると、なかなか抜けません。鉢を叩いて揺さぶっても抜けない場合は、最悪割ってしまいます。プラスチック鉢の場合はペンチなどで強引に鉢を引き裂いてしまいます。
土を落として、根を整理する
そうやって
引っ張り出した株の古く変色した根を取り除いたり、少し根を整理してやります。また、土を軽く落とします。古い土の3分の1か半分くらいを落とします。このとき、土中に「
コガネムシの幼虫」がいないかよくチェックしましょう。
培養土に入っている
赤玉土は泥が乾燥などで固まったもので、経年劣化しやすく、2年〜3年で泥になってしまいます。なので、基本的に植え替えは2年か3年に一回はやらないと、
根詰まりしていなくても土が機能しなくなります。
ただし、植物によっては…直根性といって、太い根が生えていて、この根を切られたり傷つくと、
ストレスになって枯れることもあります。各植物の解説ページを参考にしてください。
新しい鉢に植え替える
新しい鉢の底の水が出る穴にアミを敷いてその上に軽石を2cm〜3cmいれます。軽石は用土が流れ出ないようにし、土の
水捌けをよくするためのものです。
この軽石の上に用土を2センチほど入れてから、株を置いて、株の周りに土を流しいれます。新しい土はフカフカしているので、ただ流し込むと株の周囲が凹んでしまうので、凹んだらまた土を足してあげます。鉢を揺すると隙間ができるので、また用土を入れていき、隙間が出来なくなるまで追加します。
土を入れ終えても鉢のふちまで少しゆとりがある状態になっていると、ベストです。このゆとり部分はウォータースペースとか水しろとか呼ぶこともあります。後で水をやるとき一時的に水たまりとなる空間です。鉢のふちいっぱいまで土を入れてしまうと、後で水を注いだ時に土と水の両方がいっぺんに鉢から流れ出てしまいます。何センチ分設けたらよいかは
鉢の大きさなどによりますが、1.5~3センチほどでしょうか。
最後に水をやる
最後に水を注いで、終了です。鉢底からちゃんと水が出てきましたか??鉢底から水が出て来たら、ちゃんと水が抜けています。
これが基本的な植え替えです。
●
多肉植物類は植え替え後に水をやると、そのまま腐ってしまうので水をやらないことがあります。
用土について
このサイトの植え替え項目に、赤玉土とか
腐葉土とか配合について書いてありますが、ハッキリ言ってしまうと、鉢やプランターに植える限りは「花と野菜の土」だけで十分です。あくまで、配合したものの方がより良いという程度です。
もちろん例外もあります。
ミズゴケで植えるものもあります。また、
酸性土壌でないと育たない
ツツジ科(
サツキ・
ツツジ・
アザレア・
ブルーベリー)や、
オーストラリア原産の植物や、南アフリカ原産の植物などは、
酸性の土で植えないといけません。最近は専用の土が売られていますので、そちらを利用します。
あと、植え替えは必ず新しい土でしてください。枯れた鉢の要らない土を詰めたりしないでください。一度何かを植えた土には菌と虫が繁殖し、栄養が偏っていますので成長不良や
病気が起きます。
スポンサーリンク
関連記事
ガーデニング基礎知識・雑学