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ジューンベリーの育て方

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ジューンベリー
目次
ジューンベリーとは?
品種
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
収穫
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ジューンベリーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ジューンベリー
科名
バラ科
属名
ザイフリボク属
学名
Amelanchier canadensis
別名
アメリカザイフリボク・サービスツリー
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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ジューンベリーとは?

ジューンベリーは北アメリカ・アジア・ヨーロッパに自生するバラ科ザイフリボク属の落葉性果樹。日本にもザイフリボクが自生しています。春4月に新葉が出る前に白い花が開花し、初夏に収穫、秋には紅葉、冬は落葉と季節ごとに見どころがあり、庭木として人気です。

北海道南部〜九州まで戸外で栽培できるくらいに、寒さに強く、夏の乾燥に若干弱いとされていますが、基本的に頑健で育てやすいです。自家結実性で一本で実がつき、実つきも良いですが、おいしいのでヒヨドリなどに食べられやすいので、実を収穫するのであれば、鳥よけネットが必要になります。
ジューンベリーは育てやすいが、他のベリーに比べると実が少ない。また樹高が高くなり脚立が必要。収穫などを考えると面倒。果樹と考えると物足りないがシンボルツリーと考えると優秀。

紅葉が綺麗。開花・収穫を意識せず観賞用と考えるならば、適当に刈り込むことが出来て管理がなおのこと楽。刈り込めるので小さく仕立てるも簡単です。

樹高3m〜5m
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品種

ジューンベリーはバラ科で他のバラ科果樹であるリンゴなどに発生する火傷病が発生します。この火傷病は非常にやっかいな伝染病で、火傷病が国内に入らないようにジューンベリーは現在輸入禁止になっています。海外ではジューンベリーの新品種がよく開発されていますが、日本には入ってきません。ジューンベリーがあまり流行しないのはそういう理由もあります。

以下のよく見られる品種を挙げています。

オータムブリリアント
樹高4m〜6mになり、秋の紅葉は鮮やか。株元から複数の枝が出にくく、一本立ちします。果実の収穫ではなくシンボルツリーとして植えることがほとんどです。

プリンセスダイアナ
ミルウォーキーで作られたジューンベリーの品種。花がよく開花し、春は木が真っ白になります。樹高は2mと低めで株元からヒコバエが伸びてブッシュ状にまとまります。

ロビンヒル
花が薄ピンクで咲き始め、完全に開く頃には真っ白になります。株元から何本も枝が出るジューンベリーの品種が多いですが、一本だけ出ます。樹高は4mほどになります。
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バレリーナ
他の品種より少し実が大きく、甘い。植え付けて1年で開花し結実します。
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リージェント
矮性の品種で樹高は1.5m〜2mほど。鉢栽培も可能。
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水やり

ジューンベリーは多少湿っぽい状態を好みます。乾燥しすぎないように気をつけてください。

鉢植えにした場合は、土が乾いたら水をしっかりとやってください。ジューンベリーは湿っぽい土にも強いです。

庭植えした場合は、植え付け直後の二週間ほどは水をしっかりとやりますが、一旦根づいたら水をやる必要はありません。ただし真夏に日照りになり乾燥している場合(例えば二週間ほど雨が降らないなど)は、水をやってください。

肥料

2月に寒肥として、化成肥料油粕をやります。
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植え付け・植えかえ

時期

植え付けは落葉時期の冬(12月〜3月)。春になると新芽をだすが、普通の植物よりも芽が出るのが非常に遅く、植え付けに失敗して枯れたんじゃないかとヤキモキします。

用土

水もちのよい土を好みますが、基本的に用土は選びません。よほど極端に水はけがよかったり、極端に水もちがよすぎないようならば大丈夫です。鉢植えであれば果樹用の土や一般的な培養土でもいいです。
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庭植え

深さ30cmを掘り返し、土に苦土石灰を混ぜて中和させます。中和は一週間かかるので、一週間たってから、土に腐葉土堆肥を元の土に対して2割〜3割混ぜ、化成肥料を規定量入れ、苗を入れて、隙間に用土を入れていきます。用土が穴の7割くらいになったら、水を入れ、ドロドロにしつつ、土を入れていきます。

水極めをしていきます。余った土で株の周囲に土手を作り、水を溜めて、水が引くまで放置し、水が引いたら、土手をならして完成です。
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鉢植え

大きく育つ植物で鉢植えには適していませんが矮性種では鉢植えも可能です。

鉢底に土が流れ出ないようにする鉢底ネットを敷いて、水はけを良くする鉢底石(軽石)を2センチほど入れて、その上に土を入れて、株を入れて、隙間に土を入れていきます。最後に水をやって完成です。

支柱を立てる

植え付けたら、支柱を立てて、紐で固定して動かないようにします。横風で揺れると根が活着しません。根が活着したら支柱は不要です。

管理場所・日当たり

日当たりを好みますが、明るい日陰・半日陰でも大丈夫です。日当たりが悪いと実が少なくなりますの出来るだけ日当たりにしましょう。ただし、乾燥が苦手なので西日が当たる場所は避けてください。

日本は雨が多い地域で、特に梅雨の多湿の状態で雨に当たると実に灰色かび病が発生します。できれば軒下などの雨の当たらない場所が好ましいですが、そこまで気にしないでもいいです。

寒さには強い(耐寒温度はマイナス35度)ので防寒は必要ありません。

剪定

一本しか出ないタイプで収穫しないのであれば、徒長枝や樹形を見出す枝を落としたり、密生したら枝をまびくくらいにします。

株元から複数の枝が出てきて、収穫を狙うのであれば、実をつける枝を残すようにします。毎年株元から「ひこばえ」が出てきます。このひこばえが伸びて、後々に実をつけるので、切らないようにして下さい。そのうち5本くらいを選別してあとは切ってしまいます。3年ほど実をつけると、実がならなくなるので、その枝は根元から切ってしまいます。

太い枝を切った場合は、切り口に癒合剤を塗って病気感染を防ぎます。
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収穫

黒く熟してから収穫します。しかしヒヨドリなど害鳥に食べられることが多いです。熟す前に収穫してジャムにしてしまうか、網を掛けるなどして守ればいいですが、そこまでするほどの量・味でもなく、観賞用と割り切ってしまう人が多いです。
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病害虫

イラガ、アブラムシカミキリムシが発生します。

特徴・由来・伝承

冬は落葉、白い花を咲かせ、6月に実を付けることから「ジューンベリー」と呼ばれるバラ科の木。成長すると数メートルになる。ブルーベリーのように二種類の苗を植える必要がなく、一本でも実を付けることや、育てやすいこと、大気汚染にも比較的強いことから日本でも栽培が進んでいます。

原産地はアメリカ。日本にもザイフリボクはありますが、食されていません。ここで述べているのはジューンベリー(アメリカザイフリボク)です。
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