フウセンカズラ(風船葛)の育て方
目次
フウセンカズラとは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き摘芯して脇枝を出す収穫管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- フウセンカズラ
- 科名
- ムクロジ科
- 学名
- Cardiospermum halicacabum
- 別名
- 風船葛・バルーンバイン
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
スポンサーリンク
フウセンカズラとは?
フウセンカズラ(風船葛)は
ムクロジ科の
一年草。春に種を撒くか苗を植え、夏に花をつけて、紙風船のような小さな実がなり、冬までに寒さで枯れてしまいます。可愛らしいハートの白い模様(?)のついた種が収穫できますのでそれを翌年に撒くこともできます。
地域によっては
雑草。雑草で生えている地域に住んでいる人が店舗で苗を売っているのを見ると衝撃を受けます。
つる性であり、上っていきますので、支柱が必要です。
アサガオを育てるときに使う行灯仕立て(アンドンジタテ)の支柱に絡ませたり、フェンスに絡ませたり、
ゴーヤやアサガオのように「
緑のカーテン」…夏の日除けに利用されることもありますが、葉っぱが小さく、水切れすることも多いです。
草丈3m
最初にまとめ
●霜が降りなくなる5月前後に植え付ける。
●夏に繁茂し、白い花が咲いて、秋になると実が茶色く熟す。
●
グリーンカーテンにできます。ただ、レースのカーテンくらいの日陰です。
●土が乾いたら水をやる。
●生育時期は追肥する。
●日当たりで育てましょう。
●寒さで枯れるが、
種子が採種でき、来年まいて栽培ができます。
スポンサーリンク
水やり
土が乾いていたら水をしっかりとやってください。
プランターや鉢植えの場合は底から水が染み出すくらいにシッカリとやります。真夏の暑い時期になったら、朝と夕方の二回、しっかりと水をやってください。
庭植えにした場合、土に根を張ったら基本的には自然に降る雨だけで十分です。ただ、夏は生育の勢いがよく、高温で蒸発するので、庭植えでも水切れすることがあるので、様子を見て
水やりをしましょう。
肥料
植え付けてから週に一回液体
肥料をやります。もしくは1ヶ月に一回緩効性固形肥料(化成肥料)をやります。肥料を効かせると葉っぱが多くなり、葉っぱの緑が濃くなり、グリーンカーテンとしてはよいですが、フウセンカズラのグリーンカーテンはなんというか、黄緑のレースって感じのところが良いので、個人の好みで調節しましょう。
窒素肥料が多いと葉っぱが増えて実がつかない、実がついても落ちることがあります。
植え付け・植えかえ・種蒔き
フウセンカズラは高温時期に発芽し、生育します。霜に当たると一発で枯れるので、霜が降りなくなり、気温が20度〜25度になったら…4月下旬〜6月に植え付けます。もしくは種子から苗を作って植え付けます。
種まき
種子は種まきの前日から一晩水につけたり、傷をつけることで発芽しやすくなります(やらなくても発芽するがした方がいいです)。
ポットに
用土を入れ、用土に種をまいて、5mm〜1cmほど土を被せます。あとは乾燥しないように水をやっていると1週間前後で発芽します。発芽したら間引いて、一本立ちにして本葉が4枚か5枚になったら庭植え・鉢植えにする。
用土
市販されている花と野菜の
培養土などの一般的な土で植えます。出来れば
赤玉土6
腐葉土4を混ぜた土で植えつけてください。
水はけのよいものが好ましいです。一般的な培養土に1割ほど川砂を入れてもいいです。
庭植え
深さ30cm掘って、その土に対して2割の腐葉土か
堆肥を追加して混ぜて用土とします。用土を穴に戻して、苗を30cm間隔で植えていきます。最後に水をやって完成です。
鉢植え
小さくまとめるならば、プランターでいいのですがグリーンカーテンにするくらいに伸ばしたくて、プランターに三つ植えると地上部(葉)に対して土の量が少ないので水切れが起きやすいです。出来れば10号鉢(直径30cmの鉢)に苗を一つか二つ植える程度にします。
鉢植え・プランターに植えるのであれば、できるだけ深いものを用意します。
鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れ、苗を入れ、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。
一年草で冬には枯れるので植え替えることはありません。
ネットか支柱を
フウセンカズラ(風船葛)はツル性でネットか支柱に絡ませます。ネットを張ってそこに絡ませるのが楽です。行燈型の支柱もあります。行燈型はよく
朝顔の鉢にしているあれです。成長が早いために、行灯仕立ての支柱は手間が掛かります。絡み付こうと伸ばすヒゲが短いために支柱は細いものでないと絡み付けません。
●フウセンカズラは計画的につるを誘引していかないと、あまりキレイではありません。支柱に誘引するか、ヒモを吊ってそこに誘引するか、しっかりと決めてから植えましょう。
摘芯して脇枝を出す
フェンスやネットに絡ませて、ある程度、成長したらツルの先を切ります。するとその下の葉っぱの根本から脇枝が出てきます。これは定期的に繰り返し、脇枝をたくさん出します。
最初の
摘芯はつるが20cm前後か、葉っぱが7枚になったらやります。摘芯で出た脇芽2本を別の方向へと誘引させて、ネットに満遍なく広げていきましょう。その脇枝も摘芯して脇芽を出させます。
収穫
気温が下がってくると、実が茶色になります。中には三つの種子が入っています。珍妙なハート型の模様の入った種です。乾燥させて、紙袋・封筒に入れて保存しておき、来年、種まきします。
管理場所・日当たり
日当りを好みますので、日当りのいい場所で管理します。多少日陰でも生育しますが、生育は鈍くなります。
プランターでも庭植えでも可能ですが、真夏にプランター・鉢の側面に日光がガンガン当たってると水切れが起きやすいので、プランター・鉢の側面に日光が当たらないようにします。寒冷紗・ヨシズなどで日陰を作ってあげましょう。
病害虫
多少、
ハダニが発生します。ハダニは乾燥が苦手で、葉っぱに水をかけることで予防できます。水やりの時に葉っぱに水をかけます。ハダニは葉っぱの裏に潜んでいるので葉っぱの裏にもかけてやってください。
特徴・由来・伝承
東南アジア・中南米原産の一年草。花も咲きますが目立たず、観賞するのはその実の方。緑の
ホオズキにも似た中が空洞になった実を付けます。これが風船のようであるためにフウセンカズラと呼ばれています。ツルを伸ばし、絡み付いて昇り、小さな葉と実をつけるので、見た目に涼しいです。
●実の中にはハート型の白い部分を持った実が入っています。
●フウセン
トウワタとは違い、トゲもなく、種子に綿毛もついていません。
●実がなったら、
ドライフラワーにしたり、切花として飾ってみましょう。
スポンサーリンク
関連記事