アスクレピアスの育て方

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アスクレピアスの基礎データ
アスクレピアス
科名ガガイモ科
属名アスクレピアス属
学名Asclepias
別名トウワタ
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花
植え
肥料
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アスクレピアスとは?

アスクレピアス:アスクレピアスとは?
アスクレピアスは、ガガイモ科(もしくはキョウチクトウ科)に属し、アスクレピアス属(またはトウワタ属)に分類される多年草です。これらの植物は日当たりを好み、鮮やかなオレンジや黄色系の花を咲かせます。

アスクレピアスには、耐寒性の種類であるアスクレピアス・ツベロサ(Asclepias tuberosa)と、寒冷地では育ちにくい非耐寒性のアスクレピアス・クラサヴィカ(Asclepias curassavica)があります。見た目が似ているため、園芸店で購入する際には品種に注意が必要です。品種に関する情報は通常ラベルに記載されています。ラベルに記載がない場合は、非耐寒性であるクラサヴィカと考えるのが安全です。

耐寒性のツベロサでさえ、極端に寒冷な地域では、土壌が凍結したり霜柱ができると、根が傷つく可能性があるため、寒冷地域では冬に腐葉土をかけたりする保護策が必要です。一方、暖かい地域では冬季でもアスクレピアスをそのまま植えっぱなしにしておくことができます。

耐寒性と非耐寒性に関する説明は、管理の手間と植える地域によって異なることを示していますが、どちらの品種も春以降に花が咲き始める点は同じです。利便性を考慮すると、四季咲きの品種であるクラサヴィカ(非耐寒性)を春に植えたり種をまいたりするのが便利です。
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特徴・由来・伝承

アスクレピアスは北アメリカを南北に数千キロも飛行移動する蝶のオオカバマダラ(画像の蝶)の幼虫に食べられることでも有名です。

アスクレピアスの名前は、ギリシャ神話の医術の神様アスクレピアスから来ています。

別名「トウワタ(唐綿)」というように、種が綿に包まれています。種が出来たら、それを翌年のために保存しておけば、翌年も花を楽しむことも出来ます。フウセントウワタは花が似ていますが、別属です。

水やり

鉢植えの場合は春~秋にかけては成長しますので、土の表面が乾いたら水をタップリ与えてください。常時、土が濡れているようだとアスクレピアスが根腐れを起こすので気をつけてください。受け皿の水は捨てるようにしましょう。

寒くなると成長が止まっているので、冬は水は控えて乾かし気味に管理しましょう。

庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。真夏にあまりに乾燥するなら水をやる程度にしておきます。

肥料

鉢植えの場合、肥料は生育期に液肥を10日に1回ほどあげてください。ただし真夏は生育が鈍りますので肥料は与えないで下さい。庭植えの場合は追肥は不要です。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

クラサヴィカ(非耐寒性)は春3月か4月に種を撒き、ツベロサ(耐寒性)が秋9月10月に撒いて冬を越して春から咲き始めます。一般的には霜が降りなくなった春(4月〜6月)に苗を植え付けます。

越冬させた株は毎年か2年に1回、4月〜6月に植え替えをします。

用土

一般的な培養土で植え付けます。自作する場合は赤玉土5腐葉土3ココピート2に化成肥料を入れて用土とします。

鉢の植え付け・植え替え

鉢は6号〜8号にアスクレピアス1苗を植えます。鉢底の穴をネットで塞ぎ、土が流れ出ないようにする鉢底石(軽石など)を2cm入れます。その上に用土を少し入れて、その上に苗を入れて、隙間に用土を入れていって、最後にしっかりと水をやって完成です。

植え替えの場合は土を3分の1落として、古い根を切って植え替えます。

庭植え

植え付けの1週間前に深さ20cmを掘り返して土に腐葉土か堆肥を2割ほど追加して用土とします。1週間経つと土が馴染んでくるので、ここにアスクレピアスの苗を植え付けます。

花が咲いたあとは種が出来ます。種を採取しない場合は、咲き終わったら花を茎ごと切り取ってください。種に栄養が取られて株が痩せてきます。

支柱を立てる

5月〜7月の成長時期になると種類によっては2m近くに伸びて、風で倒れるので支柱を立ててくくりつけます。

増やし方

種まき

昨年、採取した種を撒くときは種についているワタを取り除いてから撒きます。発芽温度は20度〜25度と高温なので5月以降に種まきします。種子は5mmほど土をかぶせて水をやり、日陰で乾燥しないように管理していると発芽します。葉っぱが3枚〜5枚になったら植え付けます。

挿木

気温が20度以上になった4月〜5月に茎を10cmほど切り、下葉を取って、水揚げしてから挿木用土に挿していると二週間から1ヶ月で発根します。

管理場所・日当たり

真夏の直射日光に当たっても大丈夫なので、日当たりのいいところに置いてください。クラサヴィカ(非耐寒性)は秋には寒さで枯れてしまいますが、ツベロサ(耐寒性)は耐寒温度マイナス25度〜マイナス30度とかなり寒さに強く、関東で冬越しも出来ます。

一年草扱いのクラサヴィカ(非耐寒性)の方が花が長く楽しめますのでクラサヴィカがおすすめです。

越冬について

ツベロサ(耐寒性)はそのまま戸外で植えっぱなしか鉢も戸外で管理します。ただし凍結すると根が傷むのでできれば腐葉土などでマルチングをして凍結を防ぎ、鉢なら凍結しない場所で管理します。クラサヴィカ(非耐寒性)は室内に取り込んで管理すると越冬することもありますが、一年草と割り切って、毎年植えるか種まきする方が気が楽です。

病気・害虫

頑健、病気にかからない、と言われていますが、アブラムシハダニカメムシにガッチリやられますので、春に植えるときからしっかりとオルトランを撒いておきます。

注意点

切り口から白い乳液が出てきて、肌に付くとかぶれることがあります。アスクレピアスを剪定などする場合は、手袋を必ずしてください。
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