カスタノスペルマムの育て方
目次
カスタノスペルマム(ブラックビーン)とは?水やり肥料植えかえ管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- カスタノスペルマム
- 科名
- マメ科
- 属名
- カスタノスペルマム属
- 学名
- Castanospermum australe
- 別名
- ブラックビーン・ジャックと豆の木・オーストラリアビーンズ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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カスタノスペルマム(ブラックビーン)とは?
カスタノスペルマム(ブラックビーン)は
マメ科カスタンスペルマム属の高木。オーストラリアの熱帯雨林が自生地。「ジャックと豆の木」という名前で流通していることがあります。流通している苗木は、矮化剤と呼ばれる「成長を抑える薬」が使われているために、しばらくの間(一年か二年)は非常に成長が遅いです。
パックリと割れた
種子部分は徐々にシワシワになって取れてしまいます。
本来は樹高40メートルになります。花が咲くのは20メートルほどになってから、そんなことは日本では今のところ無いです。ちなみに葉と実に毒があります。
豆から育てるという手も
カスタノスペルマム(ブラックビーン)の「豆」も販売しているらしいです。豆は
発芽率にムラがありますので、植えたから、管理していたからといって、芽が出るとは限りません。怒りっぽい人は手を出さない方がいいと思います。
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水やり
春〜秋は土が乾いたら水をしっかりと、鉢底から染み出す位にやります。受け皿の水は捨ててください。
熱帯雨林の植物なので、空気中の湿度が高い環境を好みます。土への
水やりとは別に葉っぱに霧吹きで水をかけてあげるといいです。これを
葉水といいます。霧吹きは百均でも売ってます。
冬の水やり
冬は水分の蒸発も遅く、植物の生育も鈍い為に水を頻繁にやると、水のやりすぎで根が腐ってしまいます。土が乾いたのを確認してから、さらに数日たって水をやるくらいに控えます。
冬こそ葉水を!
ところが、このようにやっていると、「地上部(枝葉の部分)が乾燥する」のです。なぜかというと――冬は室内で管理しているわけですから、暖房が掛かっています。暖房は非常に乾燥した空気を吐き出しているために、植物の地上部だけがカラカラになるのです。かといって鉢に水をやると根が腐る…………そこで、霧吹きで葉っぱに水を吹き掛けて「葉水」をしてあげてください。これで乾燥を防ぎ、また葉っぱに付いたホコリを落とします。ホコリはタダでさえ不足しがちな日光不足さらに助長します。キレイに落としてあげましょう。
肥料
5月〜9月は生育時期なのでこの時期に
肥料をやるとよく生育します。水をやるついでに、一ヶ月に一回程度、緩効性化成肥料をやります。もしくは2週間に一回液体肥料をやります。冬は生育が止まっているので肥料はやらないでください。
植えかえ
時期と頻度
鉢の底から根が出てきたら、植え替えをします。
根詰まりを起こすと、水をやってもやっても水が下がったり、下葉から黄色く変色して枯れこんできます。植え替えの理想は春か秋。2年に一回は植え替えをします。
用土
用土は
観葉植物の土として販売されているものか、
赤玉土と
ピートモスを7:3で混ぜたものを使ってください。
腐葉土は匂いがあって室内で管理することの多いカスタノスペルマム(ブラックビーン)ではちょっと厳しいです。
植え替えの手順
現在の鉢よりひとまわり大きな鉢を用意して、古い土を落とさないで植え付けます。新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に土が流れ出ないようにするための
軽石を2cm敷きます。その上に用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。
管理場所・日当たり
春から秋に掛けての気温が20度を超える時期はカスタノスペルマムがよく生育する時期です。日光に当てるとよく生育しますので、戸外の日当たりで管理するのも可能です。ただし、日本で流通しているカスタノスペルマム(ブラックビーン)は幼木で、真夏の直射日光には葉やけすることがありますので、真夏は
半日陰に移動するか、寒冷紗やヨシズ・カーテンなどで遮光しましょう。
また、春の柔らかな日光でも、冬の間、室内でほとんど室内灯だけで生きていたジャックと豆の木では、
葉焼けを起こしてしまいます。春に室外に出すときは、日陰→半日陰→日当たり、と各場所に二週間ほど掛けて慣らしながら日当たりへと移動させて下さい。
越冬
冬は寒さに弱いので室内で管理します。15度以下で成長が止まり、10度以下で落葉しはじめます。水やりを控えることで細胞内の水分を減らすことで耐寒温度は5度まで耐えますが、かなりギリギリです。霜に当たると枯れてしまいます。
冷暖房の風に注意
夏と冬の管理の注意点
カスタノスペルマム(ブラックビーン)に限らずですが、観葉植物の
天敵が「クーラー」と「暖房」。これら冷暖房の風は非常に乾燥していて、この風が植物に吹きかかっていると、確実に枯れます。風が直に当たらないように置き場所を替えて下さい。直撃しないようにすればいいです。直撃しないようにし、葉水をして湿度を維持します。
病害虫
カイガラムシが発生することがあります。戸外で管理していると尚のこと発生しやすいです。成虫は歯ブラシで落とします。
特徴・由来・伝承
オーストラリアンチェスナッツ、オーストラリアンビーンズ、マジックシェード、グリーンボール、アマゾンエッグ、ジャイアントビーンズ、ジャンボビーニー、ラッキービーン、おかしな豆の木、ジャックと不思議な豆の木――
いろいろな名称がありますが、
一番有名なのが「ジャックとマメの木」ではないかな、と思います。お花屋さんや
ホームセンター、場合によっては100円均一でも見かけるようになりました。
ネーミングの妙、インパクトのある姿です。
本来は樹高40メートルにもなる植物で、自生地はオーストラリア、パプアニューギニアなど、亜熱帯の植物です。
葉や実には毒(サポニン)が含まれています。水にさらすとサポニンは抜けるため食べることもできる。
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