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2023-06-21
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アジサイの夏の水やり・乾燥対策
アジサイ
は長期間、花を楽しめる園芸植物なんですが、鉢植えだと非常に水切れしやすい植物です。ここでは、アジサイの夏の乾燥時期の対策についてまとめています。
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アジサイが水切れしやすい理由
そもそも水を欲しがる植物
アジサイの
学名
「
ハイドランジア
」はラテン語の水の器という意味から来ています。その名の通り、アジサイは水を欲する植物です。葉っぱにツヤがあるタイプ(
西洋アジサイ
)だと蒸発に強く、比較的、乾燥に強いのですが、それでも他の植物より水切れしやすく、萎(しお)れてしまいます。
葉枝・花に対して鉢が小さい
鉢に対して葉・茎・花が多すぎる…逆に言えば、地上部に対して鉢が小さいのです。花屋さんなどの店頭に並んでいるアジサイは見た目・バランスを重視して、鉢を小さくしています。鉢が小さいため、保水力が不足していて、水切れしやすいのですね。
理想としては、早いうちに一回りか、出来ればふた回りほど大きな鉢に植え替えるべきです。それが「根本的な対策」です。
店で売ってる草花が小さな鉢に植えられている理由
トラブル
風通しが良い(良すぎる)
アジサイは本来の本来は、山の中の林の中か、川沿いのジメジメしたところに自生するものです。例えばベランダで風が吹き付けるような場所では風通しが良すぎて、乾燥しすぎてしまいます。
西日
アジサイはどのタイプも
西日
が苦手。植物は午前中に日光を浴びて光合成をするものです。それが夕方に強い西日が当たると、光合成もできず、ただ、蒸発するだけで、株が弱ってしまいます。
西日が当たるときは、ヨシズなどで遮光してあげてください。
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抜本的な対策
庭植えにする
庭植えにするのが一番、乾燥問題解決には手っ取り早くて、確実です。庭植えにしても、乾燥時期(梅雨明け〜9月)は
水やり
は必須ですが、それでも頻度が全然違います。冬も水やりしないでいいですから、スペースがあれば庭植え推奨です。
庭植えの手順は
紫陽花(アジサイ)の育て方…剪定はいつ?どこで切るといい?
アジサイ科アジサイ属Hydrangea
の庭植えの項目を参考にしてください。
大きな鉢に植え替えする
一回りかふた回りか大きな鉢に植え替えをすることで、土の量が増え、保水力が上がり、水切れしにくくなります。具体的には8号〜
10号鉢
に植えるといいです。
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古い鉢から株を取り出し、古い土を落とさないでいじらず植え替えます。植え替え時期はできれば春のうちにしておきたいですが、乾燥しないように手早くするなら植え替えも可能です。
用土
は一般的な
培養土
か、アジサイの
専用土
で植え付けます。
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現在の鉢より2号ほど大きな鉢を用意し、その鉢の底の穴を、鉢底網で塞ぎます。その上に鉢底石(
軽石
)を2cm入れて、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れ、最後にしっかりと水をやります。
できれば植え替え後1週間ほどは日陰で養生してから、通常の管理にします。
底面給水鉢に植え替え
シクラメン
などでよく利用される「底面給水鉢」を利用します。アジサイの鉢が最初からこれに植わっていることもあります。鉢の下の方に穴が空いていませんか? 底面給水の場合は、鉢底に給水スペースがあり、ここから不識布で土に水が給水されるようになっています。なので、給水スペースに水があるようにしておけば、水切れになることはありません。
ただし、これを利用するのは生育時期だけにします。4月から9月くらいです。冬は普通に土に水をやるようにしてください。
底面給水鉢は
ホームセンター
ではあまり扱っていないです。ネットで買ったほうが早い。もしくは過去のシクラメンの大鉢を利用する。
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水切れ対策
まめに水をやる
鉢植えの場合は、4月から6月は土が乾いてから。7月から9月は雨が降らない限りは、朝と夕方の二回、しっかりと水をやります。水切れして萎びないように水をやれば、それで十分ですが、まぁ、これが環境によっては、それですら間に合わないことがあります。
庭植えの場合は自然な雨だけで十分。乾燥時期には水をやりますが、その程度のことで十分です。水やりを楽にし、乾燥対策のためには、基本的に庭植え推奨です。
水やりが間に合わないなら…腰水
乾燥する梅雨明け以降の7月8月9月は、午前中に水をやって、受け皿の水はそのままにしておきます。受け皿の水は2センチ程度。これ以上は水を張らないようにします。夕方に受け皿の水が残っていたら、水を捨てます。昼間の間は受け皿に水が残っているようにします。これで乾燥を防ぎます。
受け皿に水が何日もある状態だと、水が腐って
根腐れ
の原因になります。また、受け皿の水が深いとやはり根腐れの原因になります。
アジサイの夏の水やり・乾燥対策…腰水など
アジサイの管理・栽培のコツ
それでも水やりが間に合わないなら…遮光する
それでも、水切れになるようであれば、遮光します。もしくは
半日陰
や日陰に移動させます。鉢に日光が当たっていることで土の温度があがり、蒸発して乾燥しているということもあります。鉢に日光が当たらない場所に移動させましょう。
二重鉢
という方法もあります。
二重鉢とは?目的と手順と資材の紹介
雑学
アジサイの葉っぱのツヤの違い
アジサイの管理・栽培のコツ
最後に…
7月までにしなくちゃいけない
剪定
は終わっていますか?夏を越せば10月にもう一回剪定をしておきましょう。詳細は以下のページを参考にしてください。
剪定はいつ?どこを切る?紫陽花(アジサイ)の剪定を解説
アジサイの管理・栽培のコツ
アジサイのその他の栽培は
紫陽花(アジサイ)の育て方…剪定はいつ?どこで切るといい?
アジサイ科アジサイ属Hydrangea
を参考にしてください。
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