カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の育て方
目次
カシワバアジサイとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たりカシワバアジサイの剪定について病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- カシワバアジサイ
- 科名
- アジサイ科
- 属名
- アジサイ属
- 学名
- Hydrangea quercifolia
- 別名
- 柏葉紫陽花
- 耐寒
- マイナス20度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
スポンサーリンク
カシワバアジサイとは?
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)は
アジサイ科(
ユキノシタ科)
アジサイ属の落葉
低木。育て方は通常の
アジサイと同じです。原産地は北米。古くに日本へと渡り、日本で自生する植物ですが、園芸用として出回り始めたのは最近。
カシワバというくらいですから、葉っぱがカシワの葉に似て、切れ込みが入っています。花が円錐形に開花し、
ノリウツギ、
ピラミッドアジサイに咲き方が似ていますが
剪定時期が違います。カシワバアジサイは旧枝咲きで、
花芽ができるのは通常のアジサイと同じで8月〜10月で、剪定は7月までにしてください。
秋には
紅葉して冬は落葉し、春に新芽が芽吹いて5月から7月あたりで花を咲かせます。このサイクルを繰り返します。花だけでなく紅葉も楽しめるのがカシワバアジサイの魅力です。一重のものと八重のものがあり、八重のものは非常に派手。
スポンサーリンク
水やり
鉢植えにした場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやります。カシワバアジサイは水を好む植物で、他のアジサイより葉っぱが大きいので水が切れやすいです。水が切れるとすぐにシワシワになります。水が切れないように気をつけてください。できれば庭植えにしてください。
庭植えにした場合は、植え付けした直後は水をしっかりとやりますが、その後は日照りのときには水をやりますが、基本的には降雨だけで十分です。ただし、日当たりが良いところで育てた場合は乾燥で水切れしやすいから注意。
庭植えで水切れする場合は株元にワラや
腐葉土を敷いて
マルチングして蒸発を防ぎましょう。
肥料
花芽ができる7月〜8月、生育が始まる直線の2月〜3月辺りに一回ずつ、緩効性化成
肥料を株の近くに撒きます。4月に生育するために肥料をやるとなおいいです。肥料がなくても枯れないですが、やると花付き・生育がいいです。
植え付け・植えかえ
時期と頻度
春(3月〜6月)か秋(9月〜10月)に植え替えをします。真夏と真冬でなければ問題ないです。鉢植えの場合は2年に一回は植え替えをしましょう。
用土
一般的な花と野菜の
培養土で植えるか自作する場合は
赤玉土小粒6腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。庭植えも鉢植えも植え付け時に緩効性肥料を混ぜる。一般的な培養土には最初から肥料が入っているので不要。
鉢の植え替え
鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。店で売っている鉢は地上部に対して鉢が小さく仕立てていることが多いので、水切れしやすいですし、カシワバアジサイがアジサイの中でも水を欲しがる植物なので、大きめな鉢(8号〜
10号鉢)に植え替えましょう。
同じ大きさの鉢に植え替える場合は、古い鉢から株を取り出し、三分の一ほど土を落としておきます。一回り大きな鉢に植え替える場合は、土は落とさないようにします。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから
軽石を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に
用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替え後に1週間はできれば日陰で管理して、水切れしないようにし、1週間後に
半日陰に戻すと回復が早いです。
鉢植えでは水切れしやすいので、庭植え推奨です。
庭植えの植え付けの手順
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
管理場所・日当たり
夏の直射日光に弱く、葉っぱが焼けてしまうことと(焼けたからと言って枯れるわけじゃない)、乾燥でしおれてしまうことと、少々の日陰でも育つことから、最初から半日陰や明るい日陰に植えられることが多いです。
冬の管理場所
冬の寒さには強いですが、寒風に当たると乾燥で花芽が枯れることがあるので、できれば風が当たらない場所で育てるか、冬に風避けの寒冷紗で防風しましょう。
カシワバアジサイの剪定について
他のアジサイ同様、剪定が花を楽しむポイントとなります。カシワバアジサイも花が終わってすぐの8月から10月に翌年に咲く花芽が出来ます。花芽は葉っぱの脇に出来るので、花を8月以降も残して、いよいよ汚くなってから花を切り落とすと、出来た花芽も一緒に切り落とすことになって、翌年に花が咲かなくなります。
そこで開花後、7月中には必ず、花を採取しておくことです。カシワバアジサイは花の時期が比較的長く、なかなか枯れない品種もあります。切るのはもったいないからと、そのままにしておくと翌年に全く花がつかない…ということは珍しくありません。
剪定する位置は
あじさいの剪定まとめを参考にしてください。
病気・害虫
ハダニ
ハダニは小さなダニの仲間で、葉っぱの裏に潜んで、汁を吸っています。水が苦手で、葉っぱの裏に水をかけてやると予防できますので、水をやるときに葉っぱの裏に水をかけるといいです。大量に発生したら、薬剤を散布して駆除してください。
アブラムシ
アブラムシは葉・茎にくっついて汁を吸い、カシワバアジサイにダメージを与え、弱らせます。春から秋にかけてよく発生します。発生したら薬剤を散布して駆除します。
ウドンコ病
ウドンコ病が乾燥する高温時期…8月前後によく見られます。葉っぱに白い粉のようなものが見られるカビの一種。
水やりで葉っぱにかけてやると予防できる。発症したら、病変部分を取り除き、廃棄し、症状がひどいなら殺菌剤を散布します。
特徴・由来・伝承
育て方はアジサイと同じ。アジサイがコンモリと花を咲かせるのに対してカシワバアジサイは、ピラミッド型に花を咲かせる。ピラミッドアジサイとは別種ですが、違いは葉っぱの形くらいで、育て方も同じなので、区別が付いていないことが多いです。
スポンサーリンク
関連記事