ピラミッドアジサイ(ノリウツギ)・ライムライトの育て方…剪定時期を把握しておきましょう
目次
ピラミッドアジサイ・ライムライトとは?剪定・切り戻し管理場所水やり肥料植え替え・植え付け病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ピラミッドアジサイ・ライムライト
- 科名
- アジサイ科
- 属名
- アジサイ属
- 学名
- Hydrangea paniculata ‘Limelight’
- 耐寒
- マイナス25度〜マイナス30度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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ピラミッドアジサイ・ライムライトとは?
アジサイ科アジサイ属の
ノリウツギ(Hydrangea paniculata)を品種改良し、装飾花ばかりになったものがピラミッドアジサイ(正式な品種名は水無月)です。このピラミッドアジサイをさらに品種改良して作った品種が「ライムライト」です。
ライムライトは淡い黄緑の花が7月〜9月に咲き、その花がカサカサにはなるけどそのまま残り、寒さに当たってピンクに変色する性質があることから人気のある品種です。育て方はノリウツギと同じで、水を好み、
半日陰に植え付ければ、手間がかからず毎年開花してくれます。
新枝咲で
剪定時期も9月〜3月と通常の
アジサイよりも幅広く簡単で
初心者向きなのも人気の理由。
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剪定・切り戻し
ピラミッドアジサイ・ライムライトは新枝咲で、4月以降にのびた枝に花が咲きます。剪定時期は9月〜3月ですが、剪定の理想的な時期は開花が終わった直後の9月。この時期に、花が咲いている枝を2節か3節
切り戻し、咲いていない枝をそのままにしておきます。
庭植えにしていると、ピラミッドアジサイ・ライムライトはよく生育して、どんどん大きくなるので、数年に一回は、株を地際から3節くらいを残してバッサリと切ってしまいます。ここまで切り戻すと翌年の開花はないですが、そうでもしないと手に負えない大きさになるので、心を鬼にして剪定しましょう。
管理場所
ピラミッドアジサイ・ライムライトは日光を好みますが、真夏の直射日光には
葉焼けし、乾燥で弱るため、年間を通して半日陰での栽培が適しています。鉢植えの場合は、春と秋に戸外の日当たりで栽培し、夏は半日陰に移動させるといいですが、年間を通して半日陰でも問題ないです。
冬の寒さにも強いのですが、寒風に当たると非常に乾燥しているため、枝先が枯れこむことがあります。寒風に当たる時期は
花芽がついていないんですが、枝先が枯れると春以降の生育が悪くなり、花が見られないこともありますので、寒風に当たらない場所で管理するようにします。
もしも、寒風が通ってしまうのであれば、風避けをしましょう。
水やり
ピラミッドアジサイ・ライムライトは水を欲しがる植物で、水切れしやすいです。庭植えであれば、自然に降る雨だけでもほぼ大丈夫ですが、それでも夏の乾燥時期は水切れを起こすので、様子を見て
水やりをしてください。
鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやります。冬は葉っぱがなくなり、活動が鈍くなっていますが、それでも完全に乾かないように水やりを継続します。
肥料
庭植えであれば2月あたりに、緩効性化成
肥料を規定量やります。株元にまきましょう。花をよく咲かせるので、肥料が少ないと花が少ないこともあるので様子を見て調節します。窒素の多い肥料(例えば
油粕)ではなく、リン酸の入ったものをやります。
鉢植えであれば同様に3月に化成肥料をやります。根に当たらないように鉢の縁に沿わせるようにまきましょう。
植え替え・植え付け
時期・頻度
植え替え・植え付けは落葉時期の11月〜3月に行います。鉢植えであれば2年に1回植え替えます。水切れしやすいので庭植え推奨です。
用土
鉢植えであれば、一般的な花と野菜の
培養土で植え付けます。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4を混ぜたものを使います。
庭植えの場合は、
苦土石灰で中和させてから、腐葉土か
堆肥を混ぜ、化成肥料を入れて植え付けます。
鉢の植え替えの手順
古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど落とし、地上部も半分ほど剪定して落とします。鉢植えの底の穴を網で塞いで、その上に
軽石を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
植え替えに適していない時期に植え替える場合は、ダメージを避けるため、土を落とさず、ひとまわり大きな鉢に植え替えて、地上部を剪定して減らして根の負担を抑え、植え替え後は日陰で1週間ほど養生してから、通常の管理に戻します。
庭植えの手順
深さ40cm、直径40cmの穴を掘って、掘り出した土に苦土石灰を混ぜて中和させます。中和反応が終わるまで1週間ほどかかりますので、寝かせておきます。
1週間後に腐葉土か堆肥を3割追加して、化成肥料を規定量足して、混ぜて用土とします。できるなら1週間寝かせて土を馴染ませてから植え付けます。馴染ませた方が根は張りやすいです。
用土を半分戻して、株を入れます。隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水やりをします。植え付け後の1週間か2週間は根が広がっていないので、水やりを毎日してあげてください。
病害虫
コガネムシの幼虫
コガネムシの幼虫が根を食べる。ただでさえ水切れが多いピラミッドアジサイ・ライムライトなのに、原因不明に頻繁に水切れするようになり、最後は枯れる。植え替えるときに犯人の芋虫が見つかることが多い。前もって
オルトランなどの浸透性薬剤を散布しておくといいです。
ナメクジ・カタツムリ
アジサイ類には絵になるカタツムリですが、葉っぱを食べてます。湿度が高くなると食害が増えるので、春以降に前もってナメクジ・カタツムリをともに誘引駆除剤で取り除いておくといいです。
アブラムシ
新芽にたかり汁を吸って、栄養を奪い、奇形させてしまう。そこまで大発生することはないが、変形すると腹が立つので、前もって浸透性薬剤(
オルトラン粒剤)を使っておくか、発生後に早々に駆除するようにする。
カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、植物の汁を吸う。歯ブラシで削ぎ落とします。落としてしまえが自力では動けないので死んでしまいます。
ウドンコ病
白い粉を吹くカビの一種。水にあたると胞子が死ぬため、ジメジメした環境で、枝が密生していなければほぼ発生しない。
ウィルス病
葉っぱに模様がでて、徐々に枯れていく
病気で治療は不可能。ハサミなどの剪定で他のカブから感染するため、作業するときのハサミやスコップを次亜塩素酸などで消毒して予防します。
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