ブルースターの育て方

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ブルースターの基礎データ
ブルースター
科名ガガイモ科
属名トゥイーディア属
学名Tweedia caerulea
別名ルリトウワタ・オキシペタラム
水やり水控え目
場所冬は室内 夏は外
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ブルースター(オキシペタラム)とは?

ブルースターは南米原産(ブラジル・ウルグアイ)のガガイモ科キョウチクトウ科)の常緑多年草。別名のオキシペタラムは昔の属名から来ていて、オキシペタラムでも流通しているが花の見た目から「ブルースター」の方が一般的。現在の属名の「トゥイーディア」でも流通している。

気温が上がるとともにドンドン伸びていくのですが、茎が弱く、放置しておくと倒れてしまいます。添え木(支柱)をして支えてやってください。

花が咲いた後、しぼむ前に小まめに切り戻してやると、次の花が良く咲きます。その場合は当然ながら種が収穫できません。ちなみに種には真っ白いワタのようなものがついていてフカフカでフワフワでこれはこれで見る価値がありますよ。
草丈40cm〜1m
ちなみに名前はブルースターですが白やピンクの品種もあります。
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水やり

土が乾いていたら水をしっかりとあげます。ブルースターは過湿に弱く、水をやり過ぎると根を傷めてしまいます。土が濡れている間は水をやらないようにします。鉢植えの場合は乾いたら鉢の底から水がしみ出すくらいにしっかりとやってください。

庭植えの場合は春と秋は自然の雨でほぼ大丈夫ですが、土と葉っぱの様子を見て水をやってください。
水をやりすぎると腐ってしまいやすいが、さすがに夏(7月から8月)は乾燥で葉っぱがクタっとなって水切れを起こしやすい。様子を見て水やりの頻度を調節してください。

花に水が掛らないようにしましょう

花に水や雨が掛かると細かい斑点や白い色抜けがありますので、せめて水をやるときは花に掛からないようにしてください。

肥料

初夏(5月)から秋(9月)の開花している時期に一ヶ月に一回、化成肥料をやるか、2週に一回、液体肥料をやります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

4月以降に最低気温が10度以上になったら、植え替えをします。鉢植えの場合は2年に1回植え替えをします。

用土

土は水はけのいいものが好ましいです。市販されている花と野菜の土(培養土)に川砂か軽石小粒かパーライトを混ぜて水はけをよくしてから植えてください。

鉢植え

最初は7号鉢に1株を植えます。

鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石の上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意し、古い土を落とさず、根をいじらないようにして植え替えること。根を傷つけたりすると生育不良を起こしてしまう。また植え替えの時は根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めます。

鉢植え

庭植えの場合は、酸性土壌を嫌うので植え付ける二週間前に、深さ20cmくらいの穴を掘って、苦土石灰(1平方mあたり150g)をまいて中和させる。中和には一週間ほどかかるので、一週間後に、掘り出した土に腐葉土堆肥を2割か3割混ぜ、化成肥料を規定量入れて用土とします。水はけが悪いなら、軽石・川砂・パーライトなどを入れて水はけをよくしてから植えます。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株間は20cmで植えてください。

採種・種まき

種が収穫可能で、それを毎年まいて増やすことも出来ます。花が終わると大きなサヤが出来、中に白い綿毛のついた種が入っています。そのために別名の1つに「ルリトウワタ」という名前がついています。

春にまく場合と秋にまく場合がありますが、冬の寒さに弱いので、春にまいて夏に収穫、また春にまく、というサイクルで毎年楽しむことも出来ます。こぼれダネでも出てくるので、適当にまいても大丈夫です。

種をまく場合に気をつけなくてはいけないことは、ブルースターは移植を嫌うということです。なので、種から芽が出て、10センチほどに成長したら早めに鉢や庭に植え替えるようにしてください。

管理場所・日当たり

春から秋は戸外の日当たりで管理します。しっかりと陽に当てるとよく生育します。

夏の多湿に弱いので、夏は半日陰の風通し良いところで管理してください。ブルースターは多湿に弱いだけで暑さ(=高温)には強いです。日本の夏は蒸し暑いものなので、風通しの良いところで管理するようにします。

越冬

冬越しさせる場合は鉢植えにしておき、霜が降りる前に室内に取り込みます。耐寒温度は5度なので、室内で管理する分には越冬は難しくありません。室内の日当たりの良いところで管理してください。

霜が降りない暖地では戸外の庭植えで越冬も可能。越冬すると来年も開花してくれます。霜が降りる地域でも霜よけがあれば戸外で越冬するらしいが、地域による(霜よけしても枯れる地域もあるのでやっぱり鉢植えで室内が無難)。

花を増やす(摘芯)

植物は成長点を切られると脇芽を出す性質があるものが多いです。ブルースターも成長点…ツルの先を切られると、下の葉っぱの付け根から新しい芽を出します。一本のツルの先を切ることで、二本の新芽が出て、その新芽の先に花が咲くので、摘芯を繰り返して脇芽(=花)を増やすのがブルースターを楽しむコツになります。摘芯しないと間延びして「なんか違うなぁ」と思う姿になる。

ブルースターは摘芯しないと脇芽が出ず、花が少ない。摘芯するのが楽しむ大事なコツ。植え付け直後から摘芯ははじめる。まだ生育が鈍い4月5月でもやっておきましょう。

ブルースターは白い乳液のような樹液が出て、触れるとカブれるので、手袋をして作業をしてください。
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切り花として

切花として楽しむ場合は、水揚げをする必要があります。ブルースターは白い乳液が出て、それが水の通り道を塞ぎますので、切り口を焼いたり、塩水で洗ったり、沸騰したお湯で数秒つけてやります。

病害虫

アブラムシがつきます。ついたら薬剤で駆除します。薬剤や生態についてはアブラムシを参考に。

特徴・由来・伝承

別名のオキシペタラム(オキシペタルム)はブルースターの旧属名からきています。オキシペタルムは「強い花弁(はなびら)」という意味のことが由来です。

ブルースターは流通名で正式な名前ではありませんが、切花としてこの名前で親しまれているのでこちらの名前の方が一般的です。ブライダルでサムシングフォー(4つのちなんだものを身につけると幸せになるという言い伝え)のサムシングブルーとしてブーケに入れ込むことがあります。色合いがやわらかくてブライダルに向いています。切り口から乳白色の汁が出て、それが人によってはカブれます。庭植えして剪定などを行う場合は必ずビニール製の手袋をしてください。
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