ホヤカルノーサの育て方

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ホヤカルノーサ
目次
ホヤカルノーサとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
その他の栽培作業
病気・害虫
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ホヤカルノーサ
科名
ガガイモ科
属名
サクララン属
学名
Hoya carnosa
別名
サクララン
水やり
水控え目
場所
日の当たる室内
難易度
中級者向け
ホヤカルノーサの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。
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ホヤカルノーサとは?

ホヤカルノーサはガガイモ科のサクララン属(ホヤ属)のツル性の多年草。肉厚の葉っぱ、つるを伸ばし、サクラにも似た花を咲かせます。名前にサクラとランという名前がありますが、サクラにもランにも関係のない植物です。

日光を好むのですが、耐陰性もありますので、ある程度の日陰でも耐えられます。あまりに日光が不足すると、花が咲かなくなります。ただし、葉っぱに模様が入って綺麗なので観葉植物と考えれば、無理に日に当てないでも構いません。

耐寒温度は5度。暑さには強いので夏の暑さは気にしないでいいですが、真夏の直射日光には葉焼けしますので、室内や日陰に移動させてください。

ツルが伸びて邪魔になるかもしれませんが、ホヤカルノーサは花が咲いた部分に翌年も花が咲きやすいので、咲き終わった部分を切らずにそのままにしておきます。
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水やり

春〜秋は、鉢植えの土が乾いたら水をやるようにします。ホヤカルノーサは多肉植物のような肉厚な葉っぱに水をため込む機能があって、乾燥に強いので、少々水を忘れてしまっても構いません、逆に水をやり過ぎると、腐って枯れてしまいますので、水のやり過ぎに気を付けてください。

ただ、水切れもよくないです。乾燥に強いので枯れないのですが、水やりがすくないと生育が鈍く、花が咲くのに葉っぱが出ない!といった状態になりがち。これはホヤカルノーサが危機感を持って開花させているため。水やりを増やせば、健康的に増え、開花します。

冬の水やり

冬は寒さで成長が鈍りますので、土がしっかりと乾いてから水をやります。土への水やりを減らしますが、室内の暖房で空気が乾燥するようなら霧吹きで葉っぱに水をやる葉水をしましょう。

冬の水やりはちょっと繊細で室内の環境によってかなり頻度が変わります。以下のページを参考にすると失敗が減るので読んでみてください。
冬の水やりと根腐れの関係
冬の水やりと根腐れの関係
雑記

肥料

5月〜9月の成長している時期なら、緩効性化成肥料を少量、二ヶ月に一回やります。気温が高い環境だとよく生育しますので、肥料を増やすか、別途、液体肥料を2週に一回やるといいです。

この時期に、日光に当てて肥料をやり、生育することで夏に開花しやすくなりますよ。

植え付け・植えかえ

時期と頻度

根詰まりを防ぐために2年に1回程度、植え替えをします。植え替えは春(5月)から夏(8月)のうちで、サクララン(ホヤ)が開花していない時期にします。
参考:植え替えする理由

用土

根が詰まっているようならば、サボテン専用土か多肉植物の土か観葉植物の土で植え替えをします。一般的な培養土でも水やりを控えれば栽培に問題はないから、別にいいんですが、一般的な培養土には腐葉土が入っていて室内で管理すると匂いがするので、これらの用土がいいです。

鉢植えの植え替え手順

植え替えの1週間前から水やりを控えて、土を乾燥させておきます。これは作業をしやすくするための工程です。古い鉢から株を取り出し、古い土を三分の一ほど落とし、変色した傷んだ根をハサミやナイフなどで切り取ります。

新しく植える鉢底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞ぎます。網はホームセンター・百均で売っています。その上に土の流出を防いで水はけをよくするための鉢底石(軽石)を2cmほど入れます。その軽石の上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れます。支柱を立てて、ツルを麻紐で結んで固定します。最後にしっかりと水やりをします。
参考:鉢の大きさ(号)と土の量

管理場所・日当たり

日光を好みますので、春と秋は戸外で管理すると花つきがよくなります。強い直射日光に弱くて、葉焼けすることがありますので戸外といっても半日陰にし、ベランダなら遮光ネットを這って遮光しましょう。室内であれば窓辺でレースのカーテン越しの日光に当てます。

夏越し

ホヤカルノーサ:夏越し
真夏は戸外であれば、日陰に移動させてください。葉焼けしてしまいます。葉焼けは日光に焼けて葉緑素が抜けた状態で、一旦葉焼けしたらもう戻りません。特に水切れを起こすと葉焼けしやすいので、注意しましょう。

越冬

耐寒温度が5度以上なので、地域と管理場所によっては枯れることもあります。枯れなくても葉っぱは落ちて減り、成長は止まり、不安になりますが、冬はそういうものなので諦めて、春以降のために管理しましょう。

10月以降、最低気温が10度を切る頃には室内に取り込んで、室内の日当たりで管理します。昼間に暖房がかかっているリビングなどの部屋では5度以下になることはほとんどないですが、窓の近くは外気に近く、氷点下になることもあるので、寒波がくる夜は窓から離して、部屋の中心部に移動させてください。

また、暖房の風に当てないようにしてください。直接当たらなければいいです。室内が乾燥している場合は、葉水(=霧吹きで葉っぱに水をあげること)をしてください。

冬は活動が鈍くなっているため、水やりを控えます。土への水やりは控えますが、暖房がかかっている部屋では異常に乾燥しているので、葉っぱには霧吹きで水をやることで、冬場のダメージを減らせますよ。

その他の栽培作業

花を咲かせるコツ

花はツルの先に開花します。ツルを切らないようにし、1m以上に伸ばすことで夏に開花します。春から夏にかけて日光に当てて、肥料をやることでよく生育するので、開花しやすくなります。また、花が終わっても、ツルを切り戻さずに、そのまま管理することで来年もツルの同じところから開花します。

ちなみに花には香りがありますが、人によっては「変な匂い」と思う。

剪定(9月)

花が終わった頃…9月になったら不恰好なツルを選別して、不要なツルを根元から落とします。全てのツルを落とすと来年開花しにくいので、必ず何本か残します。全てを残すと、管理がしづらいし、風通しが悪くなって害虫が発生することがありますので、間引きましょう。

挿木で増やす

剪定で切ったツルを用土に挿して発根させれば、株を増やせます。ツルから10cmほど切り、下葉を取って、葉っぱを2枚にします。葉っぱが大きいなら、半分に切って蒸散を減らします。葉っぱが大きすぎる、多すぎると水切れを起こして発根する前に枯れてしまうからです。この挿し穂を水揚げします。水揚げとは水を張ったコップに切り口を1時間ほどつけて水を葉っぱの先まで行き渡らせる工程です。これも、水切れを起こして発根する前に枯れるのを防ぐためです。

これを植え付けと同じ用土に挿して、日陰で乾燥しないように管理していると発根します。発根したら正式に鉢植えに植え付けてください。

病気・害虫

病気・害虫はほとんど見られないガ、カイガラムシなど発生することもあります。水やりが多いと雑菌が繁殖して腐るのでそこを一番に注意しましょう。

カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、植物の汁を吸う。少量であれば歯ブラシで削ぎ落とせば差し当たっては良いのですが、目に見えない小さな幼虫が待っているので、市販されているカイガラムシ対応の薬剤(ベニカなど)をスプレーして駆除するか、オルトランなどの浸透系薬剤を使いましょう。
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アブラムシ
大量に発生して、ツボミや新芽を弱らせる。ツボミにたかられると非常にムカつく。毎日観察して、兆候が見られたすぐに、取り除く。少量なら手で取り、追いつかないなら薬剤をかけましょう。
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