ビバーナム・スノーボールの育て方

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ビバーナム・スノーボールの基礎データ
ビバーナム・スノーボール
科名スイカズラ科
属名ガマズミ属
学名Viburnum opulus
別名セイヨウテマリカンボク、西洋手毬肝木
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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ビバーナム・スノーボールの特徴は?

ビバーナム・スノーボールはスイカズラ科ビバーナム属(ガマズミ属)の耐寒性落葉低木。秋になると紅葉し落葉します。春になると目に鮮やかな葉っぱと黄緑の美しいボール状の花を咲かせ、花が白く変わります。切花として人気があり、色合いや姿はウェディングにピッタリですが、水が下がりやすいのが難点で、特別な場に使うのには勇気が要ります。

ビバーナム・スノーボールを育てる上で気をつけるのは剪定の時期です。剪定は花が終わったらスグです。アジサイと同じで、花が咲いてしばらくすると翌年の花芽をつけるため、落葉後にほかの木と同じ感覚で剪定すると翌年の花芽まで落としてしまい、花が咲かなくなります。
剪定は花が終わった直後です。遅くとも7月いっぱいにはしてください。

ビバーナム・スノーボールは一旦植えてしまえばほとんど放置していて問題の無い手間のかからない木です。成長も早く、花も咲きやすいです。
樹高2m〜5m
ビバーナムスノーボール
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特徴・由来・伝承

ガマズミ属の中にセイヨウカンボク(カンボク)があり、そのうち、花が装飾花だけになったものがスノーボール。ガマズミ属の中には、同様に装飾花だけに改良された変種(オオデマリビバーナム・ステリーレなど)がいくつかあります。ちなみにオオデマリは葉が楕円形でギザギザで、ビバーナム・スノーボールはカエデのような…切れ込みが入った葉になっていて、見分けられます。

ちなみにコデマリも花が似てはいますがバラ科で、咲き方も何もかなり違います。

鉢植えの水やり

鉢植えにした場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が濡れているうちは水はやらないでください。受け皿に水がたまっていたら水は捨ててください。

夏の水やり

気温が上昇して生育する5月〜9月は逆に水切れしてしまうので、様子を見て水やりをし、特に夏(8月)には朝と夕方の2回しっかりと水やりをしてください。それでも水切れするなら、半日陰に移動させましょう。

冬の水やり

冬は生育が鈍くなっているので、土が乾いて2日〜3日たってから水やりをします。

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、植え付け後二週間ほどはしっかりと水をやりますが、その後は日照りでもない限りは降雨だけで十分です。

肥料

2月に寒肥として、固形肥料を説明書きの量だけやってください。肥料がないからといって枯れるわけではないですが、花付きが悪くなって、せっかく植えたのにもったいないので毎年施肥しましょう。
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植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

春に花が咲いている時期に苗が出回るので、この時期に植え付けるか、落葉時期に植え付けます。鉢植えを植え替える場合は、落葉時期にしてください。鉢植えは2年か3年に1回植え替えます。

用土

土はこれといって選びません。一般的な花と野菜の培養土で植え付けをします。庭に植える場合は、腐葉土堆肥を追加して、水はけが悪いなら、川砂・軽石などを入れて水はけを良くしてください。

鉢植え

8号から10号の大きさの鉢に1つの苗を植えます。

まず、鉢の底の穴を鉢底ネットで塞ぎます。その後、鉢底に軽石を2〜3センチ敷きます。これにより、水はけが良くなり、根が腐ることを防ぎます。

次に、用土を鉢に入れます。用土は、土壌には通気性があり、水はけが良いことが求められます。株を用土で植え、適切な深さに配置します。根元が浅すぎたり深すぎたりしないように気をつけてください。隙間に用土を埋めます。

最後に、水をしっかりと与えます。水が鉢底から出てくるまでしっかりとやってください。植え替えの場合は、できれば土を落とさず、ひと回り大きな鉢に新しい土を足して、植え替えます。その方がダメージがありません。ですが、鉢の大きさには限界がありますので、その場合はダメージを覚悟した上で土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢に植え替えます。

庭植え

深さ40cm〜50cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、ビバーナム・スノーボールの株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

横に広がって大きくなるので、複数植えるような植物ではないです。ビバーナム・スノーボールは冬に落葉するので、夏は木陰を好み、冬は霜を避けたい植物を株元に植えるといいです。

管理場所・日当たり

ビバーナム・スノーボールは日当たりを好みますが、半日陰でも生育するので、建物の西側や東側の一日のうちに数時間しか日が当たらないような場所に植えられることが多いです。

暑さ・寒さに強く土を選ばず、手間がかからない。日本全国で生育可能。

剪定について

時期

8月以降に花芽ができ、それが来年の春に開花するので、剪定は花が終わった直後の7月までに行います。これ以降に剪定すると来年の花が咲かなくなるので、剪定は避けましょう。

剪定の手順

剪定してもしなくても良く育ちますが、剪定すると枝が増えて、来年の花つきがアップしますので、花を増やしたいなら剪定し、大きくしたいなら、剪定しなくても、それで枯れるわけじゃないです。

花は若い枝の先につくので、古い枝は落としていいます。新しい枝が出ている枝分かれの部分の「古い枝側」を切り落とします。変な方向に出ている枝は落としてしまいます。密生をしないように、枝が重なっているものは間引きます。風通しをよくするとことで、病害虫を予防できます。

シュート(ヒコバエ)と呼ばれる非常に勢いがあるけども、枝分かれしないものがあります。これは早めに根元から切ってしまいます。

病気・害虫

サンゴジュハムシ
4月〜5月に幼虫が、7月〜11月にサンゴジュ、ガマズミ、ニワトコ、ミズキなどを食害します。冬に卵で越冬して、毎年発生します。年に1回しか発生しませんので、4月〜5月の幼虫のうちに薬剤を散布して駆除しておくと、その年、その後も発生を抑えられます。
予防には前もってオルトランを使っておくか、発生後ならスミチオン乳剤で幼虫を駆除します。
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スミチオン乳剤
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