夜香木(ヤコウボク・ナイトジャスミン)の育て方
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ナス科 …
最終更新画像投稿夜香木の基礎データ
- 科名
- ナス科
- 属名
- ケストルム属
- 学名
- Cestrum nocturnum
- 別名
- ナイトジャスミン・ヤコウボク
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
夜香木の特徴は?
夜香木(ヤコウボク)は西インド諸島原産のナス科の常緑低木。最大の魅力は名前の通りに、「花の香り」です。6月〜11月に開花し、花は昼は閉じていますが、夜になると花が開き強烈な香りがし、その残り香が長く香ります。夜来香(イエライシャン)とも呼ばれることがありますが、夜来香(イエライシャン)は本来ガガイモ科の植物でツル性でナス科の夜香木とは全くの別種。
剪定をすると脇芽が増えてよく茂り、花がたくさん咲きます。関東以西の太平洋側の暖かい場所では戸外で越冬も可能です。……他の地域でも、霜に当たったから絶対枯れるというわけでもなく、冬に葉っぱが落ちても春になれば新芽が吹くのです。ところがちょっと強めの寒波が来ると枯れます。それまで元気に茂り、手間もかからず花を咲かせていたので、安心していたら枯れる、そういうことが多いです。
樹高1m〜3m
水やり
香りを放つためか、花が咲いているときは水が切れやすいです。水が切れると葉っぱがグッタリしますので、水切れにならないように気をつけてください。
元々が西インド諸島の植物で高温多湿を好みます。夏の暑さには負けませんし、直射にも負けませんが、乾燥しすぎには弱いので、夏は土への水やりだけでなく、葉っぱに霧吹きを掛けてやって保水します。冬の水やり
冬は寒さで活動が止まっているので、完全に断水してはいけませんが、水やりの頻度が多いと根腐れしてしまうので、水やりを控えます。土が乾いてから数日経って水をやるようにします。
できれば、土壌水分計で計測してから水やりをするといいです。
また土への水やりは控えますが、葉っぱには霧吹きで葉水を継続するといいです。特に暖房がかかっていると、空気が乾燥して夜香木には適した環境じゃないので、葉水をしましょう。肥料
非常に成長が早く、肥料を必要とします。春から夏にかけては一ヶ月に一回、緩効性肥料を根本にやるか、一週間に一回液体肥料をやります。冬も気温が高い(13度以上)環境で新芽が出てきているならば、薄い液体肥料をあげてください。植え付け・植えかえ
時期
鉢植えにしている場合、鉢底から根が出てきたら植え替えをします。根の張りが早いので毎年植え替えをすることになります。植え替えは暖かい時期(4月〜8月)に行います。鉢植え
古い土を三分の一ほど落とし、傷んだ根を切って、地上部(枝・葉)を半分刈り込んで根の負担を減らします。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞ぎ、鉢底石(軽石)を2cmほど敷いて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。庭植え
植え付けの2週間前に直径30cm深さ30cmの穴を掘って、土に苦土石灰を混ぜて中和させておきます。植え付けの1週間前に元の土に対して2割か3割の腐葉土を追加してよく混ぜて、緩効性化成肥料を1平方mあたり100g〜150gほど入れて用土とします。
あとは株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。
関西以西の平野部では戸外で越冬も可能ですが、関東以西でも霜に当たると傷み、寒さで枯れることもあるため、霜の当たらない軒下に植えるか、基本的には鉢植えで冬は室内に取り込んだ方が無難です。
挿木
挿し木で増やせます。剪定した枝は水を張ったコップに挿しておけば、1ヶ月ほどで根が出てきます。挿木の成功率が非常に良いので、冬に株が枯れた時の保険として、春〜秋の間に作っておくといいです。管理場所・日当たり
日当たりを好みますが半日陰でも花が付きます。花を増やしたいなら日当たりでの管理がよいです。
香りはよい香りで、最初は感激しますが、さすがに毎日だとツライ。そのうえ開花量が増えるに従い、香りが強くなります。花が終わってもしばらく室内に香りが残るくらいに強いので、人によっては気分が悪くなるかもしれません。花が開いている時期は室外で管理しておくのがオススメです。越冬
耐寒性が強いというわけではないので、霜に当たると傷んでしまいます。傷んでも完全に枯れていなければ春になれば新芽が出ますが、出来るだけ霜や雪にはあてないようにします。霜が降りる地域では室内で管理するのが無難です。挿し木が簡単に出来ますので、前もって、保険をつくっておくと安心です。
土が凍結するほどだと枯れます。寒冷地では冬は室内に取り込んでください。剪定をすると花つきがよくなります
花が咲いて、一段落したと思ったら、切り戻しをします。夜香木は新芽の先に花がつきます。切り戻しをすることで脇芽を出させると花がたくさん咲きます。春から秋に掛けての気温が高い時期はよく芽吹くので、よほど強く剪定しなければ枯れませんので、バリバリ剪定しましょう。特徴・由来・伝承
夜になると花から強い香りが出ることから、夜香花(ヤコウカ)・夜香木(ヤコウボク)と呼ばれます。夜来香(イエライシャン)と呼ばれることもありますが、夜来香(イエライシャン)は本来はガガイモ科の植物で、これは混同しているだけってのもあるんですが、おそらく流通するときに夜来香の方が売れそうな名前だからと付けられたんじゃないかと思います。イエライシャンという名前はチューベローズの別名にも付けられている。
夜香木はナス科の植物で花は白。昔、「夜来香」という歌が流行ったから、そっちの名前で流通して、それの名残じゃないかと思います。
花が咲くのは虫に花粉を運んでもらうためです。昼間に咲かずに夜に花を咲かせる植物は蛾やコウモリをその運び屋として選んでいます。蛾をおびき寄せる為に香りを放ち、夜でも目立つように白い花を咲かせることが多い(と思う)です。スポンサーリンク
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