チューベローズの育て方

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チューベローズ
目次
チューベローズとは?
花言葉
管理場所・日当たり
水やり
植え付け
栽培スケジュール
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
チューベローズ
科名
リュウゼツラン科
属名
チューベローズ属
学名
Polianthes tuberosa
別名
晩香玉・月下香
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
チューベローズの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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チューベローズとは?

チューベローズはキジカクシ科リュウゼツラン科)ゲッカコウ属の球根植物。チューベローズという名前は学名のPolianthes tuberosaから。夜になると香りが強くなるとされますが、昼に咲き、昼も香ります。夜来香(イエライシャン)という別名で呼ばれることがあります。ただし夜来香という名前はイランイランなどにも付いている名前です。

春に植え付けて夏に花が咲き、秋以降は地上部が枯れてしまいます。冬の寒さに耐えられないために、冬は掘り上げて別途管理します。
草丈1m
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花言葉

花言葉は「危険な楽しみ」「冒険」。
ブライダルのブーケやテーブルフラワーの材料として使いますけど、花言葉を見るとどうも不適切な感じがしますね。おそらくは香りから来るイメージでしょうね。

管理場所・日当たり

日当たりを好みます
必ず日当たりのいいところで管理してください。日光が不足すると花が育たず咲かなくなることもあります。熱帯性の植物で日に焼けることはありません。
15度以下になると生育が止まります。生育不良を起こすので、5月〜6月で15度以下になるようなら室内に取り込む方がいいですが、まあ、そこまではしないでもいいでしょう。

水やり

乾燥に注意
球根植物ですが、乾燥に弱く、水切れしやすい植物です。土が乾いていたら水をしっかりとやります。特に鉢植えだと水切れが起きやすいです。夏場は更に切れやすくなります。鉢植えは夏に朝と夕方の二回しっかりと水をやってください。それでも水が切れるようであれば、半日陰へと移動させてください。

植え付け

時期(5月)

春(5月以降)の最低気温が10度を下回らなくなった頃に植え付けをします。植え替えの場合は土を落とさないで、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。
球根が小さいと花が咲かないことがありますので、最初に購入するときは大きめなものを選びましょう。秋まで育てると分球して増えます。

用土

チューベローズは少し湿気た場所を好みますので、水はけが良すぎても水切れで枯れてしまいます。市販している培養土で植え付けるか、赤玉土腐葉土3を混ぜたものを利用します。

鉢植えの手順

6号鉢7号鉢に対して球根3株を植えます。鉢はできるだけ「深いもの」を用意します。鉢底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cm敷き、その上に用土を入れ、球根を深さ5cm〜6cmになるように埋めて用土を入れていきます。最後にしっかりと鉢底から水が出るくらいに水をやります。

庭植えの手順

庭植えの場合は植え付けの1週間前に深さ30cmほど掘り返し、その庭土に腐葉土と堆肥を混ぜ、1平方メートルあたり化成肥料1握りと油粕2握りを混ぜておきます。チューベローズは肥料が少ないと、病害虫にやられやすくなります。チューベローズは水持ちのよい土を好みますが、あんまりに水はけが極端に悪い場合は川砂を混ぜて水はけを良くします。

株同士を15センチ離し、深さ10センチに植えて土をかぶせ、水をやります。これで植え付け完了です。

栽培スケジュール

支柱(6月〜8月)

成長してくると茎が風などでポッキリと折れてしまうことがあります。根本に土を寄せて支えるか支柱を立てて括りつけてあげてください。
支柱を立てるならば、草丈が1mになるので1mの支柱を土中に20cmほど埋めて、支えにします。麻紐で括り付けます。

肥料・追肥(6月〜9月)

追肥しましょう
チューベローズは肥沃な土地を好み、肥料が不足すると球根や葉が太らず、また病気にもなりやすくなります。植え付け時に肥料を混ぜておきますが、それでも不足するならば液肥・化成肥料をやってください。また花が終わった後(9月以降)にも球根を太らせるために、化成肥料をやります。

5月に植え付けた場合、元肥(植え付け時に入れた肥料)は一ヶ月か二ヶ月で切れます。その頃(6月〜7月)に化成肥料をやり、花が終わった後の9月にもう一回やるといいです。

収穫(7月〜9月)

花を収穫します。チューベローズは庭に咲かせるのもいいですが、切り花としてお部屋に飾るといいです。は順番に開花するので、一つか二つ咲いたら、花茎の根元から切って、水揚げします。水揚げすると長く持ちます。香りは夜に強くなるので、寝室に飾ってもいいでしょう。

水揚げとは切り口を水につけて水を行き渡らせる工程で、これをすることで切り花が長持ちします。詳細は水揚げを参考に。

越冬(10月〜4月)

冬に枯れ込んできますので、冬には掘り上げて、10度以下にならない室内で、密閉できるタッパにバーミキュライトやおがくずで包んで入れて春まで保管しておきます。

チューベローズは栽培していると5度まで耐えるので、言うほど寒さには弱くないのですね。しかし、そのくらいの寒さにあたると、春以降に開花しにくくなるんです。関東南部であれば庭植えで越冬も可能ですが、開花しにくいので、やっぱり掘り上げて暖かくして保管するのが通常です。
●チューベローズは開花後の光合成で新しい球根を太らせるのですが、日本で栽培していると、新球根が太る前に寒さで活動が止まるため、新球根は翌年に開花するほど太らない。新球根が開花するのは翌年ではなく、翌々年になります。
●掘り上げてバーミキュライト保存が最善としていますが、鉢植えにして戸外に出して越冬して、咲いた!ってこともあります。植物って思い通りにならないです。

病害虫

アブラムシ
生育期間中はアブラムシが発生します。新芽・花芽に発生して汁を吸われると奇形になってしまうので、発生したらすぐに駆除します。少量であれば水で吹き飛ばします。大量なら薬剤で駆除します。

特徴・由来・伝承

リュウゼツラン科の植物で、メキシコが原産地。なによりも香りが特徴で切り花であってもむせかえるような香りがします。香水の材料として栽培されていました。
その香りから「イエライシャン(夜来香)」と混同されがちですが、全くの別種。イエライシャンと言えば李香蘭が歌った歌の題材として有名。

切り花でも流通
切り花としてはあまり一般的でなく、知られていないこともあって、高値での取引はありません。切り花として流通できる品質にまで育てるのがかなり苦労するという話も。
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