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アラカシの育て方

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アラカシ
目次
アラカシの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
病気・害虫
剪定
特徴・由来・伝承
最後に…
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学名などの基礎データ
アラカシの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
アラカシ
科名
ブナ科
属名
コナラ属
学名
Quercus glauca
別名
クロガシ・ナラバガシ・オオバカシ
耐寒
マイナス15度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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アラカシの特徴は?

アラカシ:アラカシの特徴は?
↑樹皮
↓葉っぱのアップはこんな感じ。
アラカシ:補足情報
アラカシは日本(宮城県・石川県以西)〜中国・台湾・朝鮮・アジア・ヒマラヤに自生するブナ科コナラ属の常緑高木の広葉樹。ドングリができる代表的な樹木で、春に花が咲いて、実が一年かけて熟します。西日本では公園樹や生垣になりますが、関東ではアラカシより寒さに強いシラカシを生垣に利用することが多いです。
シラカシ
シラカシ
ブナ科コナラ属Quercus myrsinifolia
雌雄異花・雌雄同株。痩せ地でも育ち、剪定に強いので生垣に利用されてきました。樹高が20mになるのですが、剪定すればそこそこに抑えることは十分可能。西日本以西で自生しよく見かけます。宮城県・石川県より西に自生はしていますが、東限の地域は気温や風向きなど条件が厳しいかもしれません。シラカシは寒さに強いので寒冷地(関東以北)ならばそちらを。

花芽は昨年の8月に出来ていて、その後に剪定すると花芽を落とすことになって開花しなくなります。
樹高最大で20m
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水やり

アラカシは庭樹ですから乾燥にもある程度耐えます。庭樹にした場合は、日照りでも無い限りは水をやる必要はありません。

肥料

痩せ地でも育ちますし、肥料がなくても生育の良い植物ですから、基本的には不要。ただし、葉色が悪い、成長が遅いなど問題がある場合は、開花後にお礼肥、ドングリが熟した後の10月前後に肥料をやるといいです。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

霜が降りなくなった4月以降か、霜が降りる前の秋に植え付けをします。根が細く移植が苦手ですので、植え付け後は移動できないので植える場所をよく考えておきましょう。

用土

痩せ地でも育ちますが、肥沃な土を好みますので、土に堆肥を混ぜておいて、粘土質であまりに水はけが悪いのであれば、川砂を混ぜて水はけをよくしてから植えます。

庭植え(地植え)

一般的には幼木を植えます。移植が苦手で成長したアラカシは根付きません。

深さ50cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、水やりをしつつ隙間に土を入れます。

余った土で、株の周囲に土手をつくり、そこに水をたっぷりとためます。水が吸収されて引くまで待ち、引いたら土手を崩してならし、完成です。

種から育てる

10月にはドングリが熟し、そのドングリから育てることができます。ただし、適当に庭にまき散らしておくと、翌年の3月にはいくつかの苗が発芽します。また、ドングリを盆栽仕立てにして鑑賞することもできます。ただし、ドングリからの発芽率は低い傾向にあります。

盆栽仕立てにする場合の育て方はドングリのページを参考にしてください。

管理場所・日当たり

中国地方だと普通に見られるごく当たり前の木。なので日当たりで管理していれば問題無し。東北でも栽培は可能ですが、関東以北では寒さに強い同じタイプのシラカシを植えることが多いです。

常緑樹ですが寒さに当たって落葉することもあります。完全に枯れていなければ春になれば芽吹くので、そのまま管理しましょう。

病気・害虫

ウドンコ病にかかりやすい。ウドンコ病は葉っぱなどに白い粉が吹いたように見えるカビの一種で、胞子が濡れると死んでしまうため、高温・乾燥すると発生しやすい。とはいえ、株が健康で風通しがよくそこそこ湿度があれば発生してもいつの間にか治っているので、一番大事なのは環境を整えて健康に保つことです。

発症した葉を切りとって、焼却するか、ビニール袋に入れてゴミに出します。近くに投げ捨て置かないように。被害が大きいなら、対応した薬剤を散布して予防・治療します。

剪定

冬(11月〜12月)に剪定するか、春になり伸びた新芽が硬くなってくる6月〜7月に剪定します。

そのまま放置していれば自然な樹形がキレイなので邪魔な枝を剪定する程度にするか、大きさを抑えるのであれば、芯をバッサリ切る強剪定をする。枝は定期的に間引いて風を通すと、病気害虫の予防になります。

生垣にする場合は、形を整形するように刈り込んでください。刈り込むと枝分かれして密生して、「重いな」と思ったら、枝を間引いて風を通す剪定をしましょう。

夏に花芽を作って春に開花するので、冬に剪定すると花芽を落とすことになる。花芽を落とせばドングリはできない。ただ、夏の木陰を作り、樹形を楽しむものだと考えるならば無視して剪定する。

特徴・由来・伝承

ブナ科コナラ属の木。雌雄異花――雄花と雌花がある――で開花時期は4月から5月。俗に言う「どんぐり」の木。ドングリはブナ科の「どんぐり」っぽい実がなるもので、特定の木を指す名前ではありません。ところで庭にドングリが成る樹があるって、ちょっと素敵。

コナラ属で幹についた傷から出た樹液にカブトムシやクワガタが依ってくることも。ただし樹液を狙う昆虫はカブトムシやクワガタだけではなくて、蛾やハエ・アリの他にスズメバチも。カブトムシやクワガタを寄せるのであればコナラの方が適しています。

最後に…

高木で大きくなりすぎるので、剪定管理ができない場合は他の庭木の方が適しています。よく植えられるシンボルツリーシンボルツリーにまとめているので参考にしてください。
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