クリスマスベゴニア・ラブミーの育て方
目次
クリスマスベゴニア・ラブミーの特徴は?水やり肥料植えかえ管理場所・日当たり剪定短日処理特徴・由来・伝承最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- クリスマスベゴニア・ラブミー
- 科名
- シュウカイドウ科
- 属名
- ベゴニア属
- 学名
- Begonia x cheimantha
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 日の当たる室内
- 難易度
- 上級者向け
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クリスマスベゴニア・ラブミーの特徴は?
クリスマスベゴニア・ラブミーは
シュウカイドウ科ベゴニア属の小さな花が大量につくクリスマス
ベゴニアの一種。クリスマスベゴニアというのは12月あたりに出荷されるベゴニアのことで、単に「冬咲ベゴニア」とされることもあります。派手でフラワーギフトに非常に人気があります。短日植物で日が短くなる9月以降にならないと花がつきませんが、店頭に並ぶものは日照時間を短くすることで開花させています。なので店先に出ているから「今が開花時期」とは思わないでください。
シュウカイドウやベゴニアの仲間なので似ていて当然――でも性質がかなり違い、何年も楽しむのは上級者でも難しいです。しかしギフトとしては非常に優れています。しばらくしたら枯れて廃棄する……そういうものだと考えましょう。
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水やり
土が乾いていたら水をやります。乾燥気味がコツです。土がしっかりと乾くまでは
水やりはしないでください。
クリスマスベゴニア・ラブミーは乾燥に強く、過湿に弱い性質があり、とにかく水のやりすぎで枯れてしまいます。土を見て濡れているならば、水をやらないようにします。少々乾燥したくらいでは、葉っぱが分厚くて水を溜めているために枯れません。水をやるときは鉢底から水が染み出す位にしっかりとやってください。
葉・花に水をかけない
シュウカイドウやベゴニアの仲間は葉っぱに水が掛かると葉っぱがグズグズになって腐って枯れてしまいます。なので上から水をザバーっと掛けているとすぐに、全体が傷んでします。水をやるときは土に注ぐようにします。鉢底に水を溜める「底面給水」の場合は、ここに水を溜めます。
葉っぱだけでなく、花にも水がかかるとすぐに茶色く変色してしぼんでしまいます。土への水やりをする場合は、細長口の
ジョウロで土に注いで下さい。
そーはいっても水をやるうちに、葉っぱに水が掛かってしぼんでしまうのは仕方がありません。しぼんで変色したら早めに摘んでしまいます。このグズグズに腐った葉っぱや花が他の葉っぱに当たったら、今度はそこから腐って枯れてしまいます。
冬の水やり
冬は寒さで生育が鈍り、水を吸い上げる力が落ちます。土が乾いてから数日たって水をやる程度に控えます。ただ、冬に開花したものが流通していて、乾燥させると花が落ちやすいのです。様子を見つつ、
根腐れしないように控えつつ、花が落ちないように調節しましょう。
花は落ちるものと割り切った方がいいです。
肥料
肥料が少ないと花が少なくなりますので、開花している間(10月〜2月)と、気温が15度から25度になり、生育する時期(3月〜5月と10月〜11月)に、肥料をやるようにします。この期間は緩効性肥料を一ヶ月に一回少量やるか、液体肥料を二週に一回やります。真夏は肥料をやらないようにします。
植えかえ
時期・頻度
夏越しして気温20度以下に涼しくなった10月に植え替えをします。2年に一回程度植え替えをします。
根詰まりを起こすと生育不良を起こします。鉢から抜き出し、土をほとんど落とさないようにして、一回り大きな新しい鉢に植えつけます。
用土
一般的な
培養土か、自作するのであれば
赤玉土6
腐葉土3
パーライト1を混ぜたものを利用します。
鉢植え
古い鉢から株を取り出し、土を落とさないで根をいじらないで、1号か2号大きな鉢に植え替えます。根をいじると生育不良を起こします。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやって完成です。
管理場所・日当たり
基本的に日光を好むのですが、あまりに強い直射日光には
葉焼けしてしまいます。気温が13度以下にならないなら春と秋は戸外で日光に当てます。冬は日当たりの室内、夏は風通しのよい日陰で管理します。
正直、越冬・夏越しさせて毎年鑑賞するとは考えないほうがいいです。
ストレスになります。上手くいっている人もいるようですが、とにかく厳しいです。今の花が開花し終わったら廃棄すると考えた方が気楽です。
越冬
冬は室内に取り込み10度以下にし、室内で日光に当てます。高気密高断熱の家であれば、10度以上なので室内で越冬します。それ以外の家では温室でもないと越冬は厳しいです。
昼間に人が生活している部屋ならば深夜になっても5度以下になりませんが、それでは枯れてしまいます。越冬させるためには、夜間は発泡スチロールで覆って防寒します。昼間に暖房が効いた部屋に置くときは暖房の風が当たらないようにします。冷暖房の風は乾燥していて、これに当たるとすぐに枯れます。
夏越し
クリスマスベゴニアは夏の暑さに弱く、夏は風通しのよい日陰で管理してください。夏越しの方が難しいです。北海道や寒冷地以外ではほぼ無理。室内で管理する場合、冷房の風も乾燥しているので直接当たらないようにしてください。
夏は高温で生育が止まっているので、肥料はやらないでください。
剪定
花を咲かせながら伸びていくので、花が終わると間延びして見えます。放置していると見た目も良くないですので、
切り戻しをします。花が終わる春(3月4月)とこれから花が咲き始める前の秋(9月10月)に全体をザックリと切り戻しをします。
短日処理
クリスマスベゴニアは日が短くなると開花しやすくなりますが、短日処理しなくても開花はします。ただ、開花しない場合、短日処理をすると咲きだすし、花が少ないなら短日処理をした方がいいです。
で、短日処理の方法なんですが、ダンボールを被せるか押し入れに入れて、日を遮ります。人工の光(蛍光灯とか)も完全に遮ります。これを夕方5時から翌朝7時まで行うのを10日以上続けると開花しやすくなります。
短日処理をしないと咲かない!のではなく、開花が鈍いだけ。
特徴・由来・伝承
ベゴニアを品種改良したものがクリスマスベゴニア。それの一品種が「ラブミー」です。夏から秋にかけてよく流通します。華やかで価格もほどほど。色合いの鮮やかさは従来のベゴニアとは違います。
クリスマスベゴニアは本来は秋~冬にかけて咲く、変わったベゴニア。フランスの育種家によって開発された「品種郡」です。自然界には存在しません。
最後に…
クリスマスベゴニアは継続した栽培が難しい植物なんですが、そもそもベゴニア属の植物はごく一部を除いて栽培が難しいグループです。
ベゴニア属については以下のページを参考にしてください。
ベゴニア属の中でも栽培が容易なのは
となります。もしも興味を持たられたら、この2種から挑戦してみるといいです。
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