多肉オボロヅキ(石蓮花)の育て方…挿し木のでの増やし方も

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グラプトペタルム・朧月
目次
朧月(オボロヅキ)とは?
葉挿しでの増やし方…徒長したら仕立て直しましょう
水やり
肥料
管理場所・日当たり
植えかえ
病気・害虫
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
グラプトペタルム・朧月
科名
ベンケイソウ科
属名
グラプトペタルム属
学名
Graptopetalum paraguayense
別名
オボロヅキ・石蓮花
耐寒
0度
水やり
乾かし気味に
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
グラプトペタルム・朧月の植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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朧月(オボロヅキ)とは?

朧月(オボロヅキ)はベンケイソウ科グラプトペタルム属の植物でメキシコ原産の多肉植物。株全体を指して「花」と見立ててぼんやりと霞む月と表現したと思われます。

基本的に頑健。多肉の中でも寒さに強く、ロックガーデン仕立てであれば雨ざらしでもニョキニョキと生育してくれます。

葉っぱからいくらでも株を増やすことができます。葉っぱに水を溜め込む多肉植物ですから、水やりも控えめで、育てやすい部類です。ただ、じゃんじゃん水をやれば育つと考えている初心者は速攻で腐らせがちですので、気をつけましょう。
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葉挿しでの増やし方…徒長したら仕立て直しましょう

朧月の葉っぱを茎との境目でプチっと切って、明るい日陰に置いておくと、根と芽が出てきます。ネメデールとか付けなくても出てきます。徐々に葉っぱ部分がしぼんできますから、それをサボテン用の土に植えれば「新株」発生です。

ほんとうに簡単で、誰でもできます。さすがに百発百中とはいきませんから、何個かやって保険を掛けておきましょう。ちなみに葉と茎の境目(成長点)から発根し、新芽が出るのでこの部分が潰れたり、ついてない場合は発根しないので気をつけてください。

長く栽培していると徐々に下葉が落ちて、四方八方に伸びていませんか? 茎だけが太く目立って、もうかわいくない……朧月はどうしてもそうなっちゃいます。そこで葉挿しによる株の更新が必要です。更新したら元のうねうねの蛇のようになった親朧月は廃棄しちゃいましょう。

水やり

朧月は乾燥地帯に生育するサボテンのようなもので、非常に乾燥に強く、逆に湿気に弱いです。水をやりすぎるとスグに根腐れして枯れてしまいます。水を控えて乾燥して葉っぱにシワがよってから水をやっても回復するくらいです。

土が濡れている間はもちろん水をやりません。土が乾いてから一週間ほど経って水をやる感覚です。とはいえ環境・日当たり・風通しなどで変わってくるので、ケースバイケースで徐々にコツをつかんで行ってください。

水をやるときはしっかりと鉢底から水が染み出すくらいにシッカリとやってください。表面を濡らす程度の水やりでは根まで水がいっていないことがあります。大事なのはメリハリです。やるときはシッカリと水をやり、その後はシッカリと乾燥させます。水をやって、鉢底から出てきた水が受け皿に溜まっていたら、捨ててください。根腐れや病気のもとになります。

春から秋に掛けての生育期に日に当て、水をやればすごい勢いで生育します。

冬の水やり

冬は生育が鈍くなるので、水やりを控えます。鉢の中の土まで水分がなくなってカラカラになってから、土の表面が濡れる程度の少し水をやります。春〜秋のように鉢底から水が出るくらいに水をやらないでください。もしくは冬は断水します。

冬に枯らすことが多い人は以下のページを読んでおくといいです。
冬の水やりと根腐れの関係
冬の水やりと根腐れの関係
雑記

肥料

基本的には追肥は不要です。生育時期の春と秋に2週に1回薄い液体肥料をやるといいですが、肥料が多いと徒長することもありますし、根腐れの原因にもなりますのでやるとしても控えめにします。
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管理場所・日当たり

春から秋に掛けては日陰でも日向でも生育します。真夏の日向の西日が当たるところでは「暑さ」で傷んでしまいますが、それでも葉焼けするのではなく、弱る程度です。でも弱るのはあまり気分が良くないので、春から秋に固定して置くのならば「半日陰」がいいでしょう。

日陰でも生育します。もちろん生育は鈍くなりますが、そもそも育ちすぎて邪魔なくらいですから、日陰でも十分です。

朧月は比較的寒さに強い多肉で、年間を通して戸外で管理する場合が多いですが、雨ざらしは微妙。というのも非常に水はけの良い土であれば雨ざらしにしても問題ありません。なにせ場所によって――たとえば石垣の隙間とか――は朧月は自生しているくらいですから。でも単にサボテンの土に植えているのであれば、雨ざらしは避けたほうが無難です。

越冬

寒さにも強い方ですが、それでも霜や雪にあたると枯れることがあります。霜の当たらない軒下で管理し、0度以下になるようなら室内に取り込みましょう。

植えかえ

時期・頻度

植え替えの適した時期は4月から9月です。

土(赤玉土)は時間と共に劣化し、水はけが悪くなったり根詰まりを起こすなど、植物にとって問題が発生しやすくなります。朧月の鉢も2年に1回をめどに植え替えをしてください。

用土

多肉植物の土で植え替えます。自作する場合は赤玉土3鹿沼土3ココピート2パーライト2などの配合で植え付けます。
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鉢の植え替えの手順

植え替える10日前に水やりを止め、乾燥させておきます。鉢から株を取り出して、古い土を半分落として、傷んで変色した根を取り除いておきます。

ひとまわり大きな鉢を用意して、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)を敷いて、その上に鉢底石(軽石)を3cmほど入れます。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れます。水をやらず、そのまま日陰で2週間養生してから、日当たりに戻し、通常の管理を再開して、水やりを再開します。
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庭植えの手順は?

庭植えも可能で、雨ざらしでも土の水はけがよければ大丈夫。庭土を深さ20cmほど掘り返し、その土を多肉植物の土と入れ替えて植え付けます。庭土の下が粘土質で、土を入れ替えて植え付けても根腐れするということもあるので、絶対じゃないですが、ちゃんと育ちます。

病気・害虫

アブラムシカイガラムシが発生します。少量であればテデトールし、そこまでにはならないと思いますが…大量ならば薬剤を使います。

朧月は軟腐病で枯れるというか腐ることがありますが、これは水やりが多い、雨ざらし、排水が悪いなどが原因で環境を見直すと予防できます。
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