ニオイヒバ・エレガンテシマの育て方
目次
ニオイヒバ・エレガンテシマの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり剪定特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ニオイヒバ・エレガンテシマ
- 科名
- ヒノキ科
- 属名
- クロベ属
- 学名
- Thuja occidentalis 'Elegantissima'
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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ニオイヒバ・エレガンテシマの特徴は?
ニオイヒバ・エレガンテシマは
ヒノキ科の
針葉樹(=
コニファー)の
ニオイヒバの品種。パっと見は
ゴールドクレストと似ているけども、全く違って、こちらの方は暑さ・寒さに強くて育ちやすいし、育てやすいので
シンボルツリーとしても人気。一年に30センチほど生育して、生育がまぁまぁ早くて、放置していると5mになって、大きく育ちすぎて邪魔になるかもしれないですが、それも
剪定すれば十分抑えられる程度。
三角錐の綺麗な形を維持させたいが、適当に枝を切っていると非常に不格好になるので、植える前に剪定の方法をチェックしておきましょう。
秋になると葉っぱが茶色になる。この茶色を
紅葉と言っていいのか分からないくらいに、綺麗じゃない。枯れているようにしか見えない。この紅葉した葉っぱが春になるとそのまま緑色になる。生え換わるとか新芽が、ということではないので、我々が言う「紅葉」とはメカニズムが違うんじゃないかと、思いますが、詳細は不明。
樹高5m
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水やり
庭植えにしたら自然に降る雨だけで十分。日照りの時に水をやる程度。水をやりすぎると
根腐れを起こします。庭植えにした場合は、日照りでもない限りは水はやらないで十分です。コニファー類は根腐れを起こしやすいです。ただし植え付けて一年か二年は根が十分に広がっていないために水を吸い上げる力が弱く、水切れを起こしやすいので、様子を見て
水やりをしてください。
また蒸れると木の幹から茶色になってきます。放置しているとそのまま枯れることもありますので、枯れた葉っぱが軍手をはめて、取ってしまいましょう。残すと腐って
病気の元になります。その上で、葉っぱや枝をさばいて、風通しを良くして蒸れを防ぎましょう。
●水は葉っぱに掛けないようにします。雨で当たるのはしょうがないです。内部の蒸れを防ぐためです。
●夏に水をやるときは、朝か夕方にやります。真昼に水をやると、沸騰して根を傷めます。
肥料
葉っぱの色が悪いようであれば2月に緩効性化成
肥料か
油粕をやる。化成肥料であれば、周囲にまきます。もしくは、株の周囲に深さ20cmの穴を数カ所に掘って油粕を埋める。もしくは
腐葉土や
堆肥を足してやる。
エレガンテシマは肥料が切れると葉色が悪くなり、生育が遅くなる(葉っぱが出にくくなる)。ただ、なかったからといって枯れるわけじゃないので気にしないでもいい。
植え付け・植えかえ
時期
植え付け時期の最適時期は3月ですが、真夏・真冬でなければ大丈夫です。
移植は不可
エレガンテシマは根が太い一本あるタイプで、小さな根が少ないです。太い根を傷つけると、株が弱り、復活が難しいです。
ただし庭へ植え付け一年以内なら出来る、かも。
移植できなくもないが根付きにくいのでしない。移植した年は活動が止まるくらいのダメージがあります。
用土
一般的に植物が育つ土なら大丈夫です。庭土に腐葉土か堆肥を3割ほど追加してよく混ぜた土を使います。粘土質でジメジメしていたり、少し掘ると水が染み出すようなら、適していません。
粘土質であれば
軽石や川砂を追加して
水はけをよくしてから植えてください。多少、小石が混じっているようなのはコニファーにとっては水はけがよくて育ちやすいです。
庭植え
庭に根鉢の倍か三倍の大きさの穴を掘ります。大体、直径50cm深さ50cmほど。掘り出した庭土に3割ほど腐葉土か堆肥を追加して、化成肥料を説明書きの規定量を入れて、よく混ぜて
用土とします。穴に半分戻して株を入れ、あとは隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
根が荒いので支柱を立ててくくりつけて固定しましょう。
株間は将来のエレガンテシマの高さによります。株間を狭くすると、生育が鈍くなって大きさが抑制できます。
樹高1mなら株間40cm
樹高1.5mなら株間60cmから80cm
樹高2mなら株間1mから1.2m
と調節します。
管理場所・日当たり
日当たりか
半日陰で育てる。耐陰性があって、多少は日当たりが悪くても育つが、日当たりが悪いと、葉っぱが枯れ込みやすいので日当たりで育てる。
越冬
耐寒温度マイナス15度で、北海道の南部なら戸外で越冬するほど寒さに強い。ただし、雪が積もると枝がバリっと織れます。竹ぼうきを逆さにして、そこに重い雪が乗っかると、ホウキの枝別れしているところがポキっと折れるとイメージしてください。分かりにくいか。
対策としては、枝を縛って完全な棒にしちゃって、雪が積もらないようにすること。もしくはムシロでぐるぐる巻きしちゃう。ムシロで蒔くと、春に緑に戻るスピードが速いらしいです。
剪定
時期
剪定する時期は一番いいのは冬(11月〜3月)ですが、他の時期でも必要ならやってもいいです。成長が早いので、毎年か2年に一回は剪定しましょう。
手順
枯れた枝、変な方向に伸びた枝、徒長枝、密生した枝を落とします。
エレガンテシマに限らず、コニファーは風通しが悪いと蒸れて枯れこんできます。そこで葉っぱをむしるなり、枝をさばくなりして、風通しをよくします。風通しが悪いと幹の近くから枯れ込んできますが、これはある程度は起きます。
コニファーは日が当たらない幹部分も最初は、芽が出るのですが、長いこと日が当たらない、風通しが悪い状態が続くと、徐々に芽が出なくなります。これ自体は健康的な成長です。植物としては効率よく生育しようとしているだけです。
ただし、それはつまり失敗してもリカバリーが効かないということです。なので枯れ始めてから対処するのではなく、そうなる前から風通し良くしておきましょう。
●葉っぱの先から枯れてきたら、それは根腐れか日光不足か、とにかく手遅れサインです。ここからの復帰は厳しいです。
●反対に幹近くから茶色くなっているのは単に風通しが悪いだけで、まだ大丈夫です。
大きさを抑える
エレガンテシマは大きくなるので、希望の大きさに育ったら…2m〜3mになったら、幹の一番上…先端を落としてしまいます。そのままにしていると、非常に不格好になるので、幹の代わりの先端を育てて、三角錐に仕立てます。
剪定の注意点
切り戻す際には、枝に葉が残るように注意して切ります。葉が全くない状態で切り戻すと、その枝から新しい葉や枝が生えにくく、残した枝が枯れる可能性が高まります。適切な長さで切り戻す場合は、枝分かれの部分まで戻って切るといいです。
特徴・由来・伝承
エレガンテシマはラテン語で「美しい」という意味です。
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