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ニオイヒバ・ヨーロッパゴールドの育て方

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ニオイヒバ・ヨーロッパゴールド
目次
ヨーロッパゴールドの特徴は?
水やり
肥料
植え付け
管理場所・日当たり
剪定
病害虫
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学名などの基礎データ
ニオイヒバ・ヨーロッパゴールドの植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ニオイヒバ・ヨーロッパゴールド
科名
ヒノキ科
属名
クロベ属
学名
Thuja occidentalis 'EuropeGold'
耐寒
マイナス15度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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ヨーロッパゴールドの特徴は?

ヨーロッパゴールドはヒノキ科の常緑低木針葉樹コニファー)のニオイヒバの一種。ニオイヒバと同じで柑橘系のいい香りがするし、ゴールドクレストと違って庭植えでちゃんと育つ。日当たりに植えると葉っぱが黄色くなります。その上、大きさも芯を切れば抑えられると、いいことづくめ。庭植えにして生け垣にも十分可能。春は若い緑。夏は緑。秋冬はオレンジ色になる。季節によって色が違うのも人気。
樹高5m…頂点を切ると大きさを抑えられる。
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水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。極端に乾燥するとやっぱり駄目なので注意しましょう。庭植えでも植え付けして二年以内は水切れしやすいので注意(植え付けして二年は根が広がりきっておらず、水を吸い上げる力が弱いため)。特に夏は水切れしやすく、水切れすると葉っぱが枯れ込み、生育不良を起こします。
根が張り切っていないと生育が鈍い。生育するのは植え付けて1年後か2年後。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。土が濡れているのに水をジャンジャンやっていると根腐れします。一般的には庭植えにするもの。鉢植えだと水切れしやすい。

肥料

ヨーロッパゴールドは肥沃な土を好みます。2月か3月の「これから新芽が出るぞ!」って時期に緩効性化成肥料油かすをやります。化成肥料であれば、周囲にまきます。もしくは、株の周囲に深さ20cmの穴を数カ所に掘って油粕を埋める。

また9月から10月のあたりで春から秋に消耗した分を補填するために緩効性化成肥料か油かすをやります。コニファーは肥料が不足すると葉っぱの色が悪くなり、葉っぱの数が減る。「なんだか生育が悪いなぁ」と思ったら肥料不足のことが多い(他の環境要因が健全ならば)。

植え付け

時期

植え替え・植え付け時期は冬から初春(2月から3月)か、秋(10月から11月)。根が活動していない寒い時期に植え付けをする。根が活動している時期に植えるとダメージから生育不良を起こすかも。

鉢の植え替えは2年か3年に一回植え替えをします。

用土

鉢植えの場合は一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。庭植えの場合は庭土に腐葉土か堆肥を3割か4割ほど足してから植えます。

鉢植えの植え替え

根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落としておきます。

鉢底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
●同じ大きさの鉢に植え替えてもいいが、基本的に土を落とさないで毎回一回り大きな鉢に植え替える。寒い時期なら多少は根をいじってもいいが、いじらないに越したことはない。いじればダメージがあって取り返すに時間がかかる。
●基本的に庭植え推奨。

庭植えの植え付け

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量を入れて、よく混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株同士は1mから1.5mほど空ける。数年後には間がなくなります。

支柱をする。ヨーロッパゴールドが根を張る前に台風など強風に吹かれてグラグラして、グラグラすることで根が傷んで生育不良を起こす、かも。支柱をしてくくりつけてできるだけ動かないようにする。
水はけを良くするために「高植え」にするといい。
●植え付けして一ヶ月は庭植えでも水をやり、植え付けして一年は水切れしないように気をつける。特に一年目の夏は注意する。
●根が広がる場所が少ないと大きく育たない。なので生け垣にするときに意図的に狭い場所に植えることがある。これだとあまり大きくならない。
●移植はうまくいかないでしない。植える場所はよく考えましょう。どうしても移植する場合は、造園業者に相談します。移植した年はまったく成長しなくなるくらいのダメージがあります。

管理場所・日当たり

建物の東に植えるといい。西より南より東。東が無理なら南。西はやめとく。半日陰でも育つが、日当たりじゃないとヨーロッパゴールドが「ゴールド」にならないので、日当たりじゃないならこの種類を植える意味はない。

暑さにも寒さにも強い

耐寒温度はマイナス15度。暑さ・寒さに強い。九州〜北海道南部でも育つ。寒さに関しては問題なし。寒い地域だと樹形が細くなる。地域によっては夏に蒸れて、傷みやすいが、枯れるまでにはいたらないです。

剪定

剪定時期と剪定の方針

剪定は2月から6月にする。理想的な剪定時期は2月。

枯れた枝を落とし、樹形を見出す徒長枝や変な方向に伸びた枝や、やたらと枝分かれした枝や、密生した枝を落とします。風通しが悪いと、蒸れて葉っぱが枯れ込みます。株が若い、枝が少ないときは問題ないが密生してきたら枝をさばいて風通しを良くしましょう。枝を落とすときは、枝分かれした部分で切るようにする。

コニファーを金属のハサミで切ると切り口が茶色になる?

小さく抑える剪定(芯止)

ヨーロッパゴールドの一番てっぺんを切ると、そこから大きくならなくなります(正確には「なりにくい」)。なので「これ以上大きくなったら困るなぁ」と思ったら、ヨーロッパゴールドのてっぺんを切ってしまいます。

芯を切ると、その芯となった幹は育たないが、その下の脇枝が次の芯になろうとして伸びてくるし、芯がそもそも何本か出ることがあるので、小さくしたいなら定期的に芯を切る。

葉っぱが落ちる

秋に幹に近い部分が枯れ込むが、生理現象なので問題はないです。ただ、枯れた葉っぱを放置していると、これが病気のもとになったり、害虫の餌とか住処になるので、取り除いたほうがよりよいが、気にしないでもいい。軍手をして、むしればすぐに取れます。

剪定の注意点

枝を切り戻すときは、枝に少しだけでいいから葉っぱを残して切るのがポイントです。葉が残らないくらいに枝を切り落としちゃうと、新しい枝が生えにくくて枝が枯れちゃうこともあるから気をつけてください。ちょうどいい長さに切り戻すなら、枝が分かれるところまで切り戻すのがおすすめです。

病害虫

コガネムシ
コガネムシの幼虫が根を食べて枯らす。オルトランか、ダイアジノン粒剤で駆除します。街灯がヨーロッパゴールドに当たっていると発生しやすい。

ミノムシ
ミノムシって昔はよく見かけたんですが、最近はあまり発生せず、発生しても大した被害がない。
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