ニオイヒバ・グロボーサオーレアの育て方
目次
グロボーサオーレアの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ栽培可能地域管理場所・日当たり病害虫剪定・切り戻し関連記事学名などの基礎データ
x最終更新- 植物名
- ニオイヒバ・グロボーサオーレア
- 科名
- ヒノキ科
- 属名
- クロベ属
- 学名
- Thuja occidentalis 'Globosa Aurea'
- 別名
- ゴールデングローブ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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グロボーサオーレアの特徴は?
グロボーサオーレアは
ヒノキ科ク
ロベ属の
ニオイヒバの
園芸品種。常緑の
針葉樹(
コニファー)。
グロボーサは「球形」、オーレアは「黄金」のこと。どちらも品種や
学名でよく見かける単語です。春以降の新芽は黄金色で球形に育つためこの名前。冬は褐色(ベージュ)に色がかる。生育は一年で20cmくらいと遅い。ニオイヒバなので葉っぱを揉むと良い匂いがする。育てるのは簡単なタイプです。
水はけがよく、肥沃な土と日当たりを好みます。
樹高最大で150cm…大体は1mくらいでおさまる。
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水やり
庭植えの水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。グロボーサオーレアは水を欲しがる樹木で水切れすると枯れ込んでくる。植え付けをして一年ほどは根が張り切っていないので、庭植えでも様子を見つつ水をやるようにします。
根が張っても夏は水切れすることがあり、水切れすると葉先が枯れ込んでくる。その場合は、
水やりの頻度・条件を見直しましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。
冬は寒さで生育が止まっていますし、寒さで蒸発が鈍くなっているので、水やりは控え、土が乾いてから数日たってからやるようにします。
肥料
肥料がないからといって枯れるわけじゃないが、肥料が少ないと生育が遅く、葉色が悪くなる。グロボーサオーレアは葉色が悪いとメリットが生かせないので肥料は毎年、やった方がいいです。
2月に寒肥として緩効性固形肥料か
油粕をやる。化成肥料であれば、周囲にまきます。油粕の場合は、株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って埋める。
10月前後にも同様に肥料をやる。2月の肥料は春以降の新芽のための栄養。10月のは夏に浪費した栄養の補給。10月の肥料は不要だと思ったらやらなくてもいいです。
鉢植えの場合は土の量が少なく肥料成分が流れ出やすいので、3月、6月、10月に肥料をやります。
コニファー類は肥料喰いで、「葉色が悪いな」と思ったら肥料不足ということが多い。
植え付け・植えかえ
時期
基本的にはいつ植えても問題ないが、真夏は避けた方がいい(水切れが起きやすいから…)。大きな株(=根鉢が布に包まれているようなの)は梅雨前後に植えるといいが、それも根をいじらなければ、そんなに季節は選ばないで植えられる。
用土
鉢植えにする場合は一般的な花と野菜の
培養土で植えるか自作する場合は
赤玉土小粒6
腐葉土4を混ぜたものを使う。庭植えの場合は庭土に腐葉土か
堆肥を混ぜてから使う。
庭植えにする場合、土には常識的な水はけがあればいい。あまりに粘土質なら川砂や
軽石を混ぜて水はけを良くしてから植える。
庭植え
根鉢の2倍から3倍の深さと大きさの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土や堆肥を3割から4割程度混ぜます。さらに、化成肥料を説明書きの規定量を加えて、よく混ぜて
用土を作ります。
その後、穴に半分ほど土を戻し、株を植えます。株を入れたら、隙間に土を詰めていきます。最後に、たっぷりと水を与えて植え付けを完成です。
鉢植え
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替えをするときは古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。できれば土を落とさないで、ひと回り大きな鉢に植え替えた方がダメージが少なく、回復が早いです。
栽培可能地域
暑さ・寒さに強く、九州から北海道南部まで育てられる。ただし降雪地域では雪が積もって冬に枝が折れる。その場合は雪よけが必要になる。
管理場所・日当たり
グロボーサオーレアは耐陰性があり、
半日陰でも生育する。なので半日陰で育てても問題ない。が、日当たりがいいと新芽が出て黄金色になり、黄金色になるのがグロボーサオーレアの良い点なんだから、やっぱり日当たりで育てるべき。
越冬
寒さに強いですが、積雪の影響で枝割れが発生する可能性があります。そのため、雪が降る前に
雪囲いを行うことが重要です。
雪囲いをする際には、雪が枝にかかって枝割れを引き起こすのを防ぐため、枝に支柱を立てるなどの方法を取ります。雪が積もらないようにするためには、紐で枝を縛って枝が雪に押されないようにします。適切な雪囲いを行うことで、樹木を保護し、美しい姿を維持することができます。
雪が降らない地域や、積雪の量が少ない地域では、雪囲いは必要ありません。その場合は、特別な対策をする必要はありません。
病害虫
基本的に病
害虫には強い。それでも若干発生する。
コガネムシ・
ハダニ・
アブラムシ・
カイガラムシ・
スス病など。以前は
ミノムシが発生していたが、昨今は絶滅しつつあるので見られない。
剪定・切り戻し
放置していると半球形に育つ。グロボーサ(球形)という名の通りです。
剪定しなくてもいいが、一年に二回剪定して刈り込んでやると、葉っぱが増えて「密」な球形に仕上がるのでやるべき。枝を切るときは必ず「葉っぱが残るように」剪定する。葉っぱがないように剪定すると次の葉っぱや枝が生えてこない。
秋になると、幹の近くの葉っぱは自然と枯れこむ。これは
病気ではなく生理現象。だけどそのままにしておくと、その部分に新しい葉っぱが出ず、また夏に蒸れて病気になることもあるので、むしり取る。軍手でこすれば簡単に取れる。
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