サラダバーネットの育て方
目次
サラダバーネットの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ種子・育苗管理場所・日当たり病気・害虫収穫(3月〜11月)特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- サラダバーネット
- 科名
- バラ科
- 属名
- ワレモコウ属
- 学名
- Sanguisorba minor
- 別名
- オランダワレモコウ・ガーデンバーネット
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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サラダバーネットの特徴は?
サラダバーネットはヨーロッパ〜アジアに自生する
バラ科の
ハーブの
宿根草。新芽を食べると
キュウリのような味がします。軽く刻んで
パセリっぽくサラダなどにふりかけるといいです。ピンクの花が咲き、花も綺麗で観賞用としても植えられます。
花が咲くと葉が固くなって食べずらくなるので、つぼみの時点でどんどん摘んでしまいます。開花は5月から始まります。つぼみを摘むことで、新しい芽が出てきて、それが柔らかくておいしいです。
春から秋に掛けての植物ですが高温多湿に弱く、風通しが悪かったり、
水はけの悪い土に植えていると、下葉から枯れて(枯れるというか腐る)来ます。そこで風通しをよくするために梅雨前や夏に株を半分か、三分の一ほど刈り込んでしまいます。
草丈30cm〜60cm
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水やり
鉢植えの水やり
サラダバーネットは高温多湿に弱く、水を遣り過ぎると、腐って枯れます。
水をやる前に、土を触ってみて、濡れているようなら、水は絶対にやらないでください。水をやるときは、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやり、受け皿の水は捨ててください。
水やりの頻度は、風通し・気温にもよるので「これ」という数字では言いづらいものです。あえて言うなら、春と秋は二日か三日に一回、夏は毎日朝と夕方の二回、冬は一週間か二週間に一回です。あくまで参考程度です。
庭植えの水やり
自然に降る雨だけで十分です。あまりに日照りが続いて、乾燥するなら水やりをする程度です。
梅雨と秋の長雨には注意
サラダバーネットは乾燥を好み、多湿に弱いため、梅雨と秋の長雨には腐りやすくなります。出来れば、梅雨と秋の長雨の時期は、軒下など雨の当たらないところに移動させてください。
●庭植えなら、しょうがないです。
●鉢植えは庭植えより、蒸れやすいですから、鉢植えなら移動させましょう。
肥料
肥料は生育期(4月〜5月・9月〜10月)に液体肥料を一ヶ月に一回か二回やるくらい。
真夏の弱っている時期は肥料をやらないでください。夏に肥料をやったり、固形肥料を6月〜7月にやって成分が土中に残っていると根を傷めて、腐りやすく枯れやすくなります。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
3月〜5月か9月〜10月に苗を植えるか、種まきをします。鉢植えは2年に一回、
根詰まりを防ぐために植え替えをしましょう。
用土
サラダバーネットが枯れるのは十中八九「蒸れて腐って」です。水をジャンジャンやっていると枯れます。もしくは水はけが悪いと枯れます。そこで、水はけのよい土に植えてください。
酸性の土壌を嫌うので、庭植えの場合は植え付ける前に土に
石灰を混ぜて中和させてから、
腐葉土・
堆肥を入れて
用土とします。鉢植えの場合は市販の
培養土を使います。市販の培養土は、中和してあるので、そのままで使いましょう。出来れば培養土に
パーライトや
軽石を一割混ぜるとよいです。
自作する場合は
赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。
鉢植えの手順
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
根が詰まると保水が出来なくなったり、株が枯れ込んできます。そこで植え替えをします。土は崩しても構いませんし、株分けしても構いません。
庭植えの手順
庭土を深さ20cmほど掘り返し、
苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割ほど追加して、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。
また庭土が粘土質で水はけが悪いのであれば川砂・軽石・パーライトなどを混ぜて水はけをよくしておきます。
穴に半分用土を戻して、苗を株間30cm〜50cm空けて入れ、隙間に用土を入れて最後にしっかりと水をやってください。
庭植えでも、二年ほど植えていると株が弱ってきます。掘り上げて株分し、植え替えると元気に復活するでしょう。ただ、二年も育てると多分飽きます(そんな美味しいものでもないし)。新しい植物を植えるといいかも。
種子・育苗
発芽温度は15度〜20度。適期は4月と9月です。霜が降りるとダメになるので、霜が降りなくなった4月か、霜が降りる前の9月の15度〜20度の時期に種まきをします。ちなみに関東でも5月のゴールデンウィークはまだ霜が降りることがあります。
種まきトレイやポットに用土を入れ、種をまき、土をうっすらかぶせます。ポットなどではなくて庭土に直播してもいいです。発芽まで二週かかりますので、この間、乾燥しないように水やりをして明るい日陰で管理します。土において、霧吹きで水を供給すればいいです。発芽したら、日光にあてて育ててください。苗は霜で枯れるので、霜が降りなくなってから植えてください。
管理場所・日当たり
年間を通して日当りを好みますので、春と秋は日当たりのいいところで管理しましょう。
夏の管理
真夏の直射日光には傷んでしまいます。そこで真夏だけは
半日陰の場所に移動させます。
と、言っても夏の直射日光で枯れるとは限らない。葉っぱが傷むだけかも。これは地域や風通しなどの環境によるので、分からない。
●地上部が枯れても、根が生きていれば復活します。
●育てた人によると、夏に地上部は枯れるものと思った方がいい、そうです。
●移動させるには鉢植えにしないといけない。鉢植え推奨です。
越冬・冬の管理
サラダバーネットは冬の寒さには強くて、霜に当たっても多少傷むが枯れる訳ではない(ただし何度も強い霜に当たると枯れる)。その後、12月以降になると地上部が無くなり、春になると芽吹きます。ただし、土が凍ると根が傷んで枯れてしまうので、土が凍結する地域は株の上に腐葉土かワラをかぶせて
マルチングをしましょう。また寒風に長期間さらされると葉っぱが傷んで、最悪枯れることもあります。
●ごちゃごちゃと書いていますが、土が凍らないなら、手間が掛からず越冬します。
●霜とか寒風は、葉っぱが傷む程度。普通は気にしない。サラダバーネットが全滅するのは冬より夏。夏の管理の方が大事。
病気・害虫
ハダニや
アブラムシが発生しますが、食べるのであれば、水で吹き飛ばすか、手で捕殺します。ハダニまみれになることが多くて、発生して葉っぱの色が抜けると、どうにも食べる気が失せるので、早めに対処しましょう。
収穫(3月〜11月)
3月〜11月に枝の先の新芽を摘んで収穫します。すべての葉っぱを収穫するんじゃなくて、ある程度は残しましょう。一回で全体の半分の葉っぱを収穫するくらいです。ただ、美味しいものでもないので、丸坊主になるほど収穫することはないと思います。
特徴・由来・伝承
バーネットが
ワレモコウの別名。サラダバーネットで「サラダとして食べられるワレモコウ」という意味。バーネットというのは地名や人名として、外国人によく見られます。
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