ハリツルマサキ・ハートが実る木の育て方
目次
ハートの実がなる木とは?水やり肥料植え替え、挿し木(挿し芽)管理場所人工授粉・結実剪定病気・害虫由来関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ハリツルマサキ・ハートが実る木
- 科名
- ニシキギ科
- 属名
- ハリツルマサキ属
- 学名
- Maytenus diversifolia
- 別名
- ハートツリー
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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ハートの実がなる木とは?
ハートの実がなる木(ハートツリー)は古来から生息している沖縄・台湾などに自生する常緑小
低木の
ニシキギ科のハリツルマサキ(針蔓柾)の突然変異種です。形状、色の優れた台湾産のハリツルマサキの枝代わり(突然変異)を、選抜に選抜を重ねて10年の歳月かけて生まれた植物です。
樹高は80センチから大きいものだと5メートルになります。沖縄ではハリツルマサキは塀に植えられていることもあるくらい頑丈な植物ですので庭植え可能です。
もともと高温多湿の日本の沖縄から以南が原産ですので日当たりがよく暖かい気候を好みます。乾燥は苦手です。
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水やり
鉢植えの水やり
鉢植えの場合、表面の土が白くなったら(軽く乾いたら)鉢底の穴から水がでてくるくらいたっぷり
水やりをしてください。受け皿に水がたまっている場合は必ず捨てましょう。水をやりすぎると
根腐れします。必ず土が乾いてから水やりをしましょう。
冬の水やり
冬場は土が完全に乾いてから与えて、土への水やりは控える代わりに葉っぱに霧吹きで
葉水をするといいです。水切れになると実が落ちてきますので水を切らさないようにください。
庭植えの水やり
庭植えの場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫ですが、あまりに日照りが続いて乾燥する時期は水をやってください。
肥料
春(3月)、梅雨前(5月〜6月)、秋の気温が高くない時期(10月)に、年2~3回を目安に市販の化成
肥料を与えてください。
植え替え、挿し木(挿し芽)
時期・頻度
ハートの実がなる木(ハートツリー)は根が広がりやすいので一年で鉢がいっぱいになります。一年から二年でひとまわり大きい鉢に植え替えしてください。
植え替えは秋でもいいんですが、実がつくため、3月から5月の時期の春に一回り大きな鉢に植え替えしてください。大鉢で最大100cm位まで植え替え可能ですが、家庭での栽培なら10号が限界ですので、限界に達したら土を落として、同じ大きさの鉢に植え替えましょう。
用土
一般的な
培養土を使います。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。
植え替え
ハートが実る木を鉢から抜き、根を傷つけないように表面と下半分くらいの土を注意してほぐします。根で鉢底までいっぱいになっていたら下1/3の部分を清潔な刃物で切り取ります。根の負担を減らすために、地上部を半分ほど
剪定しましょう。
鉢底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞ぎます。その上に土の流出を防いで
水はけをよくするための鉢底石(
軽石)を2cm〜3cmほど入れます。その鉢底石(軽石)の上に
用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水やりをします。
挿し木(刺し芽)
挿し木は9月下旬からが良いです。6月~7月頃の勢いのある7~10cmの枝を切り、葉が乾燥したころに赤玉土に指すと発芽しやすいです。また秋に挿し木をするのは実が実っているためお勧めいたしません。
挿木の適期は5月~9月ですが真夏は避けるようにします。
管理場所
観葉植物ではないので、春〜秋は戸外で管理して開花させ、結実させましょう。
夏でも直射日光下にて遮光する必要はありません。
太陽の光を良く当て、寒くなると、実の発色が良くなります。実がついた後は屋内にいれて鑑賞されてもかまいません。実が終わったら種ができます。その後はまた屋外で日にあててください。
越冬
冬の寒さにもある程度耐えます。関東以西の平野部であれば戸外でも越冬します。ただし霜にあたると根が傷みます。雪が積もらないような場所でも気温が十度以下になったら屋内で管理するのが無難です。屋外での越冬も可能ですがその場合水を控えめにし、耐寒性を上げておくとよいでしょう。
ハートのなる木は急激な温度変化に弱いので急に春になったからと、屋外に出すのではなく一日のうちの屋外に出す時間を徐々に増やして徐々に慣らしていってください。冷暖房の風に直接あてないように注意してください。冷暖房の風はとても乾燥しています。 直撃さえしなければ大丈夫です。
人工授粉・結実
6月から8月にかけて白い花が咲きます。花径は約5ミリメートルほど、白花のものがほとんどです。、7月~翌年1月頃まで、約7mmくらいのハート型の実をつけます。そのハートの実から種が取れます。
7月からハートの実をつけるにはこの期間に戸外に出してハチや昆虫、風によって受粉させなければいけません。そのため小さく白い花が咲いた後、7月~10月頃は必ず戸外で管理してください。屋外に出せない場合は筆などで人口受粉させてください。 結実したら10月以降は室内で管理して構いません。
開花中に
トマトトーンをスプレーすると結実しやすくなります。
剪定
3月〜5月に剪定をしてまとめるといいです。昨年伸びた枝を適当に切り、新しい枝を
切り戻し、好みの大きさに剪定します。5月にはチラホラ開花していますが、5月の花にはなかなか実がならないので、気にせず剪定しましょう。
病気・害虫
春~秋にかけて、新芽がでてきたころに
アブラムシがつきやすくなりますので注意が必要です。アブラムシがつくことによる
ウイルス病の媒介します。アブラムシの駆除は市販の駆除剤か数が少ない場合はセロハンテープか手でとってください。梅雨時のカビがわくことがありますのでこちらも注意が必要です。
由来
品種改良の上、人工的にハートのような実がなる植物が作られました。
「小さな幸せ」が
花言葉で女性に人気があります。
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ニシキギ科