ツリバナの育て方

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ツリバナ
目次
ツリバナ(吊り花)の特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
最後に…
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ツリバナ
科名
ニシキギ科
属名
ニシキギ属
学名
Euonymus oxyphyllus
別名
吊花・エリマキ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ツリバナの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。
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ツリバナ(吊り花)の特徴は?

ツリバナはニシキギ科の北海道から九州まで自生する落葉低木マユミの仲間。樹高は4mまで成長することもりますが、大体は2,3mくらいで抑えられます。谷川沿いに生えていることが多く、水を欲しがります。

卵形の広葉樹らしい葉っぱと派手とはいえませんが、5月ごろにぶら下がって咲く、趣のある花が日本人の美意識にグッと来ます。秋(9月〜11月)には裂けると真っ赤で綺麗な実がなります。その赤い実が冬も残る。冬は落葉するので実が目立つ。ツリバナは花よりも実に観賞価値のある植物です。

実には鳥が食べに来ます。しかし、さほどおいしくないのか、割と深い時期まで実が残っています。

紅葉します。環境によっては赤くなったりオレンジになったりします。ですが、紅葉はあまりアテにしないほうがいいでしょう。それよりも花と実です。
樹高3m
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水やり

ツリバナは庭木でシンボルツリーにするようなもので、鉢植えにはしません。庭植えします。庭植えすると、日照りにもよりますが降雨だけで大丈夫です。基本的に放置でOKです。

ただし真夏は水切れしないように状況を見て水をやってください。ツリバナは庭木としては水を欲しがる種類です。

肥料

2月の真冬にツリバナの根元に寒肥として、化成肥料を混ぜ込んでやります。肥料があったほうが花が咲きやすいですが、無かったから枯れるというものでもありません。山に自生するくらいですからね。

植え付け・植えかえ

時期

植え付けの適した時期は落葉時期の秋から春まで。ですが、ツリバナは弱い木ではありませんから、それほど気にせず、春から夏でも植えることは可能です。

用土

少し水もちの良い土を好みます。庭土に堆肥腐葉土を2割か3割混ぜますが、まだ水捌けが良すぎるようなら、もう少し堆肥・腐葉土や赤玉土を入れて水もちをよくします。

庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど入れ、化成肥料を規定量の半分だけ入れて、よく混ぜて用土とします。

できれば一週間寝かせて土を馴染ませるといいです。穴に半分ほど用土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

挿木で増やす

挿木で増やすこともできます。増やす必要はあまりないと思いますが、枯れそうなときは保険として作っておくといいでしょう。

10cm〜15cmの枝を切り、水揚げします。水揚げとは切り口を水につけて、葉っぱの先まで水を行き渡らせる工程です。コップに水を入れて、枝をさしておきましょう。30分〜1時間で水があがりますので、これを赤玉土小粒単用を器に入れた、挿し床に挿し、乾燥しないように水をやって、明るい日陰で管理していると発根します。

発根したら、庭や鉢に植え替えましょう。

管理場所・日当たり

日当たりよりも、半日陰を好みます。

ツリバナはどちらかというと…あくまで庭木にしてはですが…ツリバナはそもそも谷川の傍に生え、水もちの良い環境を好みます。というか、乾燥が苦手です。庭の土を掘り返したときに水が染み出すくらいに「水はけ」が悪いのは困りますが、極端に水はけがよすぎて、すぐに乾燥したり、西日が根元にあたって乾燥するようなら、傷んでしまいます。

こういった理由で日当たりは避けたほうが無難。それに少々の日陰くらいなら問題なく生育します。ただし、日当たりが悪いと花つきが悪くなり、実が減ります。ツリバナのメリットが生かせないので、日陰も避けましょう。

剪定

ツリバナの剪定は落葉時期に、邪魔な枝を取り払うようにします。あまり大きく太く育つと、のこぎりで切り落とすようになりますので、邪魔な枝は早めに判断して落とします。

自然な樹形を楽しむものなので、整形はほどほどにします。また冬の間に強い剪定をすると、花芽を落とすことになる。また強い剪定はちょっと苦手。よほど邪魔なら剪定するという感じ。とにかくほどほどに。

病気・害虫

ほとんど見られない。

特徴・由来・伝承

春は花、秋は実と紅葉が楽しめ、冬は落葉する。ツリバナは四季を感じられる木です。剪定もそれほどする必要ではないし、病気や虫も少ないので、日本庭園に利用されます。

ツリバナの名の由来はもちろん、その花の形状から。

最後に…

北海道〜九州に自生する木で、その魅力的な花・実でシンボルツリーとして、また、ナチュラルガーデンにも人気です。乾燥に気をつければ、洋風和風を問わず、庭にピッタリな雰囲気です。

他のシンボルツリー、ナチュラルガーデンの主木に適した木をシンボルツリーナチュラルガーデンの主木候補の一覧にまとめているので、参考にしてください。
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