マユミの育て方
目次
マユミとは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり剪定病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- マユミ
- 科名
- ニシキギ科
- 属名
- ニシキギ属
- 学名
- Euonymus hamiltonianus
- 別名
- ヤマニシキギ、檀、真弓、檀弓
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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マユミとは?
マユミは
ニシキギ科ニシキギ属の落葉中
低木。
雌雄異株という情報と
雌雄同株という情報がありますが、一般的に流通している株なら
一本で結実して鑑賞できるので気にしないでいいです。株によっては雌しべが短いものがあり、結実しにくいことがあります。日本の北海道から九州の広範囲に自生する植物で暑さ・寒さに強く、栽培は容易で、そこまで大きくならないので管理も楽です。
5月〜6月に開花し、その後に赤い実をつけ、その実を目当てに小鳥が集まります。その後、秋になって寒さに当たると
紅葉し、落葉するのですが、落葉後も実の外側のピンク色の仮種皮が残り、冬の間も鑑賞できます。盆栽にも利用されます。
樹高3m
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水やり
庭植えにするもので、庭植えにしてしまうえば
水やりはほぼ不要。ただし、乾燥すると実つきが悪くなったり、せっかくなった実が落ちてしまいます。真夏の乾燥時期は水やりをしてください。夏に水やりをするときは昼間ではなく、朝か夕方にします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めることがあります。
肥料
肥料は2月と8月に
油粕8と骨粉2を混ぜたものを根元に一握りあげます。あげないと枯れる!ってことはないですし、肥料が多いと花付が悪くなりますので、沢山あげるより控えめの方が無難です。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
植え付けは落葉している11月前後か3月。新芽が吹いてから植えると枯れることもあります。
用土
水はけの良い土ならOK。
腐葉土や
堆肥が多いほうがいいですが、やせ地でも生育します(腐葉土・堆肥は肥料とは違います)。
庭植えの植え付けの手順
直径40cm〜50cm、深さ40cm〜50cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割ほど追加して、1週間寝かせて馴染ませてから、半分の土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れていきます。水をやり、棒でつついで根の隙間に土と水を入れていくと
根が馴染みやすいです。
乾燥対策
水はけのよい土を好む、のですが、乾燥に弱い性質があります。庭植えしたなら、水やりもする必要はないほどですが、地域や環境によっては真夏に乾燥で水切れします。水切れすると実つきが悪くなったり、実が落ちます。
夏に根元に日が当たる場合は水切れしやすいです。
グランドカバーを生やしたり腐葉土を敷き詰めるなどします。腐葉土・ワラによる
マルチングは
コガネムシを呼ぶので、ほどほどに。
挿木
落葉時期の3月に5cm〜7cmに切った枝を
水揚げしてから、
赤玉土小粒単用の
挿木床に挿して、赤瓜日陰で乾燥しないように管理していると1ヶ月〜2ヶ月ほどで発根します。発根した穂は春か秋に植え替えます。
種まき
10月〜11月にタネを取り、果肉を洗って全て取り出します。果肉には発芽抑制物質が含まれていて、そのままだと発芽しにくいです。乾燥すると発芽能力がなくなるので取りまきにします。赤玉土小粒単用か、発芽用
培養土をしいたポットなどにまいて、乾燥しないように管理すると春には発芽します。
種子から開花までは4年かかりますので、一般的には挿木で増やします。
管理場所・日当たり
日当たりを好みますが、少々日当たりが悪くても大丈夫。ただし日当たりが悪いと花付が悪くなりますので、基本は日当たりです。日本に自生する木で、日本どこでも栽培可能で、寒さ・暑さに強いです。
剪定
剪定は落葉時期(11月〜2月)に行います。
非常によく芽吹きます。枝分かれしやすいので、バリバリと剪定すると、あちこちから枝が出て、不恰好になります。マユミは基本的に放置していて自然樹形でも十分綺麗ですので、剪定は邪魔な部分を切る程度にします。
花は短い枝につきますので、長い枝を落として、短い枝を残すように仕立てると花が増えます。
内部に小さい枝がニョキニョキと出てきます。これが多すぎると、風通しが悪くなり、
病気や
害虫が発生する原因になります。特に主幹の近くの枝を間引いて、風通しをよくします。
病気・害虫
アブラムシ、
カイガラムシなどが発生します。アブラムシは浸透性薬剤(
オルトランなど)で予防できます。発生した対応の薬剤で取り除くか、少量であれば水で吹き飛ばせばいいです。
カイガラムシは歯ブラシなどで削ぎ落としましょう。
特徴・由来・伝承
マユミは生け花の材料になる木。夏に花が咲いて秋に実が成る。実は鳥に食べられる。病害虫に強く、ほとんど手間が掛からない。公園にも良く植えられています。
マユミの語源は、「弓」。弓は一本の木から作る場合と、動物の骨などと組み合わせて作るものがあり、丸木弓は一本の木から作るもの。マユミは強い上によくしなるので「丸木弓」の材料としてよく利用された。
マユミは紙の材料としても利用されましたが、「楮(コウゾ)」に取って代わられました。コウゾは古事記などにも記述があります。
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ニシキギ科