常山紫陽花(ディクロア、碧のひとみ)の育て方

科名 | アジサイ科 |
属名 | ディクロア属 |
学名 | Dichroa fobrifolia |
別名 | ディクロア、碧のひとみ |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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常山紫陽花の特徴は?

暖地・中間地では落葉しないが、寒冷地では冬に落葉する。落葉しなければ冬でも生育します。アジサイより寒さに若干弱い。耐寒温度はマイナス5度から0度。冬は陽のあたる軒下で管理して土を凍らせないようにすることで越冬は可能。冬の寒さと夏の暑さに弱く、育てるのは若干難しい。
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水やり
庭植えの水やり

鉢植えの水やり
土が乾いたら水をやります。土に指で触ってみて濡れていたら水はやりません。受け皿の水は捨ててください。水をやるときは鉢の底から水が出てくるまでしっかりとやってください。春と秋は晴れたら毎日。夏は朝と夕方の二回しっかりとやります。夏に翌年開花する花芽ができるんですが、夏に乾燥しすぎると花芽がダメになって翌年、開花しません。夏は水切れに注意してください。
冬は活動しているのであれば、これまで同様、土が乾いているのを確認して水をやります。落葉して活動が止まっているのであれば、土が乾いて数日経って水をやるようにします。
肥料
肥料が多いと葉っぱばかりになりますし、肥料が多いと病害虫がつきやすい(気がする)。多少、肥料が少ない方が元気です。庭植えの場合は2月に寒肥として化成肥料を株元にやります。もしくは根に当たらないように周囲に穴を掘って油粕を埋めます。鉢植えの場合は、生育期に化成肥料を1ヶ月に一回、少量だけやってください。
植え付け・植えかえ
時期
植える時期は真冬と夏を避ける。植えるときは根を崩さない。鉢植えは2年に一回は植え替えをする。できれば毎年。
植えた直後はしっかりと水をやってください。春〜秋ならば5日毎日、冬に植え替えた場合でも3日毎日は水をやってください。
用土
肥沃な水はけの良い土を好む。粘土質の土には植えられないです。あまりに水はけが悪いのであれば、パーライト・川砂などを足して水はけを良くしたり、高植えにしたりレイズドベッドをして水はけを良くします。鉢植えの場合は培養土でいいです。自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。
鉢植え

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
庭植え

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
植え付け後は5日はしっかりと水をやってください。
管理場所・日当たり

鉢植えの場合は、「春と秋は日当たり、夏は半日陰、冬は霜が当たらない日当たり」と季節ごとに場所を変えるか、やはりずっと半日陰で管理します。

越冬
耐寒温度はマイナス5度と、寒さには強いので、暖地・中間地では戸外で十分越冬可能です。土が凍結すると根が傷んで枯れてしまいますので、庭植え・鉢植えのどちらも、土が凍結するような地域であれば凍結防止のために腐葉土かワラで株元を覆って防ぎます。土が凍結しないなら、そのまま放置でいいです。
冬に低温に当たると葉っぱが黒く変色する。もっと寒いと落葉する。落葉しても枯死していなければ、春に芽吹きますので、そのまま管理しましょう。
剪定

実を鑑賞するための剪定
ただし、6月〜7月の開花後に9月〜2月にかけて「実」がなります。この実が通常のアジサイにはない魅力で、剪定すると当然ながら実は見られない。剪定しないで実を鑑賞して、一切剪定しないで放置していると、花芽も切らないので来年も開花します。ただ、剪定しないでいると庭植えの場合、2mくらいにあっという間に大きくなります。2mは手に負えないことはないんですが、結構邪魔。
そこで実を鑑賞したいならば、7月中に不要な分だけ剪定して、残りに結実させましょう。