ハイビスカスの植え替え

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ハイビスカスの植え替え

ここではハイビスカスの植え替えについてまとめています。ハイビスカスのその他の基本的な栽培のコツについては
を参考にしてください。
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植え替えの基礎知識

ハイビスカスの植え替えの時期

ハイビスカスは根の張りが早く、根詰まりを起こすと水切れしやすくなり、また生育が止まり、場合によっては枯れてしまいます。基本的には毎年春(4月〜7月)か秋(9月)に植え替えをします。

春に植え替えて、それで根を張るスペースを確保した状態で春から秋の生育時期を迎えて、ガンガンと開花させます。ハイビスカスにっては植え替えはストレスです。多少なりともダメージがあります。それが春だと簡単に取り戻せるんですね。だから春がいい。多少季節がずれても枯れることはないですが「春がいい」ことは覚えておいてください。

植え替え時期は春が一番適していますが、根詰まりするようであれば真夏を除いた春から秋のどこでもやっていいです。真夏は高温で植え替えは避けたいが、それでもあんまりに根詰まりするようであれば植え替えた方がいい。

購入したばかりのハイビスカスは植え替えるべき

5月から9月まで店頭にハイビスカスが出ます。このハイビスカスは地上部に対して非常に小さな鉢に植わっているんですね。これはまずは見た目のデザインもあります。鉢が小さい方が見た目がいいから売れる。だから、小さめの鉢にしてるってのもありますし、少しいじめた方が開花しやすいってのもあります。完全に根詰まりすると枯れるんですが、。植物は危機を感じると子孫を残そうと開花するものなので、根詰まり直前の方が開花しやすいんですね

しかし、このまま育てているとちょっと危険ですし、植え替えた方がいいです。植え替えないと枯れる!ってことはないですが、植え替えると確実にイキイキとしてきます。

鉢の大きさと根

ハイビスカスの植え替え:鉢の大きさと根
ハイビスカスに限らずですが、植物は根を伸ばすことと、地上部の生育がリンクしています。根が広がるスペースがなくなるということは、地上部の生育が止まるということです。だから、少し大きめの鉢に…ひとまわり大きな鉢に植え替えるべきなんですね。

ひとまわり大きな鉢ってどのくらい?

ここでの一回りというのは5号鉢だったら6号へ、7号なら8号へです。ちなみに1号あたり直系で3センチ大きくなります。春なら2号大きくても問題ないんですが、秋に植え替えるときは1号から1.5号程度にします。大きな鉢に植え替えると土が多くなり、冬に水が残って根腐れしやすいからです。

土を落とすべきか?

もう一つ、植え替える時に、どのくらい土を落とすか?って話なんですが、理想的には土をほとんど落とさないで一回り大きな鉢に植え替えます。これだとほぼダメージなしに植え替えが可能です。

これ以上大きな鉢にしたくない場合もある

人によっては鉢がこれ以上大きくなって欲しくない場合がありますよね。10号鉢は立派で開花すると感動しますが、管理場所を季節ごとに変えないといけないハイビスカスでこれだけ大きな鉢だと土の重さで移動の時に腰を抜かす可能性があります。それに室内で管理するには大きな鉢では邪魔です。
そこで、植え替えはしても、今と同じ大きさの鉢にそのまま植え替えるというのも「有り」です。
同じ大きさの鉢に植え替える場合は、土を三分の一ほど落として、古い変色した根を落としますが、できるだけ根はいじらないようにします。その上で新しい土を追加します。

この場合は、地上部の枝を三分の一から半分ほど切り戻してください。地上部の枝を落とすことで根の負担を減らし、回復を早めます。ただし、半分ほど切り落とすと開花が遅れます。でも、ま、しょうがないです。

鉢底から根が出ている場合

鉢底から根が出て、鉢の中も白い根がトグロを巻いている状態…ほぼ「根詰まり」している状態です。こうなる前に植え替えが理想ですが、生育の早いハイビスカスでは、まぁ、よくあることです。鉢底からはみ出している根は切り落とします。もうガッチリ鉢に食い込んで切らないと抜けないなんてこともあります。鉢から取り出し、地上部を三分の1ほど剪定してから、植え替えてください。

植え替えの準備

用土

市販されている花と野菜の培養土か、赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。培養土が安上がりで便利です。その他に鹿沼土パーライトピートモス1を混ぜたものでも。
必ず新しい土を追加するか、古い土をリサイクルして植え付けてください。

現在より1号か2号ほど大きな鉢を用意します。
プラスチックでも素焼きでもいいです。植え替えを毎年することを考えるとプラスチックがいいでしょう。最近「スリット鉢」というのがありまして、このスリット鉢には下に切れ込みが入っていて、そこから日光が入り、中で根がトグロを巻かないようにしています。これが根の張りが早い…というか早すぎて困るハイビスカスには向いています。
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鉢底網

鉢底に穴がある場合、穴から土が流れ出ないようにする網が必要です。ホームセンターで売っています。

スコップ・軍手など

スコップや軍手など。あと古い土を落とすのであれば、「根かき」があると便利かもしれない。
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植え替えの手順

地上部を切り戻す

全体を三分の一か半分ほどに切り戻します。地上部を減らすことで根の負担を減らすことができます。土を落としていない場合でも三分の一ほど切り戻した方がいいです。

切り戻すことで摘芯となって、脇芽が出て全体がコンモリとまとまりやすいです。

鉢から株を抜く

古い鉢から抜きます。鉢をトントンと叩けば抜きやすくなります。どうにも根詰まりしてビクともしない場合はトンカチで鉢を叩き割ってしまいます。

鉢底から根が出ている場合は、根を切ってしまいます。

場合によっては古い土を落とす

ハイビスカスの植え替え:場合によっては古い土を落とす
もしも一回り大きな鉢に植え替える場合は、古い土は一切落とさないで、土を足して植え替えます。古い土を落とすと多少なりともダメージがあって回復まで時間がかかります。理想は土を落とさないで植え替え。その場合は、一回り大きな鉢に植え替えることになるので、必然、徐々に鉢が大きくなっていきます。

で、同じ大きさの鉢に植え替える場合は、古い土を三分の一ほど落とします。フォークなどでつついて土を落とします。できるだけ根は傷つかないように丁寧にしましょう。

鉢の底に鉢底網を

植え替える鉢の底の穴に網を敷きます。網は土が流れ出ないようにするためのものです。その上に軽石を2センチから3センチほど敷きます。スリット鉢の場合は軽石も網も不要です。いきなり用土を入れてください。

植え替える

鉢底網の上に軽石を2cm〜3cm入れ、その上に用土を入れて、その上に古い鉢から取り出した株を入れて、隙間に用土を入れていきます。鉢を揺らすと隙間ができるので、隙間ができなくなるまで、どんどん用土を入れてください。

株を深く植えないようにします。

鉢の縁と植え終わった時の「地表」の間に3センチほどの差があるようにします。水がたまる部分です。ウォータースペースと言います。

水をやる

最後に水をやります。鉢底から水が出てくるまでしっかりとやります。

植え替え後の管理

植え替え後の一週間から二週間は日陰か半日陰で管理します。日光に当てるとダメージで弱ることがあります。特に、古い土を落としたり、根を切った場合は、なおさら養生しましょう。
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