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シルバーレースの育て方…下葉が枯れて木質化しますので剪定更新しましょう

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シルバーレース
目次
シルバーレースとは?
下葉が枯れてしまう…株の更新・剪定
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
水やり
肥料
花を咲かせないで
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
シルバーレースの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
シルバーレース
科名
キク科
属名
タナケツム属
学名
Tanacetum ptarmiciflorum
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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シルバーレースとは?

シルバーレースはカナリア諸島に自生するキク科タナケツム属の常緑多年草。よく似たシルバーリーフシロタエギクダスティミラー)よりも、葉っぱに細かく切れ込みが入っていて、より繊細なルックスです。

蒸れ・寒さに弱いが、難しいというレベルではない。かなり頑健な方。育てるのは簡単。花が咲くと株が弱って夏越しできないことがあるので、花が咲く前に…ツボミが出てきたら摘んでしまうようにする。乾燥気味を好み、長雨や水のやりすぎや夏の多湿で蒸れると腐って枯れる。庭植えにすれば水やりはほぼ不要(自然の雨で十分)。
草丈最大60cm(思ったより大きいと感じるはず)
流通時期4月と10月
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下葉が枯れてしまう…株の更新・剪定

シルバーレース:下葉が枯れてしまう…株の更新・剪定
長く育てて、大きく育ってくると、シルバーレースの下葉が枯れて不恰好になります。これは切り詰めることで脇芽を出させて、元どおりのコンモリとした姿にしましょう。

具体的には根元から5センチか6センチほど残して切ってしまいます。すると株元から新しい枝が生えてきます。これ元どおりのコンモリになります。これを株の更新と言います。
挿し木で株の更新をすることもあるけど、こっちが普通。

植え付け・植えかえ

時期

真夏と真冬以外ならば植え付け・植え替えが可能。苗が出回るのは4月前後と10月前後。その時に植えたり、植え替えることになります。植え替えは2年に一回か毎年。

用土

水はけが良ければ土質は選ばない。鉢植えの場合は一般的な花と野菜の培養土を使います。庭植えにする場合は、庭土を掘り返して、その土に二割か三割の腐葉土を混ぜて埋め戻してから植え付けをします。

鉢植えの場合は必ず新しい土で植え付けしてください。
参考:必ず新しい土で植えましょう(初心者向け)古い土の処分方法(初心者向け)自宅で出来る古い土の再生方法(中級者向け)

鉢植え

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落として、新しい鉢に植えます。根が多少傷ついても問題ありません。株分けもできます。
寄せ植えによく使われる。色合いが他の植物を邪魔しない。頑健で意外と大きくなるので、他の植物を駆逐する(というか他の植物が見えなくなる)。で、寄せ植えだけど最後に残ったのはシルバーレースだけってことが良くある。
参考:冬と春の寄せ植えの候補の一覧

庭植え

庭植えの場合は、深さ20cm〜25cmを掘り返し、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割入れて、少量の化成肥料を混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

株間は30cmほど空けましょう。

挿木

土に挿して、明るい日陰で乾燥しないように管理していると、発根して簡単に増えます。適した時期はシルバーレースの生育に適した4月〜6月、9月〜10月です。

病気になって株がダメになりそうな時の保険にしましょう。

管理場所・日当たり

日光を好み、日光が不足すると銀色の葉っぱが緑になり、徒長(=ひょろ長くなること)します。必ず、戸外の日当たりで管理します。花を観賞しないシルバーレースの葉っぱが緑になったら、ただの雑草です。必ず日当たりで管理します

夏の暑さ・直射日光には強いです。ただ「多湿」が苦手。風通しの良い場所で管理するようにします。シロタエギクより夏の蒸れには弱いです。

冬の寒さもまぁまぁ強いです。霜は最低気温が4度以下になると発生するんですが、そのくらいならシルバーレースは霜に当たっても枯れません。ですが、マイナス5度から8度あたりの「強い霜」に当たると枯れます。よって、関東より西なら問題なく戸外で越冬可能(ただし数年に一回の寒波で枯れる可能性はある)。

一番いいのは鉢植えで寒波がきたときだけ軒下に取り込む。面倒ですが。

水やり

鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやります。乾燥に強く、過湿に弱いです。乾燥気味に水やりをしてください。土が濡れているのに水をやっていると根腐れを起こします。受け皿の水は捨ててください。

庭植えにした場合は、自然に降る雨で十分です。ただし、日照りが続いたら水やりをしてください。
参考:水やり三年…水やりは難しい。(初心者向き)

冬の水やり

冬は生育が鈍くなりますので、乾燥気味に管理する。鉢植えの場合は土が乾いてから二、三日経って水をやるようにします。土の乾き具合は環境によりますし、土の表面が乾いていても鉢の中は水があることがあります。

熟練者は鉢を持ち上げただけで、重さで水の有無が分かる。水やりをする前に鉢を持ち上げるようにして違いが分かるようだと良いです。土壌水分計(水やりチェッカー)で計測して水やりを判断するといいです。
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夏の水やり

夏は気温が上昇して水がどんどん蒸発します。鉢植えの場合、晴れた日は毎日水やりをします。水やりをしても追いつかない場合は、風通しの良い半日陰に移動させてください。水やりは朝か夕方にします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めてしまいます。庭植えの場合は、様子を見て水やりをします。

夏の高温多湿でシルバーレースは蒸れて枯れやすいです。高温には強い方なので、「多湿」を避けましょう。水やりを控えるといいですが、それにも限界があります。風通しの良い場所で管理することです。

肥料

生育が良くなる春と秋に緩効性固形肥料を月に一回やるか、春と秋に二週間に一回液体肥料をやります。夏は高温多湿で冬は寒さで生育が鈍くなるので、肥料はやらないでください。

花を咲かせないで

花が咲くと株が弱って、夏越しが難しくなるので、ツボミの時点で摘んでしまいます。花は中心が黄色で花びらが白い、キク科らしい花が咲きます。

病害虫

ほとんど病害虫は発生しません。アブラムシが発生します。発生したら薬剤をまいて駆除しましょう。

特徴・由来・伝承

カナリア諸島の常緑性多年草。自生地では絶滅危惧種に指定されています。葉っぱは細かく枝分かれし、小さな産毛が生えているために、ぱっと見には「銀色」に見えて、銀色のレースに見えることから「シルバーレース」と呼ばれています。見た目はほとんどシロタエギク(ダスティミラー)ですが、シルバーレースはタナケツム属、シロタエギク(ダスティミラー)はセネシオ属で違う。ただ、まー、ガーデナーにしてみればほぼ同じに見えるんですが。

シルバーレースの方が見た目が繊細で人気があるが、シロタエギク(ダスティミラー)より暑さ寒さに弱い(大した差はないけど)。

シルバーレースを白妙菊(シロタエギク)・ダスティミラーと表示して売ってる花屋・ホームセンターもある。
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