コムラサキ(小紫)の育て方…鉢の植え替えの時期はいつ?
目次
コムラサキ(小紫)の特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり剪定ムラサキシキブとコムラサキの違い病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- コムラサキ
- 科名
- クマツヅラ科
- 属名
- ムラサキシキブ属
- 学名
- Callicarpa dichotoma
- 別名
- 小紫・小式部
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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コムラサキ(小紫)の特徴は?
コムラサキ(小紫)は岩手・秋田より南で自生する
クマツヅラ科(もしくは
シソ科)の落葉
低木。
ムラサキシキブの
園芸品種ではなく、同属の別種。ムラサキシキブ(
紫式部)より実つきがいいので家庭で育っているのはほぼコムラサキ(小紫)と考えて差し支えないです。両者は混同して流通しています。
開花は6月から8月で薄紫の花が咲く。それが実になるのが9月から12月。緑の実が紫に変化します。実をメジロ・ヒヨドリなどの鳥が食べにきます。自家受粉で結実するので1株でしっかりと実がなります。
樹高最大2m。庭植えの場合は1m〜1.5mに収まる。
斑入り品種や白実のコムラサキもあります。
実質、ムラサキシキブ?
ムラサキシキブの小型版なのですが、ムラサキシキブよりも実がギッシリと詰まってなることから、ムラサキシキブより人気で、花屋さんで「ムラサキシキブ」と表記されていても実際はコムラサキということが多い。白い実がなる「シロミノコムラサキ(別名シラタマコシキブ)」もある。
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水やり
コムラサキは少しジメジメした環境を好み、乾燥が苦手です。日当たりによっては自然な雨だけでは不足します。水切れすると葉っぱがチリチリになります。庭植えにしていても
水やりが必要です。
株元にワラや
腐葉土で
マルチングをして乾燥を防ぐといいです。
肥料
冬(2月)に寒肥として、緩効性固形
肥料(化成肥料)を株元にパラパラとやってください。肥料が多いと花が少なくなるので、控えめがコツです。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
植え付けや鉢の植え替えは落葉時期に行います。落葉時期は根も休んでいて、根をいじってもいい時期です。ただし、真冬の1月〜2月は避けます。鉢植えの場合は植え替えの時に株分けもできます。
落葉時期であれば移植もできる。
用土
一般的な花と野菜の
培養土か、
赤玉土6腐葉土4を混ぜたもので植え付けをします。鉢植えにすることも出来ますが、鉢植えだと水切れしやすいので庭植えが一般的です。
庭植え
庭土を深さ40cm〜50cm、直径40cm〜50cmを掘り返して、その土に腐葉土か
堆肥を3割から4割混ぜて
用土とします。穴に用土を半分戻して、そこに株を入れて、隙間に用土を詰めて行きます。最後に水をやって完成です。
鉢植え
古い鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落とし、傷んで変色した根を取り除き、新しい土で植え替えをします。植え替えの際に株分けも可能です。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
庭植えでも水切れするのに鉢植えだと、さらに水切れしやすいので、一般的には鉢植えにはしません。
挿木
挿し木で簡単に増えます。3月か6月に若い枝を三節程度切って、
挿木用土に挿していると発根します。節から根が出ますので、一番下の節を土に埋まるように刺してください。ただ、挿し木で株を増やす目的が大してない。
種まき
秋に
種子を採取して、果肉を取り除いてよく洗い、そこらへんに蒔いていると春(3月)に発芽します。土を薄くかぶせているといいです。種子は乾燥すると発芽しなくなるので発芽するまで乾燥しないような場所にまくといいです。
別に種まきしないでも種が落ちて春に芽を出します。勝手に増え、増えすぎます。邪魔なら引っこ抜くようにしましょう。
管理場所・日当たり
コムラサキは日光を好むのですが、乾燥に弱い植物で、夏に直射日光にガンガン当たったり、株元に
西日が指すなどすると水切れを起こします。少し日陰になっているような…
半日陰の場所が好ましいです。
半日陰というのは、午前中だけ日光が当たる場所か、木漏れ日が指す場所です。半日陰でも開花して結実します。
ただし、日陰が過ぎると花が減り、実が少なくなるので注意してください。
冬の寒さには強く、防寒は必要ないです。
水切れ対策にマルチング
どうにも水切れする場合は、株元にマルチングをします。株元に腐葉土やワラを敷いて、水の蒸発を防ぎ、水切れしにくくします。株元に厚さ10センチの腐葉土・ワラを敷きます。
剪定
剪定に強く、剪定してもどんどん次が出てきます。
ただし、注意点があります。コムラサキは春以降に芽吹いた枝に
花芽をつけるので、春以降に剪定すると6月から8月の花が減ります。そこで剪定は落葉時期に行うようにします。
剪定のコツは
●剪定の目的は樹形を整えること。ただし自然に伸びた樹形で十分綺麗。
●細い枝は枯れやすい。枯れているなら根元から落とす。
●短い枝をそのまま残し、長い枝は切り詰める。
●長い枝には花芽がつきづらいため、切ってしまってよい。
です。
ムラサキシキブとコムラサキの違い
紫式部は「枝垂れない」。小紫は「枝垂れる」。
紫式部の樹高は3m、小紫は1.5m前後とコムラサキの方が小さくなるが、個体差があるので、さほど明確な差はない。
紫式部は「葉っぱが出るとこと花が出るところが近い」。小紫は「葉っぱが出るとこと花が出るとこがちょっとズレてる」。
紫式部は「葉っぱの縁の全体がギザギザ」。小紫は「葉っぱの縁の上半分がギザギザ」。
紫式部より小紫の方が実つきがよい。
病気・害虫
ほとんど見られない。
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