カラタチバナの育て方
目次
カラタチバナの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病害虫剪定特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- カラタチバナ
- 科名
- サクラソウ科
- 属名
- ヤブコウジ属
- 学名
- Ardisia crispa
- 別名
- 唐橘・百両
- 耐寒
- 0度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
スポンサーリンク
カラタチバナの特徴は?
カラタチバナは日本の福島・新潟以西に自生する
サクラソウ科(
ヤブコウジ科)ヤブコウジ属の常緑
低木。7月に開花、11月に赤い身が結実し、それを鳥が食べなければ3月まで残っている。
百両(ヒャクリョウ)とも呼ばれ、
センリョウ(
千両)・
マンリョウ(
万両)などとともにお正月の縁起物。マンリョウによく似ているがマンリョウより寒さに弱い。夏の直射日光と冬の寒風が当たらない場所で育てる。斑入りのカラタチバナもあるが若干弱いので管理に注意。
樹高20cm〜60cm
スポンサーリンク
水やり
庭植えの水やり
庭植えの場合は一旦根付けば、自然に降る雨だけで十分です。ただし乾燥する時期は
水やりをしてください。
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は土が乾いたら鉢底から水が出るくらいに水をやります。過湿にすれば
根腐れしますし、乾燥しすぎればカリカリになって枯れます。まぁ、普通の水やりです。受け皿の水は捨ててください。
夏は毎日、朝・夕方に水をやり、春と秋は土の様子を見ながら水をやってください。冬は土がしっかりと乾いたら水をやります。
肥料
カラタチバナは
肥料がなくても育ちます。庭植えならば追肥は不要。鉢植え栽培にしていて、早めに大きくなって欲しい場合は開花前の5月と実がなる前の秋(10月〜11月)に固形肥料(化成肥料)をやってください。
肥料はあくまで控えめしてください。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・頻度
生育が止まった10月11月か、動き始める前の2月3月に植え替え・植え付けをする。鉢植えは2年に一回植え替えをします。
用土
赤玉土4
鹿沼土3
腐葉土3を混ぜたものを使います。
培養土に2割ほど鹿沼土中粒を入れたものでもいいです。
庭植え
庭植えの場合は、根鉢の倍の深さと直径の穴を掘って、掘り出した土に腐葉土を3割ほど混ぜて
用土とします。穴に用土を半分戻して、株を入れて隙間に土を詰めていって、水をやって完成です。できれば水極めをするといいです。植え付け後に、グラグラするなら支柱をするといいです。
植え付けて二週間は、根付いていないので、しっかりと水やりをしてください。
●深植えせず、飛び出さないように植えてください。
●
連作障害が起きやすいので、過去2年か3年にマンリョウ・ヤブコウジなど近い種類を育てた場所には植えないようにする。
鉢植えの植え替えの手順
古い土を三分の一ほど落として、痛んだ根を切り取り整理してから、ひとまわり大きな鉢か同じ大きさの鉢に植え替えます。このとき、邪魔な枝・枯れた枝を多少
剪定して、根の負担を減らしておきます。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
種子から増やす?
種子から増やすことができます。果肉を取り除き(果肉は発芽を抑制する物質がついている)、乾かさないように赤玉土小粒単用の苗床にまいて、明るい日陰で管理し、乾燥しないように水をやっていると発芽します。
管理場所・日当たり
北関東・東北・北海道以外で庭植えが可能。
林の中の直射日光がガンガンと当たらない場所が自生地なので、夏の直射日光と冬の寒風が当たらない場所に植えるか管理する。寒冷地で育てる場合は鉢植えにして冬は室内に取り込む。室内といっても暖房のかかっていない部屋に取り込んでください。
病害虫
アザミウマ・
アブラムシ・
カイガラムシ・
ハダニなど。
剪定
ほぼ剪定はしない。カラタチバナは生育が遅く、樹高も低いので、剪定しても意味がない。取り戻すのに時間がかかるだけ。枯れた枝や、枯れた葉っぱを適宜取り除く程度にしておきます。
特徴・由来・伝承
江戸時代の寛政年間に栽培が大流行し、そのとき100両の高値で取引されたのが「百両」と呼ばれる由縁。
以前はヤブコウジ科だった。タチバナとあるが柑橘系ではないです。花が
ミカン科の植物の花に似ていることが「タチバナ」の由来。「カラ」は中国のことを指し、中国から渡来したと最初に考えていたから。実際には日本に自生している植物です。
スポンサーリンク
関連記事
サクラソウ科