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ヤブコウジ(十両)の育て方…増やし方は種か挿し木で!斑入り種は先祖返りに注意

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ヤブコウジ
目次
ヤブコウジの特徴は?
ヤブコウジの増やし方は?
植え付け・植えかえ
水やり
肥料
管理場所・日当たり
剪定…斑入り種は先祖返りに注意!
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ヤブコウジの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ヤブコウジ
科名
サクラソウ科
属名
ヤブコウジ属
学名
Ardisia japonica
別名
藪柑子・十両
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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ヤブコウジの特徴は?

ヤブコウジ(十両)は日本・朝鮮・台湾・中国などに自生するサクラソウ科(もしくはヤブコウジ科)ヤブコウジ属の常緑小低木。夏に咲いた小さな白い花が、秋以降に真っ赤な実となります。観賞価値のあるこの赤い実は11月から2月まで長期間楽しめます(ただし斑入りのヤブコウジは結実しない、というか非常にしにくい)。

寒さで落葉することも無く、地植えならば水やりもほとんど不要、剪定も不要。2月に寒肥、8月に実と花の栄養に緩効性肥料を土に混ぜてやる程度で、手間が掛らず毎年、かわいい実を付けてくれます。
樹高10cm〜30cm
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ヤブコウジの増やし方は?

種まきから育苗

実を取り、果肉を全て取り除き、流水で綺麗に洗い流します。果肉には発芽抑制物質が含まれているので、洗い流さないと発芽しません。これを保管せずにすぐに種まきします。

ビニールポットに栽培用土か種まき用土を入れ、種をまき、土を軽くかぶせます。土を掌で軽く圧をかけて、土と種を密着させると発芽しやすくなります。乾燥しないように水をやり、明るい日陰で管理していると発芽します。

斑入り種は挿木で増やしましょう

斑入り品種は種子ができず、仮にできても親株の性質を受け継ぎにくいので、増やすのであれば挿木で増やします。春(3月〜6月)に3cm〜4cmに切った枝の切り口側の葉を取り、赤玉土小粒単用の挿し床にさして、乾燥しないように水をやって日陰で管理していると発根します。発根したら、庭・鉢に植え付けます。
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植え付け・植えかえ

適した時期と頻度は?

鉢植えの場合の植え替えは2年か3年に一回。庭植えは基本的に植えっぱなし。

植え替え・植え付け時期は冬(2月〜4月)か秋(9月〜11月)かにします。新芽が伸びている時期は植え替えをしないようにします。この時期に植え替えるとダメージが大きいです。

用土

市販されている花と野菜の培養土で植え付けをします。自作する場合は赤玉土7扶養度3を混ぜたものを使います。もしくは鹿沼土6軽石4の水はけのよい配合でもいいです。水はけのよい配合の場合は水やり頻度が増えますので注意してください。

鉢植えの植え替えの手順

鉢植えの場合は、植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落として、根をほぐしておきます。根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めます。木が出ていない根は切りはずしていいです。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの際に株分もできます。地下茎で増え、親株は葉っぱがなくなってきますので、親株を切り離して新株を鉢植えに植え付けます。親株も別に植えておくと新芽が出てきます。

庭植えの植え付けの手順

庭植えの場合は、植え付ける二週間前に。根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、苦土石灰をまいて中和させておく。1週間寝かせて中和させてから、掘り出した土に腐葉土堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

株は根をほぐして植えると広がりやすくなります。

水やり

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をしっかりとやります。ヤブコウジは乾燥を嫌いますが、かといって長期間ジメジメしている状態が続くとさすがに根腐れを起こしますので、水のやりすぎにも注意してください。

庭植え(地植え)した場合は、降雨だけで十分です。あまりに乾燥する時期や日照りのときは水をやってください。空気が乾燥する時期は、葉っぱに水をかけてやって乾燥を防ぎましょう。

肥料

ヤブコウジはさほど肥料を必要としません。2月と8月に緩効性肥料を土に混ぜ込んでやるか、春(3月)から秋(11月)にかけて液肥を二週間に一回程度やるかしますが、これら肥料が無かったから枯れるということもないです。しかし実つきが悪くなりますので、肥料をやった方がいいです。
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管理場所・日当たり

ヤブコウジは陰樹と呼ばれる樹です。必要とする日光量が少なく、湿度の高い環境を好みます。自生地は山深くの樹の根本などに生育する低木で、直射日光に当たると葉っぱが焼けて枯れて来ます(葉焼け)。育てる場合は、真夏に直射日光があたらない半日陰か日陰で管理します。

しかしあの真っ赤な実を毎年楽しむのであれば、半日陰か日陰であっても比較的明るい場所を選ぶなどしてください。実を付けるには、そこそこの日光量が必要です。

剪定…斑入り種は先祖返りに注意!

生育が遅くて、あまり剪定する必要はないですが、長く栽培していると下葉がなくなり、頭でっかちになり、樹形が乱れます。そうなったら、3月〜4月に地表から5cmほどで切ってしまいます。新枝が出てきて、盛り返します。

また、斑入り品種は放置していると先祖返りして緑葉が出てきます。緑葉の方が性質が強く、そのままだと斑入り葉が負けて、緑葉に侵食されてしまいますので、緑葉の枝は剪定して落としてください。

病気・害虫

アブラムシ
汁を吸う虫で、葉っぱや茎にたかって植物を弱らせます。少量でも高温時期になると爆発的に増えるので、早めに駆除しておきたいです。
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ハマキムシ
葉っぱを丸めて内部に潜む芋虫。巻いていたらハマキムシなので、葉ごと摘んでフミツブースします。

特徴・由来・伝承

正月の縁起物。年末で切花で見かけるのが「センリョウ千両)」。鉢植えなどで見かけるのが「マンリョウ万両)」。それに対して「ジュウリョウ(十両)」という呼ばれ方をするのが、このヤブコウジ。

ヤブコウジは江戸時代から、斑入りの園芸品種が作られるなど、古典園芸植物として人気があった。

落語の「寿限無」の「やぶらこうじのぶらこうじ」とはヤブコウジのことではないかと言われています。
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