マンリョウ(万両)

科名 | ヤブコウジ科 |
学名 | Ardisia crenata Sims |
別名 | 万両 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日蔭 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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マンリョウの育て方

さしあたって剪定をする必要が無いのですが、上へ上へと伸びていくと、上にだけ葉っぱがついた、バランスの悪い形になりますので、そうなってから、適当なところで短く詰めます。この剪定をするのが4月前後です。これをすると、マンリョウの上部の実がなる部分を切るわけですから、地面からマンリョウの太い幹だけがヒョロっと延びるだけの状態になります。また、その年だけでなく二年か三年は実がなりません。
樹高1m
実の鑑賞時期11月〜1月
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水やり
地植えにした場合は、植え付け直後に水をしっかりやったら、あとは日照りが無い限りは自然な雨で十分育ちます。鉢植えにすると、乾燥しやすいのであまりオススメしません。マンリョウは乾燥を嫌い、比較的湿潤な環境を好みます。鉢植えにした場合は土が乾いていたら水をしっかりとやります。あまり長い間、土が濡れていると根が腐ってしまいますので、土が濡れている間は水をやらないようにしてください。
肥料
肥料はほぼ必要としない。生育が悪い場合は2月に寒肥としてか、9月に実の肥料として、株元に緩効性化成肥料をやるか、根の当たらない場所に深さ20cmの穴を掘って油粕をやる。どちらにしてもあくまで控えめに。植え付け・植えかえ
時期
4月〜5月が適した時期。用土
水捌けの良い土を好むので、赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。あまり庭土が粘土質な場合は、腐葉土を混ぜて水はけをよくします。植え付け直後には支柱を立てて、縛っておきます。鉢の植え替え
ひとまわり大きな鉢を用意して、土を崩さないで植え替える。古い鉢から株を取り出し、新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmほど入れて、その上に用土を入れて株を入れて、隙間に用土を入れます。最後にしっかりと水をやります。庭植え
根をいじると枯れこむので、移植は難しいです。移動できないので庭に植え付ける場合は、場所をよく考えてください。株元に日光の当たらない、乾燥しない半日陰か日陰の場所を選びます。植え付ける1週間前に深さ30cm直径30cmの穴を掘って、庭土に腐葉土か堆肥を1割ほど混ぜて用土とします。植え付ける日に、土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れていって、最後に水をやって土と根を馴染ませます。植え付けのときに根鉢は崩さず、根をいじらないようにします。
種まき
種子をまいて株を増やすこともできます。種子を採取して、果肉を取り除きます。果肉には発芽抑制物質が入っているため、つけていると発芽しません。乾燥すると発芽能力を失うので取りまきにします(採取してすぐまくこと)。赤玉土単用か、上記の用土に種まきします。乾燥しないように水やりして明るい日陰で管理していると春までに発芽します。
挿木と仕立て直し

5月〜6月に枝を3cm〜4cmほど切って、下葉を取って、赤玉土単用か挿木用土に挿して、日陰で乾燥しないように管理していると二ヶ月〜三ヶ月で発根します。発根したらポット植えにして栽培して、その後、庭植えにします。
●取り木も可能。6月に枝の皮を剥いで、水苔をまいて、ビニールを包んで保湿しておいて、ときおり乾燥しないように水を足して管理していると三ヶ月ほどで発根します。発根したら鉢に植え付けます。
管理場所・日当たり
半日陰か明るい日陰の場所が向いています。マンリョウは元々、森林の中の大木の根本に生えるような植物です。乾燥や直射日光が当たるのは苦手です。直射日光が長期間当たると、葉っぱが黒く変色してしまいます。実つきや生育も悪くなりますので、こういった場所は避けます。
風通しが悪いと、病気になりやすいのですが、元々暖かい地方の植物で強い寒風に当たっても枯れてしまいます。風通しに関しては、他の植物と含めて、密に植えなければ大丈夫です。
特徴・由来・伝承

千両(センリョウ)・万両(マンリョウ)・百両(カラタチバナ)・十両(ヤブコウジ)と、正月の縁起物として飾られます。古典園芸植物の一つとして江戸時代にさかんに品種交配、栽培がされました。
鳥が実を食べて排出することで、ヒョコッと生えてくることがあります。そして葉っぱを毎年刈り込んだ程度ではちっとも枯れません。日当たりが悪くても風通しが悪くても、ふんばっています。とても生命力の強い木です。鑑賞に向いた場所で鑑賞して楽しむ分にはよいのですが、生えてほしくないところに予期せず生えてしまった場合は除去が難しく苦労します。
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