枝垂れ梅の育て方
目次
枝垂れ梅の特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病害虫剪定特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- 枝垂れ梅
- 科名
- バラ科
- 属名
- サクラ属
- 学名
- Prunus mume form. pendula
- 別名
- シダレウメ
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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枝垂れ梅の特徴は?
枝垂れ梅は
バラ科サクラ属の落葉高木の梅の枝垂れバージョン。梅と同じく桜より早くに咲く。古来から日本で育てられた植物で、気候は日本にあっていて育てるのには問題がないのですが、毛虫が発生するし、庭植えにして樹高が大きくなると
剪定が大変です。
最大樹高5mから10m
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水やり
庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。
鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。受け皿の水は捨ててください。
夏は早朝か夕方に
水やりをします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。
肥料
花が終わり、よく生育する5月6月あたりと、
花芽形成が終わる9月に緩効性
肥料を株元にパラパラっとやる。
植え付け・植えかえ
時期
植え替え・植え付けは開花する前、1月から3月の間に行います。すでに開花している場合は開花が終わってから。開花中は植え替えは絶対にしない(すると枯れることすらある)。鉢の植え替えは2年か3年に一回。
用土
鉢植えであれば一般的な
培養土を使います。自作する場合は
赤玉土小粒6
腐葉土4を混ぜたものを使います。
鉢植え
鉢植えの場合は、根鉢より二回り大きな鉢を用意します。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから
軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。
庭植え(地植え)
庭植えの場合は、根鉢の二倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土を3割混ぜて、化成肥料を混ぜて
用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。グラグラするのであれば支柱を立てます。
管理場所・日当たり
日当たりを好むが
一年中日当たりで管理。
寒さにも暑さにも強い。
ただし、鉢植え・盆栽の場合、
西日が当たるところは乾燥しすぎるので避ける。特に夏は。
また鉢植え・盆栽の場合は、冬も霜に当たらない軒下の方が「できれば」好ましい。
病害虫
ウドンコ病
白い粉を吹くカビの仲間。
病気部分を取り除き、薬剤を散布して治療します。
カイガラムシ
カイガラムシが発生したら、棒でこすって削ぎ落としたり、高圧洗浄機で吹き飛ばしてもいいです。落としてしまえば、カイガラムシの成虫はそのまま死んでしまいます。もしくは薬剤を散布して駆除します。
アブラムシ
発生して新芽の汁を吸ってダメにしてしまうので、早めに薬剤で駆除しましょう。
ハダニ
葉っぱの汁を吸って生育不良を起こします。薬剤で駆除しましょう。
オビカレハ
オビカレハの幼虫の毛虫が葉っぱを食べます。冬に枝に卵を産み付けるので見つけ次第取り除きます。卵は一目で分かります。どうぞネットで検索してやってください。毛虫は毒がありそうですが毒はないです。
コスカシバ
コスカシバは木を食べます。木の近くにフンが落ちていたり、幹にヤニが出ていたら内部にいます。
剪定
春の剪定
花が終わった時に、新芽が出る前に枝を半分(中庸)に切り詰める。枝垂れているため、切らないと枝先が地面についてしまうし、今年咲いた枝には咲かないので、切ってしまいましょう。
また、梅は春から秋に出た枝に来年開花するので、切り詰めて脇芽を出させることで、翌年の開花が増えます。桜折るバカ、梅切らぬバカというように、剪定するほど花が増えるので毎年剪定しましょう。
ただし、春の剪定は強い剪定をすると枯れることがあるし、庭に咲く大きな枝垂れ梅の場合は、春に剪定することで危機感を覚えて花芽になるはずのものが、葉芽になるので(花芽に成長しない)、必要でないならば、秋・冬の剪定だけにした方がいい。
花芽が確定するのは7月8月。
秋・冬の剪定
落葉後の10月〜1月あたりに樹形が乱れていたら剪定する。幹まで日光と風が通るようにする。この時期には花芽が目視で確認できるので、全体を見ながら剪定できる。落葉しているので枝の様子もわかりやすい。
特徴・由来・伝承
梅は中国原産の植物。万葉集には梅を歌う歌が載っているので奈良時代にはすでにかなり普及していたよう。枝垂れ梅は、梅の枝が垂れているもの。枝垂れている以外は普通の梅と同じ。
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