シレネ・ユニフローラの育て方

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シレネ・ユニフローラの基礎データ

シレネ・ユニフローラ
科名
ナデシコ科
属名
シレネ属
学名
Silene uniflora
別名
フクロナデシコ
耐寒
マイナス10度
水やり
乾かし気味に
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
シレネ・ユニフローラの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

シレネ・ユニフローラの特徴は?

シレネ・ユニフローラはヨーロッパに自生するナデシコ科シレネ属の耐寒性常緑多年草。シレネ・ブルガリス(Silene vulgaris)やシレネ・マリティマ(Silene maritima)の亜種ともされ、同一とされることもあります。花の萼が袋というか釣鐘のような独特の形状になっているので「フクロナデシコ」とも呼ばれます。匍匐性で這って広がるので、ハンギングなどで利用するといいです。斑入り種があり、カラーリーフとして冬も非常に綺麗です。

自生地は海岸の風がよく通る場所で生育するので乾燥に強めで、寒さには強い植物です。ロックガーデンに適しています。逆に多湿で蒸れて枯れやすいので風通しの良い場所で管理するといいです。
草丈10cm〜20cm
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水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、植え付け時に水やりをしたら、あとは自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。日照りが続いたら水やりをする程度です。

鉢植えの水やり

見た目より乾燥に強く、多湿が苦手です。水やりは乾燥気味で管理し、控えめにするといいです。土がしっかりと乾いてから水やりをします。水やりをするときは鉢底から水が出るくらいにしっかりとやり、受け皿の水がたまっていたら捨ててください。

肥料

痩せ地で育つ植物なので、肥料は控えます。なくても育ちますし、夏に肥料成分が残っていると根を痛めて枯れてしまうので、特に夏前には控えましょう。

庭植えの場合は追肥は不要です。鉢植えの場合は春(4月〜梅雨前)、秋(9月〜10月)に肥料をやると生育が良いです。

植え替え・植え付け

時期・頻度

春か秋に植え付け、植え替えをします。庭植えの場合は、一旦植えたら植え替えることはないです。鉢植えの場合は二年に一回植え替えをします。

用土

ユニフローラは弱酸性〜弱アルカリ性の土で生育するので、庭植えにする場合は中和しなくてもいいです。

一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。シレネ・ユニフローラは海岸の砂質の土で生育する植物なので、できれば培養土にパーライトや川砂や軽石小粒を1割か2割ほど入れて水はけをよくして植えるといいです。自作する場合は赤玉土6腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。

鉢植え

鉢植えをする際には、鉢の底に鉢底ネットを敷いて穴を塞ぎます。その上に、鉢底石を2cmから3cm程度入れます。これらは土が流れ出ないようにし、水はけを良くするためのものです。鉢底石の上に用土を入れ、高さを調節して苗の土面が鉢の縁(フチ)から2cm下になるようにします。この2cmは水やりの際に水がたまるエリアです。あとは株を植え、隙間に用土を追加し、最後に水をたっぷりと与えます。

植え替えを行う際には、古い土の約3分の1を取り除きます。そして、同じ大きさの鉢または1サイズ大きな鉢に植え替えます。株分けも可能で、株を適当に分けてそれぞれを植え直します。

庭植え

深さ20cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。複数株を植える場合は株同士は30cm空けて植えてください。
水はけが悪い場合は、土にパーライト・川砂・軽石小粒を入れて水はけをよくするか、高植えレイズドベッドなどして水はけをよくするといいです。

挿木で増やす

4月〜5月に2節か3節があるように茎を切り、水揚げをします。水揚げはコップに水を入れて、切り口を水に30分〜1時間ほどつけて、葉っぱの先から水を行き渡らせて、パリっとさせる手順です。

水揚げをしたら、挿木用土を器に入れて、そこに挿木をさして、乾燥しないように水やりをし、明るい日陰で管理すると発根します。切り口に発根剤を塗ると発根しやすいです。

管理場所

庭植えの場合は夏越しを見越して、年間を通して半日陰になる場所か、夏は木が茂って半日陰(木漏れ日)の場所に植えます。鉢植えの場合は、春・秋・冬は戸外の日当たりで管理し、夏は半日陰か明るい日陰で管理します。

夏越し

夏の高温多湿が苦手で、夏は半日陰〜明るい日陰の風通しの良いところで管理することで夏越しします。暖地ではかなり難しいです。

冬越し

耐寒温度はマイナス10度で寒さにはかなり強いです。霜に当たると葉っぱが傷んでしまいますが、それで枯れることはほぼないです。ただ、霜除けをすると株が健康で葉が綺麗な状態を維持できます。

剪定・切り戻し

生育が早い植物ではないで、バッサリと刈り込むと回復まで時間がかかるので、伸びすぎた茎を、春〜秋の生育時期に適当に切り戻す程度にします。

病害虫

アブラムシが発生することがありますが、基本的にそれで枯れるほどではないです。でも、新芽にアブラムシがくっついて汁を吸うと奇形になって縮れて生育不良を起こすので、薬剤で駆除した方が綺麗になりますので、やっぱり駆除しましょう。
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