ムシトリナデシコの育て方…苗も販売してるのでこれを植える
目次
ムシトリナデシコの特徴は?水やり肥料植え替え・植え付け管理場所種の採取と花ガラ摘み病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ムシトリナデシコ
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- マンテマ属
- 学名
- Silene armeria
- 別名
- ムシトリバナ、コマチソウ、ハエトリナデシコ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ムシトリナデシコの特徴は?
ムシトリナデシコ(
シレネ・
アルメリア)はヨーロッパが原産の
ナデシコ科マンテマ属の
一年草(もしくは二年草)。茎の上の方の葉の下から粘液が分泌され、ここに虫が捕まってしまうのが名前の由来なんですが、
食虫植物ではなく、虫から栄養を吸収しているわけじゃないです。どうやら、受粉もしないで蜜を盗んでいくアリを寄せないための防衛と思われます。
日本では江戸時代に渡来してから、帰化して
雑草になっていますので、寒さにも耐え、一度植えると、
こぼれダネで広がっていきます。シロバナ種もあります。
草丈30cm〜60cm
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水やり
庭植えの場合は、自然に降る雨だけで十分です。
鉢植えの場合は鉢の土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやりましょう。受け皿に溜まった水は捨て、土が乾くまで水をやらないようにします。
肥料
痩せた土地でも育つ植物なので、
肥料はあまり必要としません。庭植えの場合は植え付けの時に元肥として肥料を入れたのであれば、その後は追肥は不要です。
鉢植えの場合は元肥として植え付けの時に肥料をやった後に、開花する前の3月〜4月に一回化成肥料を少量やるか、液体肥料を2週に一回だけやると、生育が良いです。
植え替え・植え付け
時期
秋(9月〜10月)に種まきをして育苗して植えるか、苗を植え付けます。一年草で夏に枯れるので植え替えることはありません。
用土
中性〜弱アルカリ性の土を好みますので、中性に中和してある一般的な花と野菜の
培養土で植え付けます。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。
庭植えにする場合は前もって
苦土石灰で中和してからうえるようにしましょう。
水はけの良い土を好むので、庭土の水はけが悪いなら、川砂・
軽石小粒・
パーライトなどを入れて水はけをよくして植えましょう。
種まき
庭に直まきしてもいいですし、ポットで育苗してもいいです。
ビニールポットに栽培
用土を入れ、種をまき、土を軽くかぶせます。土を掌で軽く圧をかけて、土と種を密着させると発芽しやすくなります。乾燥しないように水をやり、明るい日陰で管理していると発芽します。発芽して本葉が3枚〜4枚になったら、庭や鉢に植え付けてください。
鉢植え
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
用土を入れて、鉢に直播でもいいです。
庭植え
庭土を深さ20cmほど掘り返し、苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土か
堆肥を元の土に対して2割ほど追加して、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。
穴に半分用土を戻して、苗を株間20cm以上空けて配置し、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。
用土を作って種を直播してもいいです。種をまいて発芽したら、株間が20cm〜30cmになるように間引いていきましょう。
管理場所
日当たりを好みます。
寒さには非常に強く、北海道〜本州〜四国〜九州で自生しているため、冬の防寒は不要です。
種の採取と花ガラ摘み
花が咲いたら、萼が膨らみ、茶色く熟してきて、
種子ができます。種子を採取して秋に種まきしてもいいですし、そのまま放置してもいいです。種が細かいから、採取って大変なんで、放置でいいと思います。こぼれダネで生えてきます。逆に来年以降に生やしたくない場合は、花がしぼんだら早めに摘んでしまいます。
病気・害虫
アブラムシ
粘液はアリ対策で、花には近寄れませんが、その他の葉っぱなどにはアブラムシが発生することがあります。前もって3月に浸透性薬剤(
オルトラン)を散布しておくと予防できます。
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