キヅタ(木蔦、冬蔦)の育て方

科名 | ウコギ科 |
属名 | キヅタ属 |
学名 | Hedera rhombea |
別名 | 木蔦、冬蔦 |
水やり | 乾かし気味に |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 上級者向け |
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開花 | ||||||||||||
植え |
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キヅタの特徴は?

他の樹木や岩やフェンスなどに、付着根と呼ばれる根でくっついて登っていきます。壁を登ると、建物の壁を劣化させるので、おすすめしません。石垣やフェンスに絡めるといいです。日本に自生する植物で、刈り込みをすると脇芽が出て、鬱蒼と茂り、他の植物を駆逐することがあるので、一般家庭ではあまり適さないです。
近縁種のヘデラ、カナリーキヅタ、オカメヅタなどの方が品種改良されてよく流通しています。
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水やり
庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。夏などの乾燥時期にあまりに乾燥していたら水やりをする程度です。冬も自然に降る雨だけでいいです。鉢植えの場合は鉢の土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやりましょう。
肥料
肥料はなくてもいいですし、肥料があるとよく茂って、茂りすぎて邪魔になりますので、追肥はなくてもいいです。あまりに生育が悪いようなら、固形肥料を少量やって様子を見て判断する…程度にしておきましょう。植え替え・植え付け
時期
真夏と真冬以外ならいつ植え付けても大丈夫です。用土
鉢植えの場合は一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。自作する場合は赤玉土6腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。庭植えの場合は庭土に腐葉土か堆肥を追加して、用土とします。鉢植えの植え付け手順は?
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。植え替えをするときは古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。
庭植えの手順は?
深さ30cm〜40cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。管理場所
日当たりでもいいですし、半日陰〜明るい日影でもいいです。ただ少し乾燥に弱いので、半日陰が無難です。剪定・切り戻し
剪定すると、その下の葉っぱの根元から新芽が出てきて、枝が増え、葉っぱが増えて株が大きくなり、葉っぱが密生するので、毎年、生育時期の4月〜10月に何度かすると密生して格好がいいですし、何より剪定しないと広がりすぎて困ります。剪定して管理しきれないなら植えない方がいいでしょう。病害虫
アブラムシ茎や葉にくっついて汁を吸う虫で、特に新芽にたかり、新芽が変形してしまい生育不良を起こすことがあります。密生して風通しが悪いと発生しやすいです。排泄物にスス病が発生することがあります。

アブラムシの生態と防除と薬剤のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、内部で動かずに汁を吸っています。幼虫時期は蝋に覆われておらず、薬剤が効くのですが、蝋に覆われた成虫は薬剤が効かないので、薬剤を散布する場合は2週間おきに三回以上散布しないとなかなか駆除は難しい。浸透性薬剤(オルトランなど)を使っておくといいです。

カイガラムシ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
スス病
汁を吸う虫の排泄物に発生する黒いカビで、スス病で植物が枯れることはないんですが、非常に美観を損ねます。カビは布などで拭いても取れません。害虫の予防をするのが一番の予防法です。

スス病…原因と対策
病害虫
炭そ病
カビが引き起こす病気で高温多湿の時期に発生しやすい。

炭そ病
病害虫