キヅタの育て方
目次
キヅタの特徴は?水やり肥料植え替え・植え付け管理場所剪定・切り戻し病害虫雑記関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- キヅタ
- 科名
- ウコギ科
- 属名
- キヅタ属
- 学名
- Hedera rhombea
- 別名
- 木蔦、冬蔦
- 水やり
- 乾かし気味に
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 上級者向け
スポンサーリンク
キヅタの特徴は?
キヅタは日本の北海道南部〜本州〜四国〜九州〜沖縄に自生する
ウコギ科キヅタ属の常緑性のツタ植物の木。日本の山や藪などでよく見られます。10月〜11月に開花し、
4月ごろに黒い実がなり、鳥が食べに来ます。
他の樹木や岩やフェンスなどに、付着根と呼ばれる根でくっついて登っていきます。壁を登ると、建物の壁を劣化させるので、おすすめしません。石垣やフェンスに絡めるといいです。日本に自生する植物で、刈り込みをすると脇芽が出て、鬱蒼と茂り、他の植物を駆逐することがあるので、一般家庭ではあまり適さないです。
スポンサーリンク
水やり
庭に植えた場合、通常は自然の雨水だけでいいです。乾燥した夏の時期などには、必要に応じて追加の
水やりを行うことがありますが、基本的には自然の降水量で十分です。冬場も同様に、自然の雨水で管理することができます。
鉢植えの場合は、定期的な水やりが必要です。鉢の土が乾いたら、しっかりと水を与えましょう。水やりは、毎回、鉢底から水が少し滲み出る程度まで行いましょう。
肥料
肥料はなくてもいいですし、肥料があるとよく茂って、茂りすぎて邪魔になりますので、追肥はなくてもいいです。あまりに生育が悪いようなら、固形肥料を少量やって様子を見て判断する…程度にしておきましょう。
植え替え・植え付け
時期
真夏と真冬以外ならいつ植え付けても大丈夫です。
用土
鉢植えの場合は店舗で販売している
培養土で植え付けます。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。庭植えの場合は庭土に腐葉土か
堆肥を足して、
用土とします。
鉢植えの植え付け手順は?
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞ぎます。その上に鉢底石(
軽石)を2cmから3cm程度敷きます。その上に用土を入れ、その中に株を植えます。株と鉢の間には隙間ができるので、そこにも用土を追加します。鉢を揺らすと隙間が出るので、そこに用土を入れて、最後に、鉢底から水が出るまで水をやります。
植え替えを行う際には、古い土を約3分の1を取り除きます。そして、同じ大きさの鉢か、または1回り大きな鉢に植え替えましょう。
庭植えの手順は?
庭植え(地植え)にする場合、まずは深さ30cmから40cmの穴を掘ります。掘り出した土には、腐葉土か堆肥を3割から4割混ぜます。次に、化成肥料を製品の説明書に記載された量を加え、よく混ぜて用土を作ります。穴には半分ほど用土を戻し、そこに株を植えます。最後にたっぷりと水を与えて完成です。
管理場所
日当たりでもいいですし、
半日陰〜明るい日影でもいいです。ただ少し乾燥に弱いので、半日陰が無難です。
剪定・切り戻し
剪定すると、その下の葉っぱの根元から新芽が出てきて、枝が増え、葉っぱが増えて株が大きくなり、葉っぱが密生するので、毎年、生育時期の4月〜10月に何度かすると密生して格好がいいですし、何より剪定しないと広がりすぎて困ります。剪定して管理しきれないなら植えない方がいいでしょう。
病害虫
アブラムシ
茎や葉にくっついて汁を吸う虫で、特に新芽にたかり、新芽が変形してしまい生育不良を起こすことがあります。密生して風通しが悪いと発生しやすいです。排泄物に
スス病が発生することがあります。
カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、内部で動かずに汁を吸っています。幼虫時期は蝋に覆われておらず、薬剤が効くのですが、蝋に覆われた成虫は薬剤が効かないので、薬剤を散布する場合は2週間おきに三回以上散布しないとなかなか駆除は難しい。浸透性薬剤(
オルトランなど)を使っておくといいです。
スス病
汁を吸う虫の排泄物に発生する黒いカビで、スス病で植物が枯れることはないんですが、非常に美観を損ねます。カビは布などで拭いても取れません。
害虫の予防をするのが一番の予防法です。
炭そ病
カビが引き起こす
病気で高温多湿の時期に発生しやすい。
雑記
近縁種の
ヘデラ、
カナリーキヅタ、
オカメヅタなどの方が品種改良されてよく流通しています。詳細は
ウコギ科か、
を参考にしてください。
スポンサーリンク
関連記事
ウコギ科