カナリーキヅタの育て方

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オカメヅタ
目次
カナリーキヅタ(オカメヅタ)の特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
オカメヅタを駆除する方法
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
オカメヅタ
科名
ウコギ科
属名
ヘデラ属
学名
Hedera canariensis
別名
カナリーキヅタ
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
オカメヅタの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。
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カナリーキヅタ(オカメヅタ)の特徴は?

カナリーキヅタ(オカメヅタ)はカナリア諸島に自生するウコギ科キヅタ属ヘデラ属)の常緑性ツタ植物。カナリーキヅタ(オカメヅタ)の斑入りタイプ(シロオカメヅタ=ヘデラカナリエンシスバリエガタ)が甲子園で絡んでいるものです。つまり大阪でも常緑で越冬、毎年繁茂します。育てやすく、少々の日陰…半日陰程度ですが…にも強く、また強光にも強いです。

頑健で繁茂するあまり、家の壁を登ると壁に妙な後が残ります。また繁殖力が強く、「木」ですので、一旦広がると取り除くのも大変。あまり広い範囲に育てるのはオススメしません。繁茂したオカメヅタに虫・トカゲなどが住み、壁に這わせているとそこから虫が室内に入ってきたりと色々と問題をおこしがちなので、憧れる人もいますが、よくよく相談して考えてから植えましょう。

カナリーキヅタ(オカメヅタ)は壁を這い登って行くタイプで、垂れ下がるのには向いていません。垂れ下がるときは気根で張り付かず、風が吹くと揺れます。垂れ下がらせるのであれば、コバノランタナルリマツリハーデンベルギアワイヤープランツもお勧めです。
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水やり

カナリーキヅタ(オカメヅタ)は乾燥に強く、逆に過湿を嫌います。鉢植えの水やりは土が乾燥してからにしてください。土が常時濡れているようだと根が腐って枯れてしまいます。庭植えにした場合はほぼ水やり不要(日照りの時に水をやる程度)。

水をやるときは葉っぱにかける

夏に乾燥しているとハダニが発生します。ハダニを防ぐ為に水をやるときは葉っぱに水をかけるようにします。水は葉裏にもかけるようにします。これでハダニを防ぐことが可能です。

肥料

肥料がなくても生育しますので、やらなくてもいいですが、あると生育が確実によくなります。

春(4月)から秋(9月)に掛けての生育期に固形の緩効性肥料を二ヶ月に一回やるか、二週間に一回ほど液肥をやります。肥料をやるほど大きくなるので都合を考えて肥料をやってください。

もしくは春〜秋に油粕を株の根に当たらないように、穴を掘って埋めてあげるといいです。

植え付け・植えかえ

植え付け・植え替えは春(4月)〜秋(10月)に行います。これといって注意すべきことはありません。少々乱暴に扱っても大丈夫。

鉢植えは2年に一回植え替えをします。

用土

用土は市販の花と野菜の土を利用します。自作する場合は赤玉土腐葉土3くらいです。これに水はけをよくするために川砂・パーライトなど1割ほどを混ぜるといいです。

鉢植え

8号〜10号鉢に1苗を植えます。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

植え替えをするときは、土を3分の1ほど落とし、根の負担を減らすために少し枝を切り詰めてやります。これで新芽が出やすくなります。

庭植え

深さ20cm〜30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

挿木・ツタ伏せで増やす

剪定した枝を切って土に挿しているだけで根が出て株が増えます。増えすぎて困るくらいです。

伸びたツタを土に接地していると、節から発根して株が増えます。

管理場所・日当たり

日光を好みますが、夏の乾燥にちょっと弱いので、年間を通して半日陰に植えるといいです。

寒さにも暑さにも強く、強い直射日光にも強く、半日陰程度でも枯れない。寒さには氷点下でも枯れない。ただし土が凍るほど寒いとダメです。霜に当たるなどすると葉っぱが傷んでしまいますが、それでも(関東以西であれば)完全に枯死することはありません。

室内で管理する場合は日光不足に注意

少々の日陰でも枯れませんし、日光不足の症状が現れるまでは時間が掛かりますから、短い期間であれば室内で楽しむことも出来ます。長期間室内で管理しているとさすがに日光不足になり、徒長して、斑入りの品種は斑が消えることもありますし、葉っぱが傷んで徐々に弱ってきます。カナリーキヅタ(オカメヅタ)は本来は「強い日光」を好む植物。しばらく室内で管理していても、その後は必ず戸外で日光にしっかりと当てて下さい。

剪定

剪定は春〜秋の生育時期に、伸びすぎた枝を適宜、剪定して取り除きます。剪定しすぎて枯れることはないです。むしろ、放置して、広がりすぎて手に負えなくなる場合の方が多いので、毎年チェックして、剪定しましょう。

病気・害虫

カイガラムシ
カイガラムシは蝋に覆われた虫で、内部で汁を吸って弱らせています。弱ると発生しやすいので、日陰・風通しの悪い場所を避ければ発生は抑えられます。少量であれば、ティッシュや歯ブラシで削ぎ落とせばいいです。数が多いなら、薬剤を散布して駆除します。ただ、成虫には薬剤が効きにくいので、散布は2週間に一回を何度か繰り返します。

オカメヅタを駆除する方法

株元をみつけ、そこで幹を切り、切り口に除草剤(ラウンドアップ)を塗る。葉っぱに散布することで、葉っぱから根を枯らすラウンドアップハイロード(グリホサート系)ってのもある。どっちでもいいがこれで枯らす。
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カナリーキヅタ(オカメヅタ)などツタ類は地上部を刈っても根が生きていて、根が生きていれば復活する(だから除草剤を使う)。また地上部を刈ったらその残骸(葉っぱや枝など)を取り除かないと、それが土の上に落ちて発根して新しい株になることもあるので、切ったら必ず残骸も取り除く。
●覚悟を決めよう。後に引き伸ばすと問題はさらに厄介になる。自宅で繁殖が止まっていればいいが、隣の庭に侵食すると近所トラブルになる。
●できれば早めに取りかかることを進めます。若い時には「なんとかなるさ」と思えたものが年齢とともに「どうにもならない」と怖くなる。
●外壁にへばりつくため、長期間繁茂させていると外壁が傷む。資産価値が落ちる。
●除草剤で枯らすこと自体を嫌う人もいる。確かに除草剤は他の植物まで枯らすので庭が死んだようになるが、オカメヅタなどの駆除すべき植物の猛威はそれどころじゃない。

特徴・由来・伝承

アイビーとは同属。俗に言う「ヘデラ」はアイビーやカナリーキヅタ(オカメヅタ)など、これらヘデラ属の総称で、決まった種を表すわけではありません。ヘデラはギリシャ語のへドラ…葉が密集するという意味とも言われますが、ハッキリしません。ヘデラの一種の「ヘデラへリックス」が英名イングリッシュアイビー。一般に流通している「ヘデラ」はこのイングリッシュアイビーを指していることがほとんど。

名前の由来は葉っぱの形がオカメに似ていることから。
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