モリンガ(ワサビノキ)の育て方

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モリンガ
目次
モリンガとは?
水やり
肥料
植え付け・植え替え・種まき
管理場所・日当たり
剪定・切り戻し
収穫
病気・害虫
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
モリンガ
科名
ワサビノキ科
属名
ワサビノキ属
学名
Moringa oleifera
別名
ドラムスティックツリー
水やり
乾かし気味に
場所
冬は室内 夏は外
難易度
上級者向け
モリンガの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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モリンガとは?

モリンガはワサビノキ科ワサビノキ属のインド〜ヒマラヤに自生する高木。自生地では樹高は10m〜12mになり、非常に生育速度が早い植物。種子からオイルが取れることからベンオイルツリーという別名もある。根は香味があり、これが和名のワサビノキの名前の由来となっています。

日本では健康食品として葉が注目されていますが、葉だけでなく実・根・種・種子から取れるオイルが食用となり、また生育速度が早いことから、旱魃地域では貴重かつ有用な植物です。ただし根の皮には毒性がありますので、注意してください。
樹高10m
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水やり

乾燥に強く、水やりが多いと根腐れを起こします。庭植えであればほぼ自然の雨だけで十分です。

鉢植えであれば、鉢の土が乾いたら、鉢底から水がでるくらいにしっかりとやります。受け皿の水は捨ててください。

冬は寒さで葉っぱが落ちているならば水やりは止めます。

肥料

痩せ地でも育つので肥料はなくてもいいが、生育時期の夏に薄い液体肥料を二週に一回ほどやることで生育はよくなります。

植え付け・植え替え・種まき

時期

5月以降に種まきし、苗を作って植え付けます。越冬した場合も5月に植え替えをします。

用土

一般的な培養土でもいいですが、培養土にパーライトや川砂を1割か2割ほど混ぜて水はけをよくしてから植え付けると良いです。

鉢植え

鉢植えの場合は直径30cmで、根を深く張るので、できるだけ高さのある…深い尺鉢に1苗を植えます。鉢植えにすると大きくならず1m前後に抑えられますし、収穫は十分可能です。植え付け・植え替えのときに、古い土を崩さずに植え替えるようにしてください。土を落として根をいじると生育不良を起こします。

植え付ける鉢の底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を3cm入れ、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと鉢底から水が出るくらいにやります。これで完成です。

植え替えのときは、古い土は崩さないでひとまわり大きな鉢に植え替えてください。
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庭植え

暖地・沖縄では庭植えの越冬もできます。庭植えの場合、庭土を深さ30cmを掘り返し、掘り出した土に腐葉土堆肥を2割ほど追加してよく混ぜて用土とします。水はけをよくするために高植えにします。

株間は最低でも20cm、もっと株間は空けて…できれば50cm以上間隔を空けて植えた方がいいです。
高植え…目的と手順は?
高植え…目的と手順は?
園芸用語
生育が早く、環境が合っていると1年で3mの高さになるので、病害虫予防のためにも、収穫・作業のためにも、株間は広めに取っておくといいです。ちなみに密集させると株が小さくなります。

種まき

最低気温が20度以上になったら発芽します。最高気温が20度でも夜に10度になると発芽しません。大体5月以降に種まきすることになります。
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種まきする前にタネを一晩、水につけて水を吸収させます。これで発芽率があがります。

ビニールポットに用土を入れ、タネを2粒入れます。発芽率は70%くらいなので2粒入れておきましょう。土を1cm〜2cmほどかぶせます。日光が当たると発芽しないので土をちゃんとかぶせてください。乾燥しないように水をやり、日陰で管理すると一週間〜二週間で発芽します。肥料はあげないでください。発芽したら間引いて一本にし、高さ30cmまでポットで育ててから、鉢や庭に植え付けます。
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管理場所・日当たり

日当たりで育てます。高温・乾燥に強く、直射日光にも強いので夏の暑さにも負けず生育するので、5月〜10月の霜が降りない時期は戸外の日当たりで管理します。多少の日陰でも枯れるわけではないので、年間を通して室内の日当たりで育ててもいいです。

冬は10度以下になると落葉し、5度以下になると枯れます。霜に当たると枯れるので、霜が降りる地域では室内に取り込んで、室内の日当たりで管理します。戸外の庭植えで管理する場合は、地上部を10cm残して切り戻し、ワラや腐葉土でマルチングして防寒すれば越冬も可能です。

剪定・切り戻し

モリンガは生育が早く、剪定しても生育時期であれば、新しい枝葉は出てきますので、大きくなりすぎたら剪定して、小さくまとめましょう。収穫するのであれば、1m〜2m以下にとどめておきたいので、そのくらいになったら剪定しましょう。
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収穫

葉っぱを収穫して食用とします。葉っぱはクセがなく、スープ・天ぷらなどに利用できます。葉っぱは必要なだけ手摘みして、その都度利用するか、タッパに入れて冷蔵庫で一週間保存も可能ですし、冷凍すれば3ヶ月の保存も可能です。電子レンジで水分を飛ばしてドライにすれば1年か2年の保存も可能です。

8月に開花し、それが10月〜11月にサヤになり、収穫も可能です。地域によってはサヤになる前に寒さで生育が止まりますが、中間地でも地域によってはサヤが収穫できます。

病気・害虫

アブラムシ
小さな虫で、新芽にたかって汁を吸って弱らせてしまう。枯れるほどではないが、できれば駆除しておきたい。食用にするのであれば、できるだけ水流で吹き飛ばします。
アブラムシの生態と防除と薬剤のまとめ
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カミキリムシテッポウムシ
幼虫が幹の中を食べすすみ、そのまま枯れることもあります。穴をあけてそこから、オガクズのような糞を残すので、すぐにわかります。穴の中に薬剤を入れて、薬殺します。
テッポウムシ(鉄砲虫・カミキリムシの幼虫)の生態・予防・駆除・薬剤のまとめ
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ネキリムシ
苗が小さいときに切り倒して食べる芋虫で、苗の根本をストローなどでカバーすることで防衛も可能です。詳細は以下のページを参考に。
ネキリムシ(根切虫)の性質と駆除と予防
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シロアリ
シロアリが幹を食べることがあります。

イノシシ
イノシシが土中のミミズを食べにやってきて、土を掘り返すことがあります。それで枯れるということはないんですが、他の植物も掘り返して、被害があることがあるので、山に近い地域で被害があるなら柵などが必要になります。
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