ペルネチア(ハッピーベリー・デコベリー・真珠の木)の育て方
目次
ペルネチア(真珠の木・ハッピーベリー・デコベリー)の特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり作業病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ペルネチア
- 科名
- ツツジ科
- 属名
- ペルネチア属
- 学名
- Pernettya mucronata
- 別名
- ハッピーベリー・真珠の木・ペルネッチア・デコベリー
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ペルネチア(真珠の木・ハッピーベリー・デコベリー)の特徴は?
ペルネチアは
ツツジ科ペルネチア属の南米の高山に自生する耐寒性常緑
低木。
5月〜6月に
スズランのような小さな花を咲かせ、秋(9月)に丸い実をつけます。この実が非常に長い期間…秋から翌年の春(3月)まで鑑賞できます。
ハッピーベリー・デコベリーという名前で流通しているので食べられるかと思いがちですが、食べても美味しくないです。
高山植物で寒さに強くて暑さに弱い。北海道で生産されています。
樹高50cm〜1m
花言葉実る努力
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水やり
一年中、土が乾いたら水をしっかりやってください。土が濡れているならば水はやりません。ずっと土が濡れていると
根腐れします。
夏は高温で生育が止まり、水を吸い上げなくなります。蒸れに弱いので、土と葉の様子をよく見て
水やりをしてください。
冬も水をやってください。
肥料
肥料がさほど必要ないのですが、鈴なりに結実させるにはある程度必要です。生育している時期の春(3月〜5月)と秋(10月〜11月)に二週に一回程度、液体肥料をやります。真夏と冬は生育が止まっているので肥料は絶対にやらないでください。
肥料が多いのは良くないです。なくても枯れないので、なくてもいいです。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・頻度
植え替えは活動を再開する直前の2月〜3月にします。春にできなかった場合で
根詰まりしているなら、秋(10月〜11月)に植え替えます。適しているのは春。春なら植え替えしたダメージを生育期間で取り返せます。
鉢植えは2年に1回植え替えます。
用土
ツツジ科なので
酸性の土を好み、酸性の土じゃないと栄養を吸い上げることができずに枯れます。酸性の調整されている
ブルーベリーの土か、
鹿沼土7酸度未調整
ピートモス3を混ぜたものを利用します。
鉢植えの植え付け・植え替えの手順は?
古い鉢から株を取り出し、古い土を落とさないで一回り大きな鉢に植え替えをします。ペルネチアは根が弱く、傷つけると生育不良を起こします。
鉢底に鉢底ネットを敷いて土が流れでないようにして鉢底石を2cmか3cm敷いて、その上に
用土を入れ、株を入れて隙間に用土を詰めて水をやって完成です。
3月の植え替えの時まで実が付いていたら、花を咲かせるために実は全て取り除いてください。
苗は9月10月の実がなってる時に店舗に出回る。これをやはり根鉢を崩さないようにして植えます。他の地域では鉢植えで管理。
庭植えの手順は?
寒冷地では戸外に庭植えしてもいい。
深さ20cmを掘り、掘り出した土に未調整ピートモスを3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて用土とします。
水はけが悪いなら、鹿沼土小粒や川砂などを入れます
穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株同士は25cm〜30cm空けて植えてください。
挿し木
6月に新しい枝を8センチほど切って、発根剤を塗ってから用土に挿していると根が出て株が増やせます。
種まき
3月に実から
種子を取り出して、ピートモスに蒔き、乾燥しないように管理していると発芽します。
管理場所・日当たり
日光を好む植物で春と秋は日当たりで育てます。5月6月は雨の当たらない場所で管理する。雨に当たると花粉が流れて結実しずらくなります。
夏越し
高山に自生するので、暑さに弱く、夏は成長が鈍くなります。夏だけは直射日光を当てると弱りますので、風通しの良い明るい
半日陰においておくか、寒冷紗やヨシズなどで遮光してください。
夏の暑さに当てると授粉しても、結実しない(5月6月に開花して結実は秋)。夏はとにかく半日陰で風通しの良い涼しいところで管理する。
越冬
寒さには強いです。ただ、寒風は避けます。寒風の寒さは問題ないですが、寒風は非常に乾燥していて、それがダメ。寒風を避けた場所で育てること。北海道でも育つので寒さ自体には問題ない(寒さより乾燥した寒風が問題)。
というわけで、
暖地や平地での地植えには向いていません。鉢植えで管理して、場合によって置き場所を変えるべきでしょう。
作業
剪定(開花中に剪定)
花が5月6月に咲き、次の
花芽が開花後に出来ます。しかも花は秋には実になるので切れない。よって、
剪定は
開花している時に、開花のない邪魔な枝を落とす!というものになります。
人工授粉
5月6月に開花します。6月に開花すると梅雨時期などで雨に当たって花粉が流れて受粉できないで実がならないことがあります。そこで人工授粉することで実がたくさんなります。
人工受粉はハケなどで雄しべの花粉を雌しべに優しく付着させることで出来ます。
開花したら雨の当たらない軒下に移動してください。
3月には実を取る
実は秋になってからそのまま3月までぶら下がってます。つけていると次の花が咲かないので、2月〜3月の植え替えの時に実を取り除きます。これは次のシーズンの実の鑑賞のためには必要なことです。
酸性に調整しましょう
土の酸性度が落ちると枯れてしまいます。鉢は小さく、水をやっているうちに酸性度が落ちて、ペルネッチアには生き辛い土になっていることがあります。
その場合は鹿沼土を足すか、以下のページを参考にしてください。
病気・害虫
病
害虫の心配がほぼないです。
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